ポケモン小説wiki
新たな旅立ち の変更点


作者:[[想夏]]
 初めまして想夏です。
 編集も上手く出来ませんがよろしくお願いします。
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 嗚呼、どうしてこんな運命を迎えてしまったんだろう――
 俺があそこでふざけなければ、俺があそこで足元をしっかりみていればなどと今でも考えている。
 そんなことをずっと考えていてもお前は永遠に俺の隣に存在しないし、声も聞けないというのに……
 何で俺の代わりにお前がいなくなってしまったんだ――
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「ふっふぁぁ。もう朝かぁ。」
 今日も昨日と同じ場所で目が醒めた。
 半年前まではご主人のシンや仲間の二匹のポケモン、シャワーズのキュームとブラッキーのリュムと
冒険を一緒にしていたので決まった場所で寝ることはなかった。
 僕たちは仲良く各地を旅をし、四天王を倒すために頑張っていた。
 半年前のキュームとご主人が起こしたあの出来事がおこるまでは――

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ここはスリバチ山、エンジュシティのジムに挑戦しに行く前にちょっとここで修行しようということでここにきたんだ。
「私とポケモンバトルしない?」
「あぁ、勝負しようか。」
 シンが勝負を受けた。まずは誰から出すのかな?
「いけ、キューム。」
「うん、任せて。」
「シャワーズね。なら、ライチュウお願い。」
「よし、負けねぇぞ。」
 始めはキュームか。相性が悪いから準備しておこうかな?
「先手必勝よ。ライチュウ、まずは電光石火。」
「キューム、高速移動で避けろ。」
 バトルが始まった。相手のライチュウの電光石火をまずは何とか避けることができた。どうやら、シンとキュームはいつも通りの試合展開を行うみたいだ。
「!?、どこに消えた。あのシャワーズ。」
 ふふ、あのライチュウ驚いてる驚いてる。まあ、驚くのも無理はないな。
キュームは高速移動で避けた後、すぐに溶けるを使って相手から分かられないようにしてるからね。
「気をつけてライチュウ。相手は溶けるを使ったわ。」
「よし、キューム。ハイドロポンプ。」
「うん。」
「うわ!!くそ、めんどくさいな。」
 ライチュウはまだ気づいていなかったため、ハイドロポンプをまともにくらったみたいだ。そろそろ僕の出番かな?
「ライチュウ大丈夫!?シャワーズにボルデッカー。」
「キューム、ルードとバトンタッチだ。」
 よし、出番だ。キュームが使った『溶ける』と『高速移動』でいつもより体がうごきやすくなってるし頑張ろう。
「うぉぉりゃぁぁ」
 ライチュウが僕に向かってくる。でも、僕には効かないからそれを受け止める。「何!?何できかない?」
「サンダースの特性を知ってる?」
 そう、僕はサンダースだから電気タイプの技は『蓄電』で吸収出来るのだ。
「よし、ルードそのまま10万ボルト。」
「わかってるよ。」
「うわっやめ…うわぁぁぁぁ。」
 ぜろ距離からの10万ボルトによってそのままライチュウは倒れた。
「あぁ、ライチュウ。次、ピクシー頑張って。」――

「あなたたち強いわね。今度会ったときにまたバトルしてくれる?」
「いいよ。次も俺が負けないから。」
 結果、僕だけで残りのポケモンを倒し、バトルは勝利。すごく気分が良い。
「やっぱりルードはすごいね。私ももっと強くなりたいな。」
「いや、勝てたのはキュームのおかげだよ。ありがとう。」
「おいおい、ルードばっかりずるいぞ。オレが出ればもっと速く勝てたのによ。」
「まあまあリュム、次はお前を出すからそんなに気分悪くするなよ。」
「おっ、本当か、絶対負けねぇ。」
とこんな感じで僕たちは仲良くチームワークでバトルをいつも勝利してきた。

