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・エロ&尿あるよ(笑)
砂の大陸は珍しく大雨、しかも止まずに夜になった。
「もうちょっとでできるからね!」
変わった形や模様の絨毯や家具に埋もれた部屋でカードの散らばるテーブルに座っていると、かまどの炎を枝で操りながら奇妙な香りのする料理を作っている声がする。
次々と起こる出来事に混乱してる、一旦思考を整理しよう。
おれは新入り調査団員のニャヒート、グラン。
デンリュウ団長に「砂の大陸でセカイイチのリンゴあめを買ってきて」と依頼されて砂の大陸に来て、帰りに手配書で見たお尋ね者を目撃した。
そいつを捕まえるのに夢中になっていたおれは、町からどんどん離れていることに気づかなかった。
おれはお尋ね者を捕まえてリンゴあめごと本部に転送、気がついたら…
町に戻れなくなってしまっていた!
雨も降りだして下手に動けばさらに道に迷い、体力も消耗する。
軒下で一夜を明かすことにしたおれは、通りかかったマフォクシー(名前はジュニパー)に色々聞かれて思わず「迷子」と言ってしまい、ガキと思われたおれは、ここで出会ったのも何かの“縁”と言われ、占い師をやっているというジュニパーの家に転がりこんだ。
OK、思考の整理はできた。
理解できないことは「現在進行形でガキ扱いされている」ことと「泊まるための謎の条件」だ。
おれは新入りだけどもう12だからガキじゃない。なのに団長を筆頭に全員でガキ扱いしてくる。進化すればガキ扱いされずに済むと思って滅茶苦茶頑張ってニャヒートに進化したのに調査団のメンバーどころか初対面のジュニパーにすらガキ扱いされた。ニャヒートって、そんなにガキっぽく見えるのか?
そしてジュニパーの出してきた条件も謎だ。一晩泊めてあげると言われた時にも「お金ないから」と断ったのに、「晩ごはんと朝ごはんもご馳走するから君のこと占わせてくれたらそれでいいよ」と返された。占いって普通占ってもらう側がお金払うよな…?
「晩ごはんできたよ!」
「…どうも」
昼前からほったらかしな腹の虫は料理に歓声をあげた。
聞こえてませんように、でもこのスパイスの効いた煮込み料理は滅茶苦茶うまそう…!
「美味しかった…!」
「お粗末でした、やっぱり男の子はいっぱい食べる方がいいね」
男の子、またガキ扱いかよ…
「どうかした?」
「…なんでもない」
「ならいいけどね。それより早速君のこと占わせてくれるかな?」
そう言ってテーブルの端に寄せていたカードを取る。
「私、こう見えても結構当たるんだよ?」
大丈夫なのか?まぁ当たらなきゃ占い師はできないか…
「そんなに怖い顔しなくても悪いことしないから安心してよ?」
「…おれの何を占うの?」
「そうね、“君の悩み事”なんてどう?私が占えば解決へのアドバイスもできるし、ちょっと気分も楽になるよ?」
悩み事か、それなら悪くないかな。変なこと調べられるわけじゃないしアドバイスの中身も少し気になる。
「誰にも言わない?」
「占い師は秘密の厳守が鉄則だよ、お茶淹れるからその間に考えてみてね」
そう言ってジュニパーはかまどに大きなやかんを載せて、棚から変な文字の書かれた四角い缶を取り出している。
考えてみてと言われてもおれの悩みなんて一つしか思いつかない。
なんとなくテーブルの上にあったカードを一枚めくってみる。
アンノーン文字で”TORA”と書かれた大きな輪がグレーの雲の見える青空に奇妙なポケモンの背中で支えられていて、カードの下にもアンノーン文字で何か書かれている。
「”WHEEL of FORTUNE”?どういう意味だ?」
「それは“運命の輪”のカードね。カードはそのまま?それともさかさま?」
「まっすぐだったけど?」
「そっか、じゃあ君は良い出会いをしたってことね」
いよいよ何言い出したんだ?このジュニパーってマフォクシー…
「それはタロットカード、ただのカードじゃなくて真実を映し出す鏡になるの。チャイでも飲みながら占ってみようね…」
さっきの煮込み料理やミルクティーといい、ジュニパーは相当スパイスが好きらしい。この部屋のろうそくからも花の香りがするし明日鼻が変にならないか心配だけどジュニパーの作る料理やミルクティーは結構美味いのが何故か悔しい…
「それじゃあ、グラン君の悩み事を教えてもらおうかな」
明るめな声のトーンが少し落ち着いた感じに聞こえて生唾を飲み込む。
悩み事は分かってるけど、説明の仕方は考えてなかった。急に不安だけどやるしかない…!
