---- [[shift]] [[私の御主人様]] ---- 4:00 学校も終わり、御主人様と道を歩いている 見渡すと誰も歩いていない... 「なぁ...アイス、退屈じゃなかったか?」 「楽しかったですよ」 「なら良かった」 朝、通った道を戻っていく... 「ただいま〜」 家に帰ってきた... そして、お風呂に直行...理由は足が汚れているから、このまま歩くと大変なことに... お風呂に向かっていると... 「洗ってやるよ」 「え?いえ、大丈夫です」 「じゃあ、一緒に入ろうか?」 「いえ、あの...」 「冗談だよ」 「もう...」 声にならないような声を漏らした... 「あ、あぁ!!」 いきなりこっちを向いて驚いたように声をだす 「な、何ですか?」 「今、ため息のような声だしたよね?」 確かに...何か不味かったかな? 「ご、ごめんなさいっ」 と頭を下げる 「いや、謝んなくても...でも、初めて"素"のアイスに触れた気がする...もっと...もっと自分を出しても良いんじゃないかな?」 「はい...」 いまいち、わからない... お風呂に入ってさっぱりした ソファーで何か考えているのかいないのかボォーとしている御主人様の隣に座る... 「どうしたんですか?」 「どうもしないけど...俺、今のアイスあんま好きじゃないな...」 私の中で思い出したくない記憶がよみがえる... また、捨てられる... 「ごめんなさい」 涙をこらえて謝る 「いや、だから...」 「ごめんなさい!」 そのまま駆け出して家を飛び出した... これからどうしよう... 何もする事がなく町をただとぼとぼと歩いている 日も落ちて辺りはうす暗くなってきた 「あ、君は...」 声のした方向を見ると見覚えのある姿だった 「確か...アイスだったよね」 「はい...」 「元気無いね...どうしたの?」 「いえ、大丈夫です」 「見た感じすっごい落ち込んでますオーラ出してるけど...なんかあるなら言ってみてよ、誰かに伝えるだけで楽になれることもあるからさ」 無駄に心配させたくないので強がる 「何もないですよ...」 「そう?んじゃ、これだけ言わせて...」 少し間を開けて言った 「相手に迷惑かけないように、心配させないように行動しても逆にその行動に傷付くかも知れないんだよ」 言い終わると私に背中を向ける... 少しずつ離れて行くフィスナ... 「待って......下さい...」 考えるより先に声を出した... 「あの...その...」 思っていてもうまくまとまらず話が進まない 「.........えっと...」 「家来ない?今なら誰もいないしゆっくり話そうよ」 「え?でも......」 「すぐそこだから...ね?」「でも...迷惑が...」 「大丈夫だよ」 「わかりました...」 これ以上こんなことを続けてても何も進まないし、せっかくなので... 「じゃ、行こう...と言ってもここなんだけどね」 すぐ横の家だった 「入っていいよ」 「お邪魔します」 「そこ座っ…あっちょっと待って」 フィスナが2つの座布団を押し入れから引っ張り出して来た… 「これに座って」 「ありがとう」 「はぁぁ〜」 フィスナが欠伸をして眠そうにしている… 私の緊張を解そうとしてるのかな? 「……何でそんな暗いの?」 「あ、御主人様とちょっと…」 「ケンカした?」 「いえ…嫌われてしまったのです」 「なんか言われた?」 「はい…」 …ガチャガチャ 玄関の開けられる音がした。 「あ、まずい…アイスちょっと押し入れに隠れててくれない?見つかったらお仕置きされちゃうから…」 「わかりました」 暗闇の中で外から聞こえる声に耳を澄ます。 「ただいま〜いい子にしてたか?」 「がぅ(うん)」 (フィスナの言葉は人間に伝わらない…) 「そこ座ってて」 「んで?どうしたの?」 「アイスがどっか行っちゃたんだよ」 御主人様の声だ。 「なんかしたのか?」 「素直になれって言ったんだよ素直じゃないアイスは嫌いだって…」 「それで、家出か…」 「でも…やっぱり好きなんだよ」 御主人様… 「なんだそれ」 ガタッ… あ… 少し身体を動かしたら何かにぶつかって物音を立ててしまった。 「ん?なんか音がしたな…」 どうしよう…潔く出て行こうかな… 逃げ道はない… よし… 勇気を振り絞って前足をふすまにかけた… 光が私を照らす。 「アイス!」 「なんで俺の家にいるんだよ、フィスナ」 「がぅぅ…(ごめん)」 「良かった…家に帰ったらたっぷり言い訳聞かせろよ」 「お前ポケモンと話せるのかよ」 御主人様の友達が冗談半分で言う。 「「………」」 私と御主人様の時が止まる。 「そ、そんなわけないだろ…」 「でも、ポケモンと話して見たいものだ…夢があるよね…」 ガーディをそっと撫でる… 「がぅ…(へへっ)」 「夢か…話せると逆に疲れる事もあるかもよ?」 それを聞いた私は不安になる。 でも、御主人様が優しく撫でてくれたから安心した。 「でも、ガーディと話せたら最高だよ、話して見たいと思わないのか?」 「別に……なぁ…」 「夢がねぇな…」 「……この際だから言うけど…アイスと話せるぞ…正確には、アイスが話せるぞ…」 「は?どゆこと?」 「アイス、なんか喋って」え?何を喋れば良いのかわからない… 「えっと、勝手に家を飛び出してごめんなさい」 「ほらね…」 「………これは夢か?」 「夢じゃないぞ」 「御主人様、もう暗いので帰りましょうよ」 「がぅがぅ…(もう帰るの?)」 「迷惑ですから…」 「別にまだ居たって良いけど…」 「アイス、もう少しだけいても良いか?フィスナと話しでもしてて」 「アイス…」 フィスナが不安そうな顔をして、近付いて来た。 「あのさ…僕の主人に伝えて欲しい事があるんだけど…」 「何?」 「あの…僕さ…主人の事がす、好きなんだよね…その…恋愛対象として…」 「…えっ?フィスナって雌?」 「失礼だね…」 「ご、ごめんなさい」 見た目はちょっと小柄な雄なのに… 「…お願いだからさ…」 「はい」 とてとてと御主人様の友達に近付く… そっと、今までの経緯を囁く… 「……まじか?」 ちょっと苦笑いしながらフィスナを見ている。 フィスナはただただうつむいている。 「フィスナ、おいで…」 そして軽いキスをする。 御主人様は何がなんだかわからない様子。 私も御主人様に軽いキスをする。 その後幸せに暮らしたのは言うまでもない。 end 続く ---- - 新Wikiちょい使いにくい(携帯だと -- [[shift]] &new{2009-08-04 (火) 04:40:43}; - お、この展開は…。続き期待してます。 携帯からだと使い難いところがあるようですが、きっとすぐなれますよw -- [[ROOM]] &new{2009-08-04 (火) 20:57:31}; - ちょい慣れて来ました -- [[shift]] &new{2009-08-19 (水) 20:23:03}; #comment