次の日、いつものように訓練をしたあと、僕たちはスリバチ山の山頂に行くことになった。
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「はぁ、疲れたなぁ。」
 シンの気分が良いからだと思う。今日は山に登ろうということになった。シンはまだ元気だけど、さすがに疲れてきたなぁ。
「なぁ、そろそろ休憩しようぜ。もう疲れて足が動かねぇよ。」
「私も疲れてきました。少し休みたいです。」
とリュムとキューム。2人もやっぱり疲れてたみたいだ。
「しょうがないなぁ。ここらへんで昼飯でも食べるか。」
「「「やったぁ。」」」 

「なぁシン、後どんぐらいで着くんだ?」
と、リュムがサンドイッチを頬張りながらシンに聞いた。
「今やっと3分の2ぐらいだからあt…」
「後3分の1もあるの!?」
 まさかまだそんなにあるとは。それを聞いたらまた動きたくなくなってきた……
「あぁ。だからそろそろ休憩は終わりにしていくぞ。山頂が楽しみだな。」
 もうやだ。山頂まで登らずにこのまま帰りたい。何でシンは山登りを提案したんだろう……
「ルード、大変だけど一緒にもう少し頑張りましょう。」
 うーん、キュームに言われるならもう少し頑張ろうかな。
「うん。そうだね。頑張ろっか。」
「はいはい。ったく、ふたりだけの世界に入んなよ。オレとシンも一緒にのぼるんだからな。」
「なっ、何言ってんだよリュム。そんなんじゃないって。なっ、キューム。」
「うっ、うん。そうだよリュム。」
と言って僕とキュームは顔を赤くさせる。リュムめ、もう少し浸らせて欲しかったのに。
「じゃあ、頂上までもうひと踏ん張り行くぞ。」
「「「はーい。」」」
 シンのかけ声に3人揃ってこたえて、僕たちは頂上を目指してまた登り始めた。

「おぉ、良い眺めじゃねぇか。」
「本当だね。すごい綺麗……」
 確かにキュームとリュムがいうとおり景色がすごい綺麗だ。今まで見たことがない……
「だろ、だからここまで歩いてきたんだから。じゃあここから自由行動な。」
「分かってるって。じゃあ休憩所でお土産でも買うかな?」
とリュムはどこかへ行ってしまった。こういうときはいつも速いなぁ。 
「行っちゃったね。じゃあ私たちは2人でここからの眺めをみない?」
「いいね。じゃああっちの方へ行こうか。」
 キュームと2人でこの眺めを見られるなんて、山頂まで来て良かったなぁ。

