注意事項
- ♂同士の露骨な性描写があります。ゲッコウガは総排泄孔です。
- 臭いフェチ、被虐的嗜好増シ増シラ……マ?
悪蛙に弄ばれて悦ぶ悪虎を書きたかった
とある洞窟の中、水を操る忍び、ゲッコウガに迫られてタジタジなガオガエン。水掻きの目立つ細い手指が、硬い毛に覆われた筋肉質で逞しい肉体を愛撫する。
「なんだよ、オマエだってオレの体を触ったっていいんだぞ?」
見上げつつ目を細めたゲッコウガ。全体的に細いが、引き締まった筋肉の凹凸を湿った皮膚に映し出し、彼の雄らしさを引き立てていた。
「お、俺、力強いし、お前の体へし折りそうで……」
「何言ってんだよ、オレの体はそんなヤワじゃないって」
ごつみのある太い腕を掴み、大きな掌を自身の胸板に押し付けて、首に巻き付く舌から覗く口角を吊り上げた。柔らかくも分厚くしっとりした胸筋。それを震わせる心臓の鼓動。ガオガエンの心拍が次第に速まり、熱を持つ。
「好きなんだろ? オレのこと」
「お前にはお見通しか……」
苦笑する口元に鋭い牙が覗く。大きな胴体を盛り上げる大胸筋や腹直筋、腹斜筋を、ゲッコウガは指先で溝に沿ってなぞる。
「オレだって、パワフルで打たれ強いオマエに夢中なんだぞ? つまり両思いってことだな」
「俺たちが、両思い……!」
驚きと喜びを綯交ぜにするガオガエン。恐る恐るながらゲッコウガの美しく隆起した筋肉を、大きく厳つい手で撫でて感触を味わう。
「オマエが気にしてるニオイだって、オトコを引き立てて好きだぜ」
「そうか。俺も自分のにおいが好きだからうれしいぜ」
顔を熱く蒸れる腋に近づけて嗅いではうっとりするゲッコウガ。普段は周囲を気にして臭い対策をするガオガエンも、ゲッコウガの言葉に気をよくして自分で嗅ぎ、ありのままの腋臭に酔い痴れる。腋にとどまらず分厚い胸板やシックスパックからも放たれる雄虎のフェロモンは、彼らをよりその気にさせていく。
水掻きの目立つゲッコウガの手が、ガオガエンの立派な急所を掴む。鞘に収まりながらも、突出は大きな存在感を放ち、その下のたわわな膨らみは、下から包み込む細い手指に、せっせと作られ続ける大量の精子を溜め込んだ二個の大玉の重量をずっしり伝えた。鞘が少しずつ膨らみ始める。
「お前にチンポ気持ちよくされて、エロいマッチョを曝け出したい……!」
ゲッコウガに抱いていた欲望を包み隠さず言葉にした。強面の火照りが、ゲッコウガの劣情を否応なしに掻き立てる。鞘から赤い肉が顔を出した。
「じゃあオレも、オマエの体で気持ちいいこと楽しませてもらうぞ」
体積を増す急所をぐにりと刺激すると、厳つい顔立ちは歪み、逞しい肉体はブルッと震えた。
突如しゃがんで、ガオガエンの股間に顔を近づける。鍛錬等で滲んだ汗と、同種の雌と比べて猛烈に臭い尿が混ざり合って蒸れた雄の臭気に、一瞬顔を歪ませる。だがすぐにそれを受け入れ、先程握っていた手に付いた臭い共々堪能しつつ成長途上の虎息子を見届けては時折触れた。
「俺の臭チンポ、お前のおかげでどんどんでっかくなるぜ……」
次第に露になる、先端に無数の突起が目立つネコ科の特徴を持った情欲。容姿端麗なゲッコウガの目の前でムクムク力を得て上を向き、先端は臍を越える程に膨れ上がった。
「めっちゃバキバキに筋張って、トゲトゲしくて、オマエをより引き立ててくれるチンコじゃないか……!」
熱い猛りに指を絡めてうっとり。その刺激で再び身震いするガオガエン。そのままゆっくり扱き始め、次第に硬く縮んで丸みを帯びていく陰嚢をたぷたぷ揺らしたり揉んだりする。
「ぐるるっ、ふうぅ……!」
