注意事項
- 一応こちらの続きです
- 相変わらず♂同士の露骨な性描写があります。ゲッコウガは総排泄孔です。
- 相変わらずガオガエンは被虐的嗜好全開どころかゲッコウガは更に臭いフェチが深マル盛るペコ増シ増シラ……フカ? ペコ? マ?
褌の日にも猫の日にも遅刻した何か
胸を張って誇らしい立ち姿のゲッコウガ。それを呆然と見つめるガオガエン。その視線は一点に集中していた。
「……なんだそれは?」
「何って、見りゃわかるだろ、褌」
荒い鼻息と同時に突き出される細腰を横に一周して、股間を覆い隠す赤い長布。前垂れのない六尺褌。きつく締められた股間部分は、ガオガエンのような目立つ外性器がないにも関わらず、元来存在する突起の形状を浮き立たせて、筋肉の浮き立つ細身に雄々しさを強調していた。
「コレを締めるとシャキッとした気分になるんだよな。てなわけで、オマエも締めろ」
「は? 俺も!?」
「当たり前だろ! オレより似合うぜ? んじゃ一緒にオレん家来い」
一切の拒否権も与えられないまま、ガオガエンは強制的にゲッコウガの棲み処へと連れ込まれる。湿度の高い空間に到着するなりゲッコウガは奥から長い布を持って来た。赤と白の二種類。困惑するガオガエンに対して真剣な目つきで交互に翳す。
「やっぱチンコ周りの毛が赤いから、白ふんの方がいいな」
「白だと目立って恥ずかしいぜ……」
大柄な肉体と強面の持ち主に似つかわしくない恥じらいを見せるも、ゲッコウガは溜息を零すだけで、引き下がる気配は微塵も感じられない。
「何言ってやがんだよ。オマエのデカチンのモッコリを目立たせてこそ、雄が引き立つんだぜ?」
情熱的な圧を放ちながらずいっと迫る雄蛙に、雄虎は苦々しく歪んだ口から牙を覗かせた。
「てなワケだ、さっそく締めるぞ」
巨躯に合わせて水苦無で長めに切り落としてから、赤い股間に潜らせる。前後から両手で真上に引っ張ると、ガオガエンは獣毛を逆立てて震える。そして前側の布を広い肩に掛けてから後ろ側を捩りつつ、前布ごとヒールポケモンの象徴たる炎のベルトの下側に巻き付け始める。一周したところで捩った布を尻の割れ目の真上で絡め、余った部分を仮留めがてら一周した部分に通す。ガオガエンはその手際のよさに感心する一方で……。
「おいおい勃っちまったのかよ!」
目を細めて揶揄うゲッコウガに、ガオガエンは顔を熱くする。全力とは程遠い準備運動レベルながら、硬さと大きさを得て上を向いた虎柱が前布を押し出して鋭い突出を形作っていた。
「お前が締めてる間に布と金玉がもぞもぞ擦れて、変な気分になるんだ……仕方ないだろ」
「うへへ、そういうのたまらないな。けどよぉ、ベルトの下に通しちまったから、チンコスペース狭くなってこのままじゃ締められないんだよな」
「さっさと萎えろってことか?」
「まぁな」
ゲッコウガがじれったく待つ間に、少しずつ体積を減らし、やがて鞘に収まるのを前袋の横の隙間から見届ける。そして前布を引っ張って張りを保ったまま前方に垂らし、股下を潜らせて尻側に引っ張る。ガオガエンはぐっと口を噛み締めて、白布の蠢きに耐えていた。引っ張り出した部分を捩ってから、腰に巻いた部分に後布とは逆側に端を巻き込み、最後に前袋の形を整えた。
「よし、これでオマエも褌の似合う立派な雄だ!」
腕を組んで頷くゲッコウガは、出来栄えにすっかりご満悦。ガオガエンは大きな手を伸ばし、白布に包まれた股間に触れた。