「実はおれ、もう12でニャヒートに進化もしたのに調査団のみんなは未だにおれのことガキ扱いするんだ。『このダンジョンは君が行くには危険すぎますから待機してくださいね』とか、『もうすぐ日も暮れるけどグラン、眠くないか?』とかさ。町でも調査団ごっこしてる子だと間違われるし、どうしたらおれはガキ扱いされずに済むのかな?」
「なるほど、子ども扱いされたくないってのがグラン君の悩みか… 私も接し方変えようか?」
「…別にそのままでいいよ」
「ありがとね、それじゃ始めよっか」
22枚のカードはテーブルの上でシャッフルされて一つの山になる。
「これを三つに分けてくれる?」
言われた通りに渡されたカードを三つの山に分けた。
「これを元に戻すの?」
「好きな順番で戻して」
右の山に左の山を重ねて真ん中の山を一番上に重ねた。
「OK、シャッフル&カットもできたし占っていくね」
ジュニパーは枝をタロットの山に向けて振ると、7枚のカードがテーブルに並んで他のカードは隅に行った。
「見ててね、行くよ?」
枝を7枚のカードに振るとカードは一斉に太陽と月の描かれた面から不思議な7枚の絵の面に変わった。
レントラーを抱きしめるサーナイトやギャロップに乗ったガラガラ…?
「なんかほとんど反対向いてるけど戻さなくていいのか?」
「それでいいよ、タロットは正位置と逆位置で意味も変わるからね」
「まっすぐ見えるのが正位置かな?こっちから読めるのはTHE HERMIT、DEATH… おれ死んじゃうのか⁉」
「私から見て読める方が正位置だし死神のカードも逆位置なら大丈夫だよ」
ちょっと笑って返された。なんで死神なんて怖いカード入れるんだ…
「THE MOON、THE HERMITの逆位置、DEATHの逆位置、TENPERANCE、THE HIEROPHANT、THE CHARIOT…」
上から順ではなくて変則的に読んでいるらしい。これで何が分かるんだ…?
「なるほどね…以前は先も見えずに迷いの中にいた、君の悩みは結構前から?」
「確かにずっと前からガキ扱いは嫌だったけど、なんで分かったんだ⁉」
「驚くのはまだ早いよ、そして君は今迷いが原因で仕事でミスしたりして周りが見えなくなっちゃってるみたいね」
「すげぇ…」
言ってなかったけど、確かに最近は依頼の失敗こそないけどミスが多くなっていた。一匹で無茶しすぎとかまだニャヒートの力を使いこなせていないとか、みんなから色々言われるのが悔しくてむきになってさらにミスを連発して…
冷静に考えたらダンジョンに潜らない仕事を頼まれたのも道に迷ったのも全部おれ自身のせいってことなのか…
「何か思い当たることでもあったの?」
「ちょっと色々と当たりすぎて怖い…」
「そんなに心配しなくても、近い未来では苦しい状態から前に進めているみたいだよ」
死神のカードを指差して言われると不安だけど、大丈夫というならそう信じるしかない。
「そして、君自身はこの問題を諦めたくないと思っているみたいだし、周りも君のこと助けようとしてくれているみたいだね」
「確かにガキ扱いされたくない思いは変わらないけど、調査団のみんなが俺を助けようとしている…?」
「みんなグラン君のこと心配だからあんなこと言うんじゃないかな、ここに出てるアドバイス通りに動いたらいい結果を得られるとも出てるからね」
「アドバイス?」
少しぬるくなったチャイを飲み干して次の言葉に集中した。
「それはね、コドモとオトナを使い分けたらいい感じになれると思うよ」
「コドモとオトナを使い分ける…?」
なんか「レベルアップして強くなろう!」とか「好き嫌いなく何でも食べよう!」とかそんなのを予想してただけにちょっと困惑…
「アドバイスに節制のカードが出てるんだけど、このカードは調和やバランスを意味するカードなんだ。それに、オトナになるって良い事ばかりじゃないんだよ?」
最後の一言で強い衝撃を受けてるおれを見てジュニパーは少し笑いながら口を開く。
「オトナになると、責任やプライド、その他諸々のいろんなことが邪魔して逃げたい時にも逃げ出せないし、助けてほしくても助けてもらうどころか助けを呼ぶことすらできなくなっちゃうの、ある意味逃げることと助けてもらうことはコドモだけに許されたことかな」