猛虎らしい唸り混じりの喘ぎを零しながら、レスラーとして活躍する雄が性感を嗜む。刹那に硬く太くなる躍動を、ひんやりした細い手指が感じ取り、その度に強面が緩んで翻弄される。突起の目立つ先端が、ゲッコウガの顔面との距離を僅かながら縮めていく。始まったばかりの行為に、ガオガエンは発情を強めながら搾られる気持ちよさを覚え、未だ乾いたままぐんぐん突出する。
「ぐうぅ……!」
牙を剥き出して身震いし、怒張が脈動して雄蛙に搾取される瞬間を迎え、開いた先端の出口から渇きを潤す透明な雄の輝きを発する。
「漏れた瞬間もパワフルでむさ苦しくて雄らしいぜぇ……!」
ゲッコウガも次第に紅潮して変温の細身に熱を覚えながら、ガオガエンに雄の快楽を与え続ける。先端の輝きはトロリと崩れ、炎タイプの強い粘りとぬめりを彼らにもたらす。
「もっとぉ、気持ちよく、エロくっ、汚してくれぇ……!」
滲む汗に毛皮が濡れ始め、発情でより多く分泌されたフェロモンも相まって蒸れた雄臭さを強めながら、ガオガエンは更なる雄の欲望を吐露した。
「いいぜぇ、最高にエロい雄にしてやっから、楽しみにしてな」
ゲッコウガはベロマフラーを解いて、舌なめずり。
引き続き熱い雄柱と丸く弾力のある雄の実を手で責め続け、猛虎のぬめりが塗り広げられて淫靡に艶めき出した。ガオガエンは甘い雄の喘ぎを発しながら悶え、搾られる瞬間に一際くっきり筋張って硬くなる、遺伝子を溜め込んだ屈強なレスラーの気持ちよくも危ない勃起を、先走りを飛ばす力強さでゲッコウガにアピールする。仔作りを唆す刺激に耐えて勃起状態を維持しつつ、その刺激で僅かずつ体積を増やして力強く漏れる被虐的で気持ちいい雄の営みは、既にレスラーの遺伝子を濃厚な猛虎汁に含ませているであろう。彼ら共々、それは既に分かり切っていた。
ガオガエンは突如、汗で獣毛が貼り付いて筋肉が強調される雄臭く汚れた肉体でマッスルポーズをゲッコウガに見せ付け始める。
「シゴかれながらマッチョをアピールするなんざ、とんだスケベ野郎だなぁ」
「うっ、うおぉっ! お前の、おかげで……エロくて気持ちいい雄に……うぅ!」
力を込めて膨らみ、汗とフェロモンで強く臭う筋肉が、性的刺激を受けてひくつく。絶えず責められる雄柱は勃起直後よりも硬く大きくなって、胸板と臍の間に並ぶ自慢のシックスパックの中央の谷間をゲッコウガの視界からどんどん隠す。足を開くと深く皺を刻んで硬くなった雄の果実の丸みが、股間の輪郭を引き立てる。ポーズを取りながら、ガオガエンは扱かれ続けて耐えるもじわじわ膨れる柱に気持ちよくなり、野太い嬌声と共に濃厚で透明ながら危険な雄汁を先端から漏らした。
少しずつ性感が高まるにつれ、ゲッコウガの気持ちいいご褒美を求めてガオガエンのアピールはより大胆で過激になる。普段以上の汗臭さを自覚して自ら濡れて蒸れた腋を嗅ぎ、発せられる強烈な雄臭に歯茎を剥き出してフレーメンに至っては、扱かれる突出した急所を一瞬硬く大きくして透明な粘りを噴き上げた。更には腰を突き出し、足を大きく開いて、生命の爆発が迫るにつれ刺々しく筋張っていく虎柱と股間に丸い輪郭を浮き立たせる金玉、それぞれの大きさをゲッコウガに見せ付けた。たっぷり溜まった子種を漏らしたい金玉に翻弄され、ぬるぬる汚れる柱と袋。高い体温に蒸されて強く立ち上る、屈強な雄を卑猥に悶えさせる生命の営みを象徴する性臭。行為前ですら強く臭っていた部分が、今はその比ではない濃厚で強烈な臭気を放ち、営ませるゲッコウガの粘膜に染み付いては痺れさせた。
「究極の変態マゾホモレスラーだぜぇ……!」