「なんかちょっとチンポが窮屈な気が……」
「ベルトがなきゃもっと上に巻いたけど、コレばっかりはな……でもおかげで存在感バッチリだぜ」
ゲッコウガが太鼓判を押した前袋はガオガエンの雄の体積を如実に浮き立たせ、上側には平常時でも目立つ棒の、下側には前袋の形の決め手となる左右に二つ並んだ大きな鈴カステラ、それぞれの形状がくっきり見えていた。
「これ、ションベンするとき横からチンポ出せばいいのか?」
「おぅ、オレも出すとき手で横にずらしてるぜ」
「じゃあクソするときは……」
「オレに言ってくれ。ゆるめてやる」
「ああ……」
ガオガエンは未だ渋い木の実を食べたような顔をするばかり。普段は文字通り全裸でそのまま排泄すればいいだけのものが、それにも一手間掛かるのは煩わしさを覚えても仕方のない事。
「よし! コレで一緒にトレーニングしようぜ!」
「はぁ? これで?」
当然の如く二匹の間には温度差が。水タイプのテンションが高く、逆に炎タイプは低いのは何とも滑稽ではある。結局ゲッコウガの圧に押されてガオガエンはトレーニングを始めた。初めこそ慣れない締め込みにどぎまぎしてはいたものの、次第にその状況にも慣れてきて、寧ろ褌の締め込みによって身が引き締まるような感覚さえ覚えてきていた。
日がな一日鍛錬に励み、彼らは褌をずらして排尿を済ませてから、ガオガエンの棲み処である洞窟に入って行く。程よい疲労感に鍛錬の手応えを感じていた。身を休めがてら木の実を齧る。
「褌締めるのも悪くないだろ?」
あれ程までに難色を示していたガオガエンも、今は躊躇なしに大きく頷いていた。
「ああ。最初は気になって仕方なかったが、しっかり包み込まれてるおかげで激しく動いてもチンポや金玉が揺れないから、かえって集中できるな」
「マジか……! オレはそーゆーのわかんないけど、役に立ったなら締めたかいがあったぜ!」
汗に濡れた褌姿のガオガエンに、笑顔を見せた。だが途端に苦笑を見せた雄虎。
「だが……ちょっとでも褌が濡れるとチンポがじっとりするし、いつも以上に蒸れる……」
「だろうな。オレもそばにいてよくわかるぜ」
ガオガエンはほんのり赤面する。汗で汚れると高い体温の毛皮で蒸されて強い臭いを発するが、股間は糞尿や精液も混ざるために体とはまた違う臭いがする。現に雄虎の赤鼻は、普段とは比べ物にならない強さの秘めた臭気を捉えていた。胡坐をかいて一際目立つ発生源は、汗や尿等の水気を吸って程よく濡れ、中に収まる性器の色味が、二重で覆っているにも関わらず薄手の布地に透けている。手を伸ばして直に触れると、じっとり水気を含んだ布とその中身の感触が伝わる。触れた手を自らの鼻に近づけると、思わず噎せそうになるくらい濃厚で強烈な秘臭が鼻孔を支配して、反射的にフレーメン反応を曝け出した。
「そーゆー意味でも、褌はオマエにお似合いだぜ」
「俺のにおい好きなお前が、ただで褌締めてくれるわけがなかったか」
ゲッコウガはガオガエンを立たせ、汗の乾き切らない大きなマッチョボディに手を這わせる。幅広な肩と太くごつごつした腕、大きな一枚岩が左右に並んだような胸板と、鳩尾から臍にかけて、体の模様とも対応して整然と並ぶ六個の隆起とその脇を彩る鋸状の凹凸、背中に手を回すと、巨岩の如きごつみを随所に感じる広大な領域、ぞれぞれが乾き切らない獣毛越しにその存在感を主張していた。体を触られるガオガエンは、その妖艶な手つきに胸の高鳴りを覚え始める。