「じゃあジュニパー、さんにもそんな経験が…?」
「タメでいいよ、私だけじゃなくて調査団のみんなも、オトナになってみんな同じこと感じてるんじゃないかな、ちょっと前までコドモだったのにある日突然オトナ扱い、体はともかく心はコドモのまま成長できてないのにね」
おれにはよく分からないけれど、寂しげに呟くジュニパーの様子を見ればそれが辛い、なんならコドモに戻りたいさえ思ってそうに見える。
「そしてグラン君はコドモだけど、オトナに憧れている。だったら苦手なコトは周りのオトナに助けてもらって、君ができることで周りのオトナを助けてあげればどうかな?そうすれば君はコドモだけどオトナの役に立つことができるから、コドモとオトナを使い分けられてるんじゃないかな?」
「…それって中途半端じゃない?」
「いいとこどりって言ってよ。未来の悪タイプがそんなこと気にしてちゃらしくないし、この際教えてあげるけど役に立つコドモの方がたくさんの役に立たないオトナより存在価値あるんだよ?」
「そう、なんだ…」
色々と強い感情の籠ったアドバイスに混乱してるけど、アドバイス自体はアリかもしれない。コドモとして助けられながらもオトナみたいに誰かを助ける。ダメなオトナになるぐらいならそっちのほうが格好いい。
「確かにガキ扱いされたくないって思うだけじゃ何も変わらないよね、おれ帰ったら色々頑張るよ!」
「その調子!調査団のみんなの言う事聞きながら自分のできることを頑張ったりみんなを手伝ったりすれば、きっといい感じになるよ!」
不思議なことが続いたけど、心の中は階層が分かるダンジョンみたいに晴れやかだった。
「調査団でも特に助けてくれるのが誰とかは分かるの?」
「そうね、ここから一枚引いてみて」
15枚のカードから一枚選んでテーブルの上でめくる。
「"THE EMPRESS"…?」
「“女帝”のカードね、オトナのおねえさんでもいるのかしら?」
「さぁ…」
今一つピンと来ない。誰かいたかな?
「占わせてくれてありがとね、今日は遅いしそろそろ寝よっか」
タロットを簡単に片付けてジュニパーはベッドをぽんぽん叩いておれを呼んでいる
「おれは床で寝るから…」
「砂の大陸って日が沈むと寒くなるから床で寝ると風邪ひいちゃうよ?一緒に寝よう?」
せっかく誘ってくれたんだし、おれだけベッドじゃないならまぁいっか。
言われるままに、けれども背中をみせるように寝転んだ。
降り続く雨の音と背中から抱きしめられている感覚が気になって眠れない。
調査団の本部では一匹で寝てるから、後ろから甘い香りのする寝息があるのも後頭部に枕みたいな柔らかいものが当たっている感覚も正直落ち着かない。そして一番眠れない要因は、痛いぐらいなおれの下腹で…
滅茶苦茶おしっこしたい…
よく考えたら最後にしたのは道に迷ってた時に行き止まりの奥でして以来だし、時間感覚変になって忘れてたけどあれから一度もしてないどころかチャイまで飲んでるんだった…
朝まで我慢できそうにないし自分でトイレ探そう。そのためにもこの両腕の拘束から抜け出さないと…
「…ん、グランくん、ねむれないの?」
拘束している張本ポケはもがく動きに気づいてしれっと両腕の力を強くして抱きしめようとしてくる。
「この家、トイレどこ…?」
「トイレは外だけど、まだ雨降ってるよ…?」
眠そうな声とともに両腕の拘束が解かれた。普通に考えたら外だよな…
「雨の中は嫌だろうし、おしっこならそこの植木鉢の土にしていいよ」
指さす方向には確かに土だけ入った植木鉢が置いてある。
「でも種とか…」
「今何も植えてないから気にせずごゆっくり」
なんとなく嫌だけど、我慢できずにベッドと股が濡れる方がもっと嫌だ。許可はもらったしお言葉に甘えるか…
長いダンジョンの途中の部屋でおしっこするのと同じ、そう言い聞かせて植木鉢の前まで来たけど、思ってたより植木鉢が面倒な大きさだ…
普段通りの体勢だと植木鉢の縁に足をかけて乗るには小さすぎるし、またげないどころか壁に前足をかけて後ろ足で立ち上がっても高くて届かない。植木鉢の土と言われたから植木鉢にかけたら流石に怒られるよな…
「ごめんね、植木鉢の大きさ考えてなかったね」
さっきまでおれの体を拘束していた両腕が今度は横腹に触れている。でも掴まれてる感じはないしこれは一体…?