卑猥な生殖のアピールを受け続けたゲッコウガの目は怪しく輝き、引き締まった細身は既に熱くなっていた。お望み通りに危険物と化した大きな柱と玉を手と水掻きで弄ぶと、屈強なマゾレスラーは強面を歪め、低く甘く呻いて悦びを露にし、更に足は大きく開かれ、腰は突き出されて、生命の源の引き締まった丸み、子孫を残す使命を果たすべく血管と筋を隆起させて太く長く硬く変貌した突出、一際目立たせられた双方が形そのままに危険性を増長させる快楽を発して、濃厚な雄の体液が悦びの呻きと共に、隆々とした瞬間を見せた突出から飛ばされる。ガオガエンを汚し続けたそれを舌先で舐めると、雄獣独特の臭みと塩気が口内に広がり、強く鼻に抜けていった。
ゲッコウガは手を止めて立ち上がる。絶え間ない刺激を受け続けて緩んだ強面が再び大きく映り、汗を含んだ毛皮で筋肉が浮き立った自慢の肉体は、発情させられた証の蒸れた雄臭を強め続ける。何倍にも強烈になった腋臭を堪能するゲッコウガの傍らでガオガエンも再三歯茎を剥き出し、忍びに気持ちよくさせられたレスラーの臭いに触発されて何度引き起こされたか知れない屈強な突出となる瞬間を見せ、先端から快楽の汚れが宙を舞う。ゲッコウガも幾度となく雄虎の股間を嗅いでは更に鼻腔に染み付かせてゾクゾク身震いする。
「ココがオマエを欲しがってたまらないんだ……」
息を乱しながら舌先で開いた、股間の卑猥な穴。既に洪水の如く愛液が溢れ出し、しゃがみ込んで攻め続けていた場所には、ガオガエンが飛ばした体液よりも遥かに目立つ水溜まり。
「お前チンポないのか……!」
「へへ、ビックリしただろ? 雄の蛙はチンコないかんな」
じりじりと、彼らの距離が詰まっていく。そしてガオガエンを岩壁へと追いやった。
「ちょっと足開け」
ガオガエンが足を開くと、腰の高さがほぼ一緒になる。
「オレの中で最高にエロい雄になってくれよな……」
「お前の中で……気持ちよくなりたい……!」
ゲッコウガのエスコートで、ガオガエンは磯臭い秘密の洞穴へと誘われる。その入り口に先端が触れ、柔らかさに生唾を呑んだ。そして火照った細身へと、猛虎の突出が呑み込まれる。
「ぐおぉ! 肉が……締まる!」
うねる肉に包まれて圧迫される刺激が、屈強なレスラーに強い性感という形で襲い掛かる。
「あぁ、先っぽの突起が……ヤバイッ……!」
先端に密集する突起は、ゲッコウガにも快感をもたらす。挿入の間にガオガエンは一度心地よく膨れて濃厚な我慢の証を搾られてしまう。奥まで挿入り、触れ合う鼠径部。六割れが浮き立つ細い腹部に、不自然な膨らみが浮き立った。雄蛙に対して太すぎる猛虎に襲い掛かる強い圧迫感が、途切れる事なく快感を生み出し、新たな生命を搾り出す雄の脈動を殊更に強調した。
「オレが動くぜ……」
「おう……っ! ぐぅ……!」
ゲッコウガが壁に背を着けたガオガエンを抱擁して行う、一見すると雌上位の交尾。ゲッコウガの腰つきに合わせ、危ない汚れを纏った凸を攻める潤った凹の濡れた摩擦音が、乱れる喘ぎに混ざって聞こえ出す。
「お前との、仔作り、気持ちいい……たまらないっ!」
熱く蒸されたレスラーが、想いを寄せてきた磯臭い忍びの体内で雄臭い突出を責められ、仔を成そうと更に気持ちよく急所を突出させられて情けない強面を晒し、マッシブな肉体を震わせる。
「すごい……いいトコ……当たってるぅ!」
ゲッコウガも忍びらしからぬ緩んだ表情で、抉じ開けられた膣内が反射的に締まる快感に火照った細身を震わせる。主導権を握るからこそ、胎内の凶器を上手く制御して受け止める快楽に溺れられる。必死に耐える猛虎の表情を嗜んだり、長い舌を使って腹部の膨らみを撫で、ガオガエンとの交尾を実感したり。