ゲッコウガがしゃがむと視界一杯に広がる、炎のベルトに照らされたガオガエンの存在感と臭気を最も強く放つ白。立体的な性の膨らみを写し出して濡れ、上の棒状の突出は赤く、下のずっしりした双玉は赤黒く透けている他、棒状の突端を中心に黄色く染みが広がっているのも確認出来た。
ゲッコウガは鼻からゆっくり息を吸い込む。通気性はありながらも熱気の籠りやすい前袋で醸された濃厚な雄のフェロモンが途端に鼻腔を冒して痺れるような感覚に陥る。蛙である以上皮膚呼吸でもその臭いを味わえるが、鼻から吸い込む事でそれは幾重にも増幅された。それを十分に味わうと、ゲッコウガの手はあえてその部分を避けた。上半身に負けじと鍛えた太い足。硬くはち切れそうな太腿とダイヤモンドの巨石を埋め込んだが如く隆々とした脹脛。その感触を手指で堪能してから、それは臀部に。メインは脂肪ではなく筋肉と言わんばかりの引き締まった丸みと大臀筋の凹凸が、鍛えた雄である事をゲッコウガに知らしめる。じれったそうに息を荒げながら見下ろすガオガエン。最も白く目立つ膨らみも、ピクリピクリと反応を始めていた。
「もう、我慢、できないぞ……!」
涎の零れる口を噛み締め、熱い吐息が空気を揺らめかせ、雄虎は湧き上がる情欲を必死に抑え込み続けていた。
「いい表情しやがるぜ……」
耐えて歪む厳つい顔立ちに滲む色気に、ゲッコウガは情欲を煽られる。そしてついに、最も前に飛び出したがる白くもっこりした部分に、しっとりした指先が触れる。
「……!」
ガオガエンの息遣いは一瞬止まり、蒸れ続ける鍛えた肉体は一度大きく戦慄いて、触られた白は脈動して更に目立つもっこりへステップアップする。ゲッコウガは巻いた舌を伸ばしてその先端を白に触れる。途端に味蕾を刺激する、癖の強い塩気。そのまま舌先で舐られ、強面に快感を滲ませて雄らしさを含ませた野太いチャームボイスを発した。ガオガエンも再度自ら手で触れ、濡れたぬくもりを感じ取った手を口元へ運んで、強い臭いと味を嗜む。雄の魅力に惹かれて番った伴侶に褌を締められる事で熟成された雄の根幹をふたり味わう中で、熟成室と化した褌はガオガエンの最も性的に目立つ部分として、丸みを脱却して黄ばんだ上部を尖らせ、更に白い突出を主張する。
「くっ、褌、きつすぎて、痛い……!」
ベルトを避けて浅く締められた褌の中で、これ以上の勃起に対する限界を訴える。前袋は上部で持ち上げられて細かな突起の目立つ一箇所の鋭い突出を中心に薄い布地が張り、赤黒さが透けて見える陰嚢も、その形を強調するどころか上向きの圧迫を受けて居心地悪そうにすら見えた。
「よし、じゃぁ布ずらして御開帳させっか」
目一杯張って横から雄の窮状が見える程の隙間に手を掛け、締め込みを緩めつつ横にずらした。ビンッと現れた虎柱は解放されたと分かるなり更に太く長く変貌し、表面の血管や裏筋、先端付近の細かな突起をより目立たせて臍を越えた本気の姿を伴侶の目の前で曝け出した。同時に露になる睾丸も、ずっしりした大きさながらもネコ科特有の鈴カステラの形を浮き立たせていた。勿論褌内部の熟成臭は虎柱及び鈴カステラ本体にも染み付き、彼らを心地よく酔わせる。
「ぐっ、ふ……うおぉっ!」
ゲッコウガの手コキに悦び、すぐさまドクンと脈打って先端から強い粘りの透明な体液が溢れる。
「ん、お、おぉっ! やばっ……っぐ!」
「おいおいめっちゃチンコ感じまくってるじゃんよぉ……!」