「見て見て、車があんなに小さく見えるわ。」
「あっ本当だ。面白いね。あっ、あれってエンジュシティのスズの搭じゃない?」「本当だわ。あっちで見たときと全然違く見える。」としばらく景色を2人で眺めていた。
「またここに来たいね。キューム。」
「えぇ、2人でまたこうやって眺めていたいわ。」
「そうだね。」
 そうしてキュームが僕の肩に頭を乗せて寄りかかってきた。少しひんやりして気持ちがいい。
「私ね、こんな感じで4人で旅するの好きだわ。10年、20年経っても旅をしていたいな。」
「そうだね。シンもリュムも一緒にいて楽しいもんね。」
「それにあなたがいるしね。私は今が本当に幸せ。これからもよろしくね、ルード。」
「もちろん。大好きだよ、キューム。」
「私も。」
 そして、僕たちはキスを交わした――
「よし、皆集合したな。じゃあ帰るか。」
と、シンの後に続いて山を降りることにした。
「で、お前らどこまで進んだんだ?まさか最g」
「そこまでいってないってば、まだキスだけだよ。」
「ちょ、ちょっとルード。」 しまった。リュムに乗せられてつい口が滑ってしまった。キュームを見ると顔全体がとても赤くなっている。
「『まだキスだけだよ。』か、本当お前ら熱いよなぁ。見てるこっちが恥ずかしいよ。」
「うるさいなぁ。リュム少し黙っててよ。」
「へぇ、こうなると頂上で何があったか俺も聞きたくなったなぁ。」
シンまで……
「シン、後ろ向きながら歩いてると危ないよ。」
「大丈夫だって、崖の近くでもほら…」
 その時だった。シンが突然浮き上がってバランスを崩した。
「!!、イワークか。」
 リュムのいうとおり、シンが足場にしたのは地面ではなくイワークだった。
「だから危ないって言ったのに。」
 僕とリュムがイワークと戦闘体制をとすると、
「危ない、シンが崖から落ちそう。」
 キュームの指さす方を見ると、確かにシンがイワークの尻尾を掴んでいて、崖から今にも落ちそうだ。
「リュムはイワークをお願い。僕とキュームはシンをどうにかするから。」
「分かった。シンを頼むぞ。」
 イワークがリュムに向かってアイアンテールをしようとし、同時にシンが手を離してしまい、崖から落ちていく。下は川になっており、助かりそうにもない。何か捕まれそうな物は…
「シン、木の枝に捕まれ。」 シンは何とか木の枝に捕まった。だが、木の枝は重みに耐えきれず折れてしまい、また落ちていく。
「くそ、どうすれば……」「……ルード、…リュム、今まで2人と一緒に過ごせて本当に楽しかった。ありがとう。これからは2人でシンをお願い。」
「キューム、何を…」
 その時だった。キュームとシンの位置が突然入れ替わり、キュームが崖から落ちていく。僕は何が起こったのか分からなかった。
「『バトンタッチ』……」 イワークとの戦闘を終えたリュムが呟いた言葉によって、やっと何が起こったのかが分かった。キュームはシンにバトンタッチをし、シンの代わりに崖から落ちていったのだ。
「キューーームゥーーー」
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 あれからちょうど今日で半年が経った。
 捜索隊をお願いしてもキュームは見つからなかった。あの出来事から僕たちには静かな雰囲気が漂っていた。とくにもシンは自分のせいだと深く落ち込み、笑う時にはどこか無理をして笑っていた。
「2人とも朝飯だからそろそろ起きろー」
 シンの声だ。時計を見ると起きてからいつの間にか30分経っている。
「今行くよ。」

「おはよう、シン。」
「ああ、おはようルード。」 僕はシンとの朝の挨拶を交わした後、部屋を見渡した。
「あれ、リュムはまだ降りて来てないの?」
「ああ、寝てるのかもしれないからちょっと見に行ってくれないか。」
「分かった。」
 リュムは朝には弱い。だからシンに言われた通りにリュムを起こしに行った。
「リュムー入るよ。」
「ああ。」
あれ、起きてた。
「どうしたの?起きてたなら降りてくればいいのに。」
「ああ、ちょっと考え事をしててな。もう少ししたら行くからさ。」
「そっか、早く降りてきなよ。」
 そう言って僕が部屋から出ようとした時、
「ルード、オレたちこのままで良いと思うか?」
とリュムが聞いてきた。
「どういう意味?」
「いや、何ていうかさ……何かオレたちあれから暗いままで、笑いあったりできてないだろ?こんな所をもしキュームがみたら悲しむんじゃないかってさ。」
 リュムの言いたい事は分かる。キュームが僕たちの様子をみたらがっかりするんじゃないかって……
「僕も最近同じような事を考えてたんだ……せっかくキュームがシンを庇って崖から落ちたのに残った僕たちがこんな様子じゃ、キュームも浮かばれないって……」
「だろ。だったらもう少し1日を明るく過ごそうぜ。」
「でも頭では考えられても心がうまく働いてくれないんだ!!」
 そう、彼女のためにもあの頃みたいに過ごした方が良いって事は分かってる。でも、どうしても彼女と一緒いた日々、彼女の笑顔、彼女のひた向きさが頭から離れず、いまいち明るく過ごせないんだ。
「お前がどれだけキュームが好きで、大切にしてきたかは分かってる。だからまだしっかり笑えないっていうのもさ。けど、キュームが言ってた言葉をもう少し思い出してみろよ。」
 そう言ってリュムは僕より先に部屋から出ていった。
 リュムが出て行った後も僕はしばらくリュムの言っていたことを考えていた。