「ガッツリ、ヤんの……元カレと、別れて以来、だぜぇ……!」
ゲッコウガは突然昔絡みの話を喘ぎ混じりに始めた。
「元カレ、か……っ! お前、イケメン、だもんなぁっ!」
ガオガエンの「イケメン」に反応してか、ゲッコウガは紅潮してピクピク内部を締め付け、ガオガエンは歯を食いしばって耐える。落ち着いた所で、ゲッコウガが奥まで飲み込んで再び触れ合う鼠径部。長く伸びた舌がガオガエンの陰嚢に触れて、二匹の塩気と臭いを含むぬめりを舐め取る。胎内で熱い虎が徐々に大きく気持ちよくなりつつ危なく漏れて交尾が順調に進むのを、ゲッコウガは感じ取っていた。
「うおぉ! 金玉……!」
触られる事で、足を開いて強調された膨らみを、ガオガエンも感じ取れる。その膨らみは更に硬く締まり、輪郭に映し出す丸みは控え目。その意味する所は、言うまでもない。ガオガエンは、正に気持ちいい雌雄の太い継ぎ目から、透明な粘液が大量に漏れて水溜まりを作る事実に気付く。ゲッコウガのお陰で仔を作ろうと胎内で雄々しく膨れ、搾られ続けて最も卑猥で立派な雄になろうとして、胎内から溢れているのが実感出来た。汚れた金玉と継ぎ目を舐め取った舌先が、ガオガエンの口元に伸ばされる。ざらつく舌でそっと舐めたら、蒸れた雄の磯臭さと交わる二匹の味が同時に口内に広がり、ガオガエンは膣内で張り詰めてドクンと搾られ、交尾の快楽に嬌声を零した。
「んおぉ……! ずっと、チンポ……気持ちよく、なりたい……!」
どんな屈強な雄とて性の喜びに翻弄される事実を、躊躇なく曝け出した。
「じゃあじっくりねっとりシゴいてやっから、存分にヨがれよ……!」
抽送のペースを落とし、彼らは再び交尾を続ける。凹凸の快感がもたらすぬめりを纏った摩擦こそ弱まるものの、細い雄膣と太い雄柱による強い圧迫が、生殖のための勃起を維持するに十分な刺激を与え続ける。
ガオガエンの雄の突起は、膣肉に絡み合ってゲッコウガを夢中にする。弄ぶ炎虎に熱せられて熟した胎内は、身震いに合わせて圧を強め、濡れそぼって更にほしがる攻撃を繰り出し続ける。自慢の虎息子が、先端の突起の存在で増幅された性感に抗えず、新たな命を繋ぐ準備運動で心地よく硬く大きく膨れ上がって尿道から濃い物を押し出す感覚が、胎内の強い締め付けで強調された。ゲッコウガも目を細めて呼吸を乱し、やがて中に熱く大量に漏らす運命にある雄のパワーを堪能する。
相互に吹きかかる、性質の異なる生臭い吐息。交わる刺激に赤く蕩けた顔立ちが、更なる情欲を煽る。時に舌を絡め、火照った筋肉を愛撫し合い、甘くも低い嬌声を零しながら悶え、彼らは更に汚れて、真下の水溜まりはどんどん大きく広がる。熱い雄の先端が膣奥の何かに当たる。ゲッコウガは少し身震いした。
「ぶっちゃけて……いいよな?」
ガオガエンには何の事だか分からない。艶めかしく喘ぎながら、ゲッコウガは目を細めた。
「実はオレ……元カレのガキ産んだことがあるんだぜ……」
「……ほぁ!?」
突然の告白に、耳を疑うしかなかった。
「だからよぉ……オマエのガキ、本気で産むかんなぁ!」
「うっ! ぐおぉぉ!」
突如攻勢を強めるゲッコウガに翻弄され、ガオガエンはすっかり熱を持った雄柱を膨らませて濃厚かつ危険な体液を漏らし、歯を食いしばって汗だくの逞しい体を震わせて耐えるしかない。だが仔を作る雄の快楽を一方的にもたらされるこの営みを、ガオガエンは喜んだ。ゲッコウガも熱く押し広げられる仔袋の甘い快楽に溺れ、捕らえる立派な雄の爆発を心待ちにして反射的な収縮でそれを促そうとしてきた。この時が来るまで溜めに溜めた金玉が、膣肉に扱かれる雄柱の根元のすぐ下で、その大いなる存在を主張するように疼いて、何かが動き出す。見え隠れする太く筋張って濡れた臭い雄柱が、磯臭く潤う胎内で愛おしい相手と仔作りさせられる証が、彼らの継ぎ目からむんと立ち上る。搾られる刹那に太くなる怒張が発する力強い躍動も次第に間隔が詰まり、先端がより奥に当たって強い性感が生まれる。