双方驚きを隠せない程に、ガオガエンの漲りは短い間隔で汚れを伴う躍動を繰り返し、見る間に睾丸含めた全体が糸を引いて泡立つ粘り気に覆われた。褌による熟成か、それとも狭い前袋の抑圧か、原因は定かではないが、ガオガエンは濃厚な雄臭に酔いながら新たな発汗で蒸れたマッチョをアピールしつつゲッコウガに立派な性器を弄ばれて悶えては、新たな生命を生み出す瞬間に一歩ずつ近づく快楽に酔い痴れ続ける。
「はぁはぁ……オレももうカラダがウズいてきやがる……!」
ゆらりと立ち上がった細く筋肉質な雄蛙。締めている赤い褌は、股間の突起を浮き立たせた部分からしとどに濡れていた。ガオガエンは細い体に手指を這わせる。ゲッコウガは声を抑えながらも、手指の動きに身を震わせて悶えていた。普段はひんやりする体温も、この時ばかりは生ぬるく、硬い腹筋や心拍を伝える胸筋諸々からも彼が情欲を抑え切れない事が伝わる。そして強すぎる体臭で気付かなかったが、ゲッコウガに近づくと独特の磯の臭いを感じる。それはガオガエンの本能的な部分に訴える魅惑の成分。
「オレの……いっちゃん濡れてるトコ……触ってくれよぉ……!」
普段の剽軽さが嘘のような、全身に色気の満ち満ちた、潤んだ瞳で伴侶を誘う成体びた姿は、不意にガオガエンを煽情的に導く。徐にしゃがみ、濡れて蛙肌に貼り付いた赤布に目は釘付けになる。一層強まる磯臭さは、ガオガエンの血潮を熱く滾らせる。そっと指先で、濡れた部分に触れる。ゲッコウガはその瞬間、目を細めて震える。粘りの少ない水タイプにしては、強い粘りに感じられる。離すと少し短めながら糸を引いた。生唾を呑み、今度は顔を近づける。あの臭いが途端に強まり、芯から体が熱くなる。そして表面のざらつく大きな猫舌を、濡れた部分に触れた。
「……あ、あぁっ!」
布越しにも関わらず、ゲッコウガは嬌声を零して戦慄いた。味蕾に広がる塩気とぬめり、そしてほんの僅かな渋味。それを感じた途端、フレーメンを引き起こして雄虎のがっしり鍛えた肉体は突如衝動的な漲りを覚える。性感が勃起に集まり、弾力のある赤黒い鈴カステラはむず痒く、パワフルな脈動を欲していた。ガオガエンは立ち上がり、ゲッコウガの眼前で腰を突き出し、褌に醸されて強く臭う怒張が、子を成すために気持ちよくなろうとする瞬間を見せ付けようとする。
「ぐうっ!」
バキッ! ドクンッ!
ピュルッ!
筋肉質な手足に力を込め、地面を踏み締めて隆々と突出する気持ちいい瞬間を迎えた。濃厚で透明な我慢汁が噴き上がったが、その一回だけで済んだ。番の汁を舐めて雄として本気を出そうと奮い立つも、堪えなかったら確実に暴発する衝動であった。
「ふぅーっ、危ない……どうにか持ちこたえたぜ……」
「……オマエの雄臭デカチンコ……オレに食わせてくれよぉ……!」
持ち堪えた先には、念願の瞬間が迫る。潤んだ眼差しでガオガエンに迫り、やがてそっと仰向けに押し倒すゲッコウガ。赤布をずらしてお目見えした蛙穴は、奥まで既に潤っている様相で、あの魅惑の磯の臭いも鼻に届く。
「今お前に搾られたら……デキそうな気がする……!」
跨り始めるゲッコウガに、臍を越えて腹筋の一部を隠し始める程に膨大した猫型の雄柱を主張した。
「サイコーだぜ……マジでデキちまうかもな」
ゲッコウガは腰を落としながら、赤い前布を横にずらして淫らで食いしん坊な凹を晒し続ける。そこに狭い前袋には到底収まり切らない程巨大化した凸が押し当てられる。柔らかく肉厚で生ぬるい入口の感触。ガオガエンの求めている物だった。体重を掛け、ゆっくり雄柱を飲み込む。