「よし、揃ったな。じゃあ食べるか。」
「「「いただきます。」」」
 食べている間も僕はリュムが言った言葉を思い返していた。
「そういえば今日でちょうど半年になるのか……あいつはこういう風に皆で一緒に何かしている時はいつも笑顔だったよなぁ。」
とシンが言った。確かにいつも笑顔だった。どうしてそんなに楽しそうなのって聞くと「皆が楽しくしている所を見るのが私にとって1番楽しいの。」って言ってた……
 その時、リュムの言ったことが分かった。キュームはみんなが楽しくしているのが好きだった。だったら今はキュームがこの様子を見ていたら辛いだろう。あの山で一緒に景色を見たときは4人で一緒に旅をしているのが好きって言っていた。
「ねぇシン、また旅をしようよ。」
 突然僕はこんなことを口にしていた。
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「どうしていきなり?」
とシンは驚いた顔で尋ねた。
「やっぱり今のまんまじゃキュームは悲しむよ。リュムと話してたんだけど、明るく生活をしてたほうがキュームは喜ぶと思う。」
自分が感じたことをいってみた。シンはどう思うだろう。
リュムがこっちを向いて頷いてからいった。
「オレもその方が良いと思う。オレだって自分がいなくなったからって暗くなったり、旅に出なくなったら辛いよ。」
 後はシンだけだけど……
 暫く食卓に沈黙が流れた。
 そして、
「どうして俺ともう一度一緒に旅しようってそんなこといえるんだよ。お前らは俺のせいキュームがいなくなった、こいつさえいんければキュームはまだ生きてたとか思わないのかよ。どうせなら思いっきり俺を責めてくれよ。」
ぼくたちはシンが言ったことに驚いた。まさかシンがそんなことを思ってたなんて思わなかったから。
「オレたちはそんなこと思ってない。あれはたまたまイワークがあそこにいたから……」
「でも俺が調子に乗って崖の方へ行かなければキュームがあんなことにはならずに防げたかもしれないだろ。」
 リュムの言葉を遮り、シンが今まで秘めていた後悔をもらした。
「今までそんなことを考えてたのかよ……」
「ああそうだよリュム。ルードも俺のことそんな風に思っていたんだろ、キュームはお前の彼女だもんな。」
 暫く沈黙が流れた……そして
「僕はそんなことは思ってない……確かにイワークの上に乗ってなければって思ったことはあるけど、シンを責めようなんて思ったことは一度もない。そのこと以上に僕は何でこんなに非力なんだろうって何度も思った。シンが崖から落ちる前に助けられなかったこと、なによりキュームを助けられなかったことに……」
……だからもっと強くなろうと毎日努力してきた。もしキュームが戻ってきたときに今度は護れるように、二度と離れ離れにならないように……
 でもそれはほとんど叶わなくなってしまった。
「それにキュームだってそんなことはおもってないはず。キュームはシンが後悔してるなんて絶対にのぞんでないよ。」
 「そうかもな。今の状況はキュームが悲しむな。キュームのぶんまで前向きに生きるか。お前ら、心配かけて悪かったな。」
「だって僕達仲間じゃん。当然でしょ?」
「かもな。」
シンが笑って応えた。
「ったく決断が2人とも遅いって。がんばっていこうぜ。キュームの分もよ。」
というリュムの言葉に僕とシンはそれぞれが返事をし、旅立つ決意を固めた。
キュームがいなくなって悲しいけど、キュームに顔向けができるようになりたい。
キュームとの今までの思い出とキュームの想いを胸に頑張ろう。

 end
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ひとまず終了。あまりにもgdgdすぎる……
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こんな初心者ですが指摘、疑問に思った点があればコメントお願いします。
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