「ガキがっ、できる……!」
金玉からの流れは、雄の巨砲になりつつある根元にどんどん集まっていく。激しく喘ぎながら搾取を促すゲッコウガ。その腹部の隆起は一際明瞭になり、ガオガエンが最もパワフルかつ卑猥に胎内で突出して事を遂げる瞬間を迎える未来が確実に可視化される。雄臭く隆々とした肉体が強張り、奇跡の命を孕んだと称する忍びの貪欲な肉袋に責められ続けて巨砲の先端が膨れ上がり、突起がよりくっきり張り出すと同時に、奥の狭窄が押し開かれた。
「あ、あっ、~~~~~~~!!!」
貫かれた衝撃で声にならない絶頂を迎えたゲッコウガ。戦慄きながら吸い付く勢いで巨砲を締め上げる。
「チンポッ! マンコにっ、負け……ぐぅぅ!! きもち、いいっ!!」
経験豊富な仔袋による一方的な仔作りに屈するしかない経験の浅い巨雄は胎内でバキバキに筋張り、種を送って空になった金玉の硬い丸みをバックに鼠径部から太く突出してゲッコウガに飲み込まれる、一分一秒でも長く極上の快感を味わいたく耐えたがる仔作り寸前の粘液を纏う雄の力強い姿が猛虎の目に入る。それは腰回りの炎を拾って艶めき、卑猥な魅力を増長した。
思いを寄せる忍びに唆されて、前立腺が猛烈な快楽を伴って破裂する。根元まで飲み込まれてゲッコウガの胎内の一部になった尿道を、屈強な無数の遺伝子が最も長い距離で駆けて行く。絶え間ない快楽に朦朧としながら、ゲッコウガが身籠り、産んで、無事孵った仔をふたりで育てる妄想が脳内を駆け巡る。
腹部に浮き立つ隆起を以て、快楽に耐え続けた末に敗北を喫し、大口を開けて絶頂に戦慄き続けるゲッコウガにも知覚出来る程に、最も大きく雄々しく卑猥に仔袋を押し広げて、股間に忍蛙の磯臭さが混じる雄臭い一匹のレスラー。
「ガオォォォォォォォッ!!!」
突き抜けた最奥に、濃厚なエキスが猛烈な恍惚を伴って顔を出す。熱い生命を搾り出されて父親になる可能性を秘める、最も突出した瞬間を迎える。そして生殖の大爆発を起こして、貪欲な秘所の中に白い遺伝子を噴き上げた。ゲッコウガは苦しそうに呻く。痛みを覚える程の勢いを生み出す雄の脈動は、ゲッコウガの腹筋を押し退ける力で浮き立つ棒状の盛り上がりに現れた。脈動を重ねる度に、その先端から徐々に細い腹部を膨らませていく。
彼らの継ぎ目から白が溢れ出し、硬く締まったままの雄袋を塗ってから長く糸を引いて滴り、真下に広がる透明な水溜まりに事を遂げた証が点々と、やがては面的に広がりを見せる。急に支配的になる刺激的な精臭に、両者は下を見ずとも仔作りを実感する。そして目でもきちんと確認した。
注ぎ込まれる熱に浮かされながらゲッコウガは密着を強める。蒸れては雄を主張する汗をたっぷり含んだ毛皮越しに、熱く隆々とした腹筋の感触が伝わっては蛙肌を濡らす。密着されたガオガエンも、すっかり水風船と化した腹の感触に搾られた量の多さを実感して、更に気持ちよく搾られ続ける。同時に雄を主張する硬い腹筋の存在が、過度な膨張を抑制しているのも伝わった。
ゲッコウガの手が、広大な二枚岩の如き大胸筋を愛撫する。ひたりと触れたその手指にも熱が回っているのが伝わった。負けじとガオガエンも大きな掌で、細身ながら隆々と主張する大胸筋を優しく揉みしだく。彼らは舌を絡め合わせ、次第に冷める恍惚を紛らわしつつ営みの終わりを堪能した。