「マフォクシーはこのぐらい朝飯前、もうちょっと我慢しててね」
「そうじゃなくてこの体勢…」
ジュニパーのエスパー能力はおれを持ち上げられる程強力なのは分かるけど、後ろ足を完全に開いた状態で空中に固定されている。それこそ小さいポケモンがおしっこする時に大きいポケモンに抱き上げられたような体勢にされてて、なんなら自由な両手はゆっくりとおれの股を撫でながら確実に近づいてきて…
「お待たせ、もうおしっこしていいよ」
「ジュニパーさん、恥ずかしいからおちんちん触らないで…」
ご丁寧に両手で狙いまでつけられた。
「コドモとオトナの使い分け、今はコドモでいていいんだよ?」
「…なんか緊張してでない」
せめてもの抵抗、でも出ないのは本当。
「ちょっとからかい過ぎたかな?じゃあお詫びに大サービスね」
緊張状態の耳にくすぐったい吐息がかかり始め、
「いっぱいがまんできてえらかったねー、おしっこだしてスッキリしちゃおっか、しぃーっ」
耳にねっとりと絡みつくような声でささやいてきた。
今までで一番コドモ扱いのはずなのに、腹が立たないどころかまるでおまじないをかけられたみたいに緊張がほぐれていって…
狙いをつけられたおちんちんからしゅいーって音を立てながらおしっこが少し斜め上に飛んでから落ちて、植木鉢の土を少しえぐりながら染み込んでいく。
不思議だけど、それが気持ちよかった…
「ちゃんとおしっこできた?」
「…恥ずかしかったけどね」
「良かった。なんだか私もおしっこしたくなっちゃったな」
おれが反応するよりも前に植木鉢の前にしゃがみ込んで腰回りの赤い毛を広げた。
「んっ、ふぅ……」
じゅいいいっ、って音で勢いよくおしっこが飛び出している。どうやったらこんなに勢いよくおしっこできるのか…
「あれっ、ない⁉」
ジュニパーさんのお股にはおちんちんがない代わりに割れ目があって、そこからおしっこが噴き出てるみたいだ…
「女の子がおしっこするとこは初めて見た?」
「…うん」
「正直に言えたね、ご褒美に私がグラン君をオトナにしてあげるね」
コドモからオトナにされる、何も分からずに生唾を呑むとベッドに運ばれる。
何故かさっきのEMPRESSのカードが頭をよぎるけど、ジュニパーさんは調査団じゃないし…
「まずはおまんまんのお勉強からね、ここ触ってみて」
おれの前足を掴んでおしっこの噴き出てた割れ目を触らせる。おしっこで濡れてはないけどちょっとしっとりしてあったかい…
「男の子のおちんちんにあたる場所がこのおまんまんなの、どっちもデリケートな場所だから優しくね」
「うん、分かった」
爪を立てないように気を付けて触る。割れ目というより花の蕾みたいで、奥まで続いてるような…
「女の子はおっぱいもデリケートになるの。優しくするならちょっとぐらい触ったり、吸ってもいいよ?」
「吸う、のか…」
確かにお尋ね者に『ガキは帰ってママのおっぱいでも吸ってな!』とか言われたことは何度かあるけど、ちゃんと吸ったことなかったな…
黄色い毛の上からそっと触ったりしてみる。ふにふにとして柔らかくてずっと触っていたいような気もする。さっき後頭部に当たってた正体はこれだ。
今度は黄色い毛をかき分けて口を突っ込んでみる。ちょうど出っ張りが口に触れているのでそれを優しく吸ってみた。
「んっ…」
気持ちいいのかな?もうちょっと吸ってあげようか。
そういえば『飲んでな』とも言われたことあるけど、今の所何も出てこない。もっと強く吸えば何か出るのかも…?