「うっ……お、おっおぉぉっ……!」
「あっ、あ……でっかぁ……!」
呑み込む蛙膣は、変わらず表面の襞と内部のうねり、そして締まりによって立派な雄柱に快楽を促す。そして奥へ呑み込む程、筋肉の凹凸の目立つ細い腹部に隆起が目立つ。虎柱の象徴たる先端の無数の突起が、肉壁を押し退けたり襞を捲ったりして細蛙に雌の快感をもたらす。褌姿で臨む営みは、普段する事のない下着姿で非日常性を高め、普段以上の感じやすさに繋がっていた。
「うおぉ! 褌チンポ……たまんなっ!」
「あのニオイが……オレのマン臭に、混ざっ……あぁっ!」
熟成されたガオガエンの芳しさが大きな一物と黄ばんだ褌から立ち上り、特に上で責めるゲッコウガに絶大な催淫作用を与えていた。そしてガオガエンにも、体内からの刺激という形で快楽に影響を及ぼす。
「ぐぅ! すごい、搾って……おぉっ!」
淫欲をそそられた膣に翻弄される仔作りに、大柄でマッチョな肉体を震わせ、滲む汗で新たな雄臭を漂わせながら、屈強なレスラーは仰向けのまま歯を食いしばって濃く透明な雄汁を搾り出され、上に乗る細身のくノ一と化した伴侶の腹をじわじわ膨らませる。
「あぁっ! オマエッ、エロすぎだろぉ!」
搾る側も被虐的快楽で雄々しく善がるレスラーにすっかり夢中。舌を長く伸ばして、股間を雄らしく彩る大玉を舐める。
「んおぉ! 俺の、金玉ぁ!」
舐められると気持ちよさそうにガオガエンは吼える。せっかく交尾するなら屈強で雄臭くてむさ苦しいレスラーの臭い金玉に留まるよりも、海を感じられる忍びの中へ一匹でも多く導かれてほしい、そんな事を考えていたりもした。時々刻々と蛙膣に搾られて種付けに近づき続ける虎汁と、雄虎の凶器たる形状に喜んで分泌された蛙汁が混ざり合い、継ぎ目から溢れて硬さを得た玉袋をぬるぬるに汚す、本来は異性が命を作り出すために交わるリアルな汚れをゲッコウガは喘ぎながら舌先で堪能していた。
赤褌を締めたまま、まさしく蛙として四つ足で自重を支えつつ、上下に動いて太く聳えるぬめった快楽の柱を扱く。数々の忍術、体術を繰り出すために鍛錬を重ねて細く締まった身を隆々とさせる筋肉が、交尾に於いても遺憾なく発揮され、赤褌と相まってくノ一的立ち回りの中にも雄々しい色気を存分に発していた。
ずれた布地や鼠径部が触れては離れを繰り返す度にねちゃねちゃ音を立てて糸を引く。着けたままの褌が、まぐわう体液に汚れて主にガオガエンの熱で蒸れ、当初の熟成された臭気を交えて、ガオガエンも味覚を除いた四感で体を重ねる汚れを実感する。
「ぐうっ! もっ……我慢がぁ……!」
声を絞り出す程までに我慢を続けてきたガオガエン。赤黒い陰嚢に押し上げられた中身は甘く疼き続け、むさ苦しい雄の体内から気持ちよく飛び出すために子種が送り出されている。そして貪欲な蛙の搾りに耐え続けてきた雄の象徴は体内でどんどん膨らみ続け、突起だらけの先端が少しずつ確実に奥に当たる感覚がしている。
「あ、あぁっ! あっ! そこ、そこはぁ!」
ゲッコウガは時折身を捩って喘ぎつつも、搾る動きは止めない。
「お前にぃ! 搾られてっ! パパにっ、されたいぃ!」