生臭く糸を引いて舌が離れる頃には、白く満たされた胎内に収まったままの熱塊は既に仔を成す躍動を発さず、委縮の一途を辿っていた。ゲッコウガは徐々に腰を離す。対して厳つい顔立ちに名残惜しさを滲ませたガオガエン。その頬をそっと水掻きの目立つ手が撫でた。弄ばれ続けて白に塗れた雄が姿を現し、やがて抜けては白糸を引いて真下に滴らせた。収まるべき鞘に中々収まらず、上塗りされた白の合間に地の紅色が覗く。離れた雄蛙は丸く膨れた腹部の下から白い粘りを垂れ流す。それは直下に滴ったり、硬くもしなやかな筋肉に覆われた足を流れ下ったり。
「へへっ、ガキ作って汚れちまった体も、エロいよな……」
「ああ、いまだに信じられないが、気持ちよかった……」
二匹は横に並んで壁に背を着ける。そうして改めて実感させられる、ガオガエンの大きさと分厚さ、そしてゲッコウガの細さ。
熱せられた変温の手が、突如睾丸へと伸ばされ、触れる。せっせと作られた精子を出し切っても尚、重さを主張する双玉の形を浮き立たせて伸び切った陰嚢。猛獣にぞくりと電流が走るも、汗で貼り付いた毛は逆立たない。弄ぶ手に揺れる金玉は、青臭く磯臭く、そして獣臭いぬめりに包まれ、ゲッコウガによって心地よく交尾を遂げさせられた事実を卑猥に主張していた。甘ったるい玉責めはガオガエンを大いに喜ばせた。
ついでに触れる、肉鞘に収まり切らないままの熱茎。濡れたまま露出する先端部分は、勃起時と比べて突起による刺々しさは薄れていた。
目一杯開いて水掻きが張った掌を、恍惚に緩んだ強面に翳す。一面濡らす白いぬめりは、彼らの身が重なった証を、胎内でパワフルに搾り尽くされて脱力した一物を愛撫してお裾分けされた物。果てた両雄の体液と性器の混ざり合う臭いを、ガオガエンはフレーメンになって堪能する。掌を二匹で舐め合ってから、ゲッコウガはガオガエンの目の前でしゃがみ込み、性器に残る汚れを舌で器用に舐め取る。その刺激に事後の雄臭マッチョは時折震えた。舐め終えてからガオガエンがお返しにとゲッコウガの股間を舐めようとしたが、丁重に断られた。滴り続ける白を見て、ごくりと唾を飲む。
「……俺、もう、覚悟できてるから……」
「覚悟?」
と胡乱を抱くゲッコウガ。雄虎は途端に頬を赤くする。
「お前の中に出した以上……俺の仔を孕んで産んだら、責任持って育てるからな」
「おいおい――」
バカだな、と口に出そうとしてそれを飲み込んだ。彼らは卵グループすら異なる上に、そもそも雄同士である。冷静に考えれば分かる事であろうが、今のガオガエンにそこまでの余裕があるとも限らない。
「中出ししたからって百パーデキるってわけじゃないんだぜ? それも運次第ってことよ」
と、あえて真実を伝えない悪タイプらしさをここで発揮する。
「体の相性バッチリだし、オレもオマエもそこまでの覚悟があるんだったらよ、スリル満点で最高だろ」
「お前となら……喜んで励みたい……!」
そう言葉にした口よりも更に素直な場所を、解いたままの長い舌が舐め上げる。突如襲う快感に、ガオガエンは戦慄いた。
「なんだ、全部出し切ったって思ってたのに、まだまだ残ってたのか?」
ゲッコウガはギラギラした目を細め、屈強なレスラーを再度岩壁に押し付けた。一切の抵抗もなしに、それを受け入れる。
「――オレが孕むまで、帰さないぜぇ……」
結局彼らは一緒に暮らすようになり、充実して幸せな日々を送っているらしい……。
【原稿用紙(20x20行)】 25.8枚
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