「んっ、そんなに、強くっ、吸っても…おっぱい、出ないからぁっ…!」
何も出てこないけど気持ちいいらしい、こんな声出るんだ…
「…んもぅ、オトナじゃなくて、赤ちゃんになりたかったの…?」
「いや、そうじゃないけど…」
どうしてか分からないけど夢中になってた、なんでだろう…
「まぁ次のお勉強の準備ができたから結果オーライね、それじゃあ君のおちんちんにご注目」
「いや別に… えっ?」
ありのまま今起こってることを話すと、僕のおちんちんがふにゃふにゃじゃなくてカチカチになっていた。
細かい棘は生まれつきだけど、こんなカチカチなのは初めて見た。
「一体どうなってるんだ?おれ、変な病気になったのか…?」
「100点満点の反応をありがとう。でもそれは病気じゃなくてオトナの身体になった男の子はみんなそうなるのよ?」
「そう、なのか…」
「それは勃起と言ってね、交尾してタマゴを作れる状態になると男の子のおちんちんはそんな風にカチカチになるの。デリケートなのは変わらないけどね」
「へぇ…」
交尾って単語を聞いたことはあるけど、何するかはちゃんと聞いたことなかったな…
「交尾って、どうすればタマゴできるんだ?ペリッパーとオトシドリのタマゴ争奪戦は関係ないの?」
「何それ?」
「知らないの?天国の綺麗な魂から生まれたタマゴをペリッパーが運んで来るんだけど、それを食べたり落として割ることを生き甲斐にしてるオトシドリが狙ってるから毎回苛烈な空中戦を繰り広げて生き残ったタマゴが食卓に…」
「その話誰から聞いたの?」
「調査団のみんなに…」
「何純粋な仔にデタラメ吹き込んでんだあのクソ団員ども…」
ジュニパーさん、何故か機嫌悪くなっちゃった…
「その話は全部グラン君をコドモ扱いしてついたウソ、いいね?」
「うん…」
「それで本題に戻るけど、男の子は勃起したおちんちんに適度な刺激をしてあげると気持ちよくなって精液っていうタマゴの材料になる精子の入った液を出せるの。ここまではいい?」
「おちんちんからせーえきってのが出ることまでは…」
「それを射精っていうんだけど、百聞は一見に如かずだし一度気持ちよくなってみよっか!」
おれの前足を掴んで今度はぼっきって状態になったおちんちんを触らせて来る。
「爪を立てないように優しくしこしこってやってみて?肉球使うと気持ちいいかも」
言われた通りにしこしこと撫でてみる。いろんな香りの混ざった部屋で少しぼんやりしてた頭がさらにじんわりぼやけていろんなことが考えられなくなってきた。おちんちんが気持ちいい…
「そうそう上手上手!自分でそうやって気持ちよくなってイくのをオナニーって言うんだけど、一匹で交尾したくなったらやってみてね」
イくってなんだろう…
「はーい、自分で気持ちよくなれたご褒美に私がもっと気持ちよくしてあげるね。遠慮はいらないし、おしっこしたくなっても我慢しなくていいからね」
いよいよ言ってることが分からないよ…
ふわふわした頭の中にくっきりした気持ちよさが突然埋め尽くしていく。あったかくて湿った感覚がおちんちんからする。でもこれはお湯に浸けたとかじゃなくて舐められてから…
…舐められてる?
感覚の正体を知ろうと頑張って首を上げると、ジュニパーさんがおれのおちんちんを口に入れて舐めていた。
「なんで…きたない、よ…」
気持ちよさがすごくてね転ぶ。気もちいいことぐらいしかわかんないよ…
ちょっとずつほてっていくからだにくちのなかでなめられるおちんちんがきもちいい。でもなんだかむずむずするかんじ。これは、おしっこしたくなったときみたいな…
たしか、おしっこしてもいいって言ってたよね…?