蛙肉を押し広げ、表面を走る血管や筋を丸く突出させて先端の突起をくっきりさせた巨大で力強いレスラーの男性器は、先端から半固形状の濃密な体液を搾り出されながら、鼠径部を打ち付け続ける淫蛙によって奥への当たりを一層強めていく。自ら望んだ雄々しい敗北が決定的なマッチョレスラーは、仰向けのままでより臭気を強めた肉体を強張らせ、抗えないフェーズへ突入する。
「ぐおぉっ! 蛙マンコに、負けっ! デカチン、きもちいいっ!!」
ゲッコウガによって導かれた番として最高の瞬間、耐えに耐えて目一杯膨れ上がって敵わなかった雄虎が、奥の扉を打ち破らされる。ゲッコウガは声にならない絶頂を迎え、根元まで呑み込んで仰け反った。襲い掛かる猛烈な圧迫に、ガオガエンは激しく唸って一秒でも長く耐え抜こうと足掻く。そして限界まで溜まった前立腺がエクスタシーを発しつつ大量の遺伝子を雄柱に送り込む。忍蛙に捕らわれ、最奥を押し開き、その細い腹部にくっきり大いなる敗北の形を浮き立たせていた。粘度の高い和合汁を目一杯含み、炎のベルトによって濡れた煌めきを放つ紅白の褌に彩られた番の継ぎ目が最も頑丈になる刹那に向け、熱い子種は限界まで開いた出口に向かって尿道を広げながら、いかなる障壁もなく突き進む。
「ぐおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
爆発寸前の体内に、濃厚な白い熱がじわっと溢れて広がる。レスラーでも太刀打ち出来ない猛烈なエクスタシーが屈強な肉体を大きく戦慄かせ、渾身の我慢の反動たる種付け砲が細身の勝者の体内で炸裂する。浮き立つ腹部にもその瞬間が克明に現れ、搾られる雄の背徳的快楽を殊更に高めた。
「がああっ!」
ゲッコウガは苦悶に喚いた。レスラーのパワフルな種付けは受け止める側に痛みをもたらすと言われ、ガオガエンとて例外ではない。腹部の膨らみは次第に棒から球へと移り変わり、ゲッコウガを急速に満たしていく。下から溢れ出した白が虎の白布に染みて、一日の営みの証である黄ばみを見えにくくしながら強烈な青臭さを発し始めた。
「腹が……ヤバ……っ」
水掻きの目立つ手で触れた、腹筋すらも押し退けて張りを強める自身の白肌。もう少し姿勢を低くすれば、獣臭い腹筋と触れ合えてしまえる水風船になっていた。搾り取られる快楽の脈動に夢中になるガオガエンも、ゆっくり手を伸ばして湿った皮膚に触れる。爪が刺されば破裂しそうな程に張っては熱を持っていた。ゲッコウガの逆上せた顔立ちにもそれは表れ、緩んだ強面を見下ろしつつ、突如吊り上がった口角。身を呈した性の悦びを伴う行為によって、屈強な雄のレスラーを翻弄して音を上げさせる達成感が滲み出ていた。
蛙の体内で仔を漏らす脈動は徐々に弱まり、突き出した熱塊も徐々に存在感が薄れる。次第に正気を取り戻すガオガエンは、被虐的に悶え狂って果てたひとときを思い出して赤面する。ゲッコウガは無言でその反応を楽しんでいた。
「そろそろ抜くぜ」
と気怠そうに緩慢と腰を上げる。赤毛がこびり付く終始欲張りな淫口からドロッとした白を纏って力なくズルズル露出する雄肉は、やがて突起の目立つ先端が抜けて煌々としたベルトを枕代わりに横たわる。鈴カステラや褌諸共白く汚れ、伴侶と営んだ確たる証となる。
ゲッコウガは開いたまま白濁を零し続ける淫口を、既に汚れた赤い布地で覆う。すぐさま更なる水気を含み、やがてじわっと白く滲み出す。
「へへ、オマエのザーメンで白くなってきやがったぜ。めでたい色合いだな」
「お前本当にいやらしい奴だな」