「おしっこ、してもいいの?」
「ひーほ」
ジュニパーさんはしゃぶしゃぶしたままだけど、いやならつよくすったりしないよね…?
きもちいいかんじはおちんちんにあつまってほんとうにもれちゃいそう…
「おしっこ、でるよっ…!」
あついおしっこがいっぱいでてる…
きもちよくて、とまんない…!
「はーい頑張ったね、気持ちよかった?」
仰向けのまま頷く。できればちょっと休ませて…
「グラン君がおちんちんから出してくれたこの白いのが精液で、グラン君は初めてだから射精というより精通…」
口から前足に出して見せてくれたのがせーえきか、おしっこと違って白くてドロッとしてる…
「さてと、そろそろ最後のお勉強を始めよっか」
「…最後のお勉強?」
「そう、タマゴを作るには男の子の精子と女の子の体の中にある卵子っていうタマゴの材料を組み合わせるのが必要なの」
「らんし?」
「まぁタマゴグループの話は置いといて、早い話おちんちんをおまんまんに入れて射精するの。これで君はオトナの仲間入りだよ?」
ジュニパーさんはさっき俺がおしっこした時みたいな体勢になって寝転がって、透明に濡れるおまんまんを広げてピンク色の中身を見せている。
「おいで、一緒に気持ちよくなろ?」
拒否する理由はない、でもすごく緊張する。
前足をお腹に置いてカチカチのおちんちんをゆっくりと近づける。
「いいよ、今先っぽ当たってるからそのまま入っておいで」
ちょっと入り口を広げてくれたおかげでゆっくりと入っていく。
「きもち、いい…!」
口の中とちがうきもちよさにまけないようにがんばって入れていく。
「おめでとう!全部入ったね、じゃあ気持ちよくなってみて!」
いれるとききもちよかったから、すこしぬいてまたいれてみようかな?
ぬいてみると、とげがひっかかってまたきもちいい…!
おちんちんをぬいただけでもきもちよかったのに、いれたらもっときもちよくてあしがガクガクしてきた。
「どうしたの?君のおちんちん結構気持ちいいから続けていいよ?」
「あしが、ガクガクして…」
「動けないか、無理させちゃったかな?そろそろ出そう?」
「…うん」
「じゃあ特別に半分助けてあげる、あとは倒れ込んでおいで」
さっきみたいなエスパーのちからでからだがうごいていれるじゅんびができた。
あしはガクガクするけどいれたらきもちよくなれるんだ…
このまま、きもちよくなりたい…!
ひろげたうでのあいだのやわらかくてきいろいむねにたおれこむと、おちんちんはおくまではいった…
「でるよっ…!」
きもちいい、それしかわからないけどきもちいい…!!
「グラン君は明日ラプラス便で送るわ、デンリュウ団長」
「調査団支部にも不在で心配でしたがジュニパーくんの所なら安心ですね」
「まぁね、ところで幼児退行気味になったんだけどあの子大丈夫なの?」
「盗賊団のアジトに捨てられていたタマゴから生まれた子なんです。頑張り屋で優しい子ですが本当は寂しかったんですかね?」
「無理もないわ、帰ったらあの子なりに色々頑張ると思うけど優しく見守ってあげてね」
「構いませんが、グラン君はお気に入りですか?」
「さぁ?近いうちに調査団のエースとして炎技を教えるつもりだけどね」
「なるほど。その時は真紅の女帝に一任します、良い夢を!」
思念の通信を切ると小さな寝息と弱まる雨の音だけ。
「少し意地っ張りだけど優しくて頑張り屋、ほんとそっくり…」
全て中に出し切って眠ってしまったグラン君を見ると、世界を守るため一緒に戦った大切なパートナーを思い出す。
空に消えた彼は永遠にコドモのまま、残された私はオトナになってしまった。
でもそれを嘆いたらきっと彼は悲しむから決して嘆いたりはしない。
「むしろ私が真紅の女帝、“Empress Crimson”として君みたいな子を育ててあげないとね」
逞しい悪タイプに進化したらご褒美に抱いてあげようかな、なんて考えながらグラン君の頭を撫でて、優しく抱きしめるように横になった。