苦笑いしつつも心中満更ではなかった。二回戦に突入し兼ねない淫靡さではあったものの、褌効果で全力を出し過ぎたか、横たわる愚息は反応を見せない。
「オマエもチンコしまえよ」
「お前がやってくれ……その方がお前の大好きな事後臭チンポ味わえるだろ?」
「……それもそうだな」
舌なめずりをしつつ、汚れた白い前袋に手を伸ばす。含み切れない交わりのぬめりを掴む指に覚えつつ、曝け出された生殖器を覆い隠した。腰を上げさせ、ずらす際に緩めた分を締め直すと、浮かせた体を支える足ががくがく震える。そうして完成した股間の存在感は、染み込んだ白のお陰か中身の色はあまり透けて見えずにいた。
「ぬるぬるぐしょぐしょで落ち着かないぞ」
ガオガエンは不快感を露にする一方、触れた前袋から糸を引くのを見てゲッコウガはご機嫌。
「コレで一晩さらに熟成させるぜ」
「は? お前正気か?」
「事後で汚れたオマエが一晩経ってどんなクラクラするニオイになってるか、想像しただけでヨダレが止まらないんだよな」
「さすがに引くぞそれは……」
「ちゃんとオレもコレで一晩過ごすからよ、オアイコだろ」
ガオガエンの隣でゲッコウガも横になり、しとどに濡れた赤褌を太腿に押し付けつつ、さり気なく腋臭を堪能する。仕方ないなと言わんばかりに、火照りの残る細身を筋肉質な腕で抱き寄せた。慣れない状況で一日過ごした上に交尾に及んだ疲れが、一気に押し寄せて来る。二匹共いつの間にか気絶するかのように眠ってしまっていた。
外から聞こえてくる鳥ポケモンの鳴き声や会話が耳に入り、目を覚ましたガオガエン。途端に鼻に飛び込む強烈な獣臭。その出所が自分自身である事は容易に分かり得た。眉間に皺を寄せつつもぞもぞ体を動かし、無意識に伸ばした手が股間に触れる。途端に皺が増えた。秘めた体積を強調する布は乾き掛けの硬さとぬめりを手指に伝え、引っ込めた手を恐る恐る嗅ぐと、嗅いだ事のない悍ましさに噎せてしまった。すっかり眠気が飛んでしまい、上半身を起こす。視界に入った光景に唖然とした。
「お前……俺が起きる前からそうしてたのか?」
四つん這いになって褌に顔を近づけていたゲッコウガに、恐る恐る訊いてみる。振り向いた眼差しは鋭さを失い、明らかに陶酔していた。
「へへへ……こりゃガンギマっちまうぜ、オマエの褌事後チンコのニオイ……」
常軌を逸した言動に、汚れた獣毛が逆立った。即座に起き上がり、四苦八苦しながら褌をどうにか外す。乾き切らない物が糸を引いて、一晩振りに露になった外性器。途端に醸された強烈な臭いが立ち上って再度噎せたガオガエン。臭いセンサーに反応したゲッコウガが即座に飛び付いてはそれを堪能する。無論解いた褌を片手に。
(……奴と仔ができない関係でよかった……)
異臭を放つ赤褌を新たに濡らし、すっかり中毒性を示す変態蛙を見下ろしながら、ガオガエンは呆れて溜息を零すしかなかった。
「さすがにもう無理、洗うぞ」
「そんな~もっと嗅がせてくれよぉ~」
名残惜しく太腿にしがみ付く汚蛙を問答無用で引き摺りながら近くの川へと足を運び、苦手なタイプも厭わず身を濡らす。毛皮に染み付いた汚れが濁りとして流水に現れた。しつこいぬめりも入念に落として気分は爽快。濡れた毛皮に覆われた随所の分厚い筋肉が、燦々と降り注ぐ日差しに輝いた。身を横たえて褌を吸い続ける無様な忍びの姿は見ないふりをした。
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