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捕らわれて踊り食われて尚溺れ の変更点


#author("2023-07-17T06:59:16+00:00","","")
#author("2023-07-17T07:13:49+00:00;2023-07-17T06:59:17+00:00","","")
''注意事項''
-♂同士の露骨な性描写があります
-この話に登場するウェーニバル♂は総排泄孔(総排出腔)なので一物がありません
-&color(transparent){臭いフェチ、孕ませ願望を拗らせている描写};があります


&size(20){前日譚→ ''[[Quick Quack Quaquaval!]]''};




   &size(30){''捕らわれて''};
   &size(30){''踊り食われて''};
   &size(30){''尚汚れ''};
   &size(30){''尚溺れ''};








 俺は今、愛しの踊り子に食われようとしている。


「今日は君を味わいたい……」
 ウェーニバルの言う事は絶対だ。俺は彼に捕まり、彼の物にされてしまったゴーリキー。上気して身をくねらせる仕草に、否応なく、寧ろ喜んで胸を高鳴らせた。彼と同じくらいの高さの大柄な俺。彼と並ぶと、引き締まった細身によって俺の筋肉質で逞しい肉体がより一層引き立つ。
 誰もいない鏡張りのレッスン室に連れられ、ドアの鍵を閉めると、完全にふたりきり。俺は鏡に向かって立たされた。ウェーニバルは、雄臭いと自覚する俺の体を触れて堪能する。筋肉の凹凸に触れる羽毛のくすぐったさが、俺をその気にさせていく。俺達の行為は、一面の鏡に容赦なく映されていた。
 ウェーニバルの手が、俺の股間に触れる。ビキニのような黒い模様と同化した、でかさに自信のある俺のチンポと金玉は、垂れ下がってぶらぶら揺れていた。それが彼の手に弄ばれ、熱いエネルギーが集まって膨れ始め、亀頭は包み込む真っ黒な包皮が剥けて徐々に紅色を晒しながら、地面から天井へと鈴口の向きを徐々に変えていく。包まれて熟成された、若く血気盛んな男の亀頭の臭いが、立ち上る熱に乗ってきた。黒い包皮が一切のゆとりを残さず、ピンと張った皮膚の一部となった、完全な一本モノの卑猥な勃起チンポを、ウェーニバルは背後から手指を絡めて刺激する。空いた手は俺の分厚く盛り上がった胸筋や腹筋を堪能する。
「うっ、おおっ……!」
 俺は感じるままに、野太く甘い声を荒い呼吸に乗せて発する。自慢の屈強な肉体が、細身の踊り子に弄ばれる背徳的な快楽は、俺を更なる興奮へと導いていく。
 血管と裏筋の浮き立ったチンポは、彼に刺激される喜びに脈打ち、乾いた鈴口から透明な水玉を作って、むさ苦しさとは正反対の輝きを放った後に、ドロッと崩れて敏感な表面を流れ下る。真っ黒な中で唯一紅色が引き立つ亀頭の表面は、張っている証の鈍い艶を放って、食われる運命にある発情させられた雄の存在感を強めていた。
「すっごく力強くて雄臭い……君はいつでも食べ甲斐があるね」
 俺の幅広い肩から顔を覗かせて、鏡越しの卑猥な俺を眺めて楽しむウェーニバル。彼の指示で両腕に力瘤を作るポーズになると、チンポを扱かれ始める。
「おおっ、おぁっ! あぁっ!」
 交尾に一歩近づいた刺激に悶え、火照ったマッチョに汗が滲む。普段の汗とは違う、発情した男のフェロモンによる段違いの臭さは、俺が生物学的な雄として気持ちよく彼に食われる未来を指し示しているようで、俺の臭いなのにメロメロになってしまう。チンポは扱かれて気持ちよく膨らみながらねっとり先走り続け、ウェーニバルの手を粘液で汚すだけでなく、チンポ全体に塗り広げられてぬらぬら艶めいて、どんどん卑猥な目立ち方をしていく。
 胸を触っていた手が、真っ黒な金玉にそっと触れる。ぶら下がっていた時とは違う、真ん丸で肉厚な形状は、確実に性的興奮を覚えているサイン。優しく揉まれる事で存在を感じられる、中に収まった二個の大きないのちのたま。未来に残す生命の源であり、雄としての俺を形作る大事な部分だ。その部分を、踊り子に弄ばれたチンポが気持ちよく立派な姿を晒した代償として長い尿道を通って漏らした、命を営む被虐の証で塗りたくる。金玉が汚れて黒々と艶めくのは単純にエロいし、蒸れて発した臭いが、情事の男臭さに深みを与えてくれる。そんな俺の好みを分かってくれるのは、俺が彼の物だからに他ならない。体の火照りで、早速臭いとして効果が表れる。約束された、気持ちよくなる瞬間の前兆を感じ取り、俺は鏡に向かって腰を突き出し、ぬめっと輝く男の柱とたわわな男の果実を大きく映し出す。
「うおぉっ!」
 柱が張りを強めて表面の凹凸をくっきり映し出し、先端から卑猥な無色がピュルッと噴き出した。それは柱に着弾して流れ下り、根元の果実を上塗りして濡らす。ウェーニバルに見せ付けた、これから食われる屈強でむさ苦しい若者の雄々しい瞬間。その力強さ故に、食われた瞬間から危険な状態である可能性も同時にアピールしていた。
「いい感じだよ……! それじゃあ君を、いただきます」
 扱き続けて俺の粘りで汚れた手で、自らの股間の穴に突っ込んで馴染ませるウェーニバル。前に回り込んで俺に見せ付けた微かに黒ずむ穴は、襞の凹凸が見える部分までは既にビショビショ。俺達は卵グループが全く一致しないどころか雄同士である筈なのに、こんな卑猥な穴を見てしまうと本気で子供が出来るのではないかと錯覚してしまう。存分に見せ付けてからそのまま密着してきた。卑猥な鳥マンコが亀頭に押し付けられ、分厚い口が開いて飲み込んだ。
「うおぉ……! チンポ食われるのは……たまらない……!」
 俺はぐっと噛み締めて、挿入させられる刺激と心地よい搾取の衝動に抗う。若干低い体温に感じる火照りが、圧迫感と同時にチンポの根元に向かって感じ始める。
「挿入った……」
 ウェーニバルは色香を含む笑みを浮かべた。俺達の鼠径部は密着して、一見すると雌雄の交尾と錯覚する。それでいて踊りで鍛えた細身は締め付けが強く、動いていないのに締め付けられる刺激が心地よく、俺のチンポは彼のマンコを押し退けて膨らみ、危険な我慢の徴を胎内に搾り出されるのを、尿道から鈴口にかけての粘りの流れで感じ取った。俺の雄臭さに混じる鳥臭さに、彼との交尾を強く実感する。
「たっぷり味わわせて……」
 ウェーニバルに顎を手で持ち上げられた。そして彼の腰が前後に動く。密着していた鼠径部に何本も糸を引き、明らかに太くなった黒いチンポがぬめりながら露になってはまた飲み込まれる。
「うおぉ! 気持ちいい、気持ちいいぞぉ!」
 動く襞と止まったチンポとの摩擦、搾取に伴って立つねっとりした水音が、俺を苛める。火照った体に滲む汗で更に臭くなる屈強な体を強張らせ、包み込む子壺に生命を流し込むために突出した部分が、気持ちよく脈打って生命の可能性を漏らしながらじわじわと雄々しく膨れていくのが見えずともわかる。初めてウェーニバルに食われて立派な男に導かれた俺は、既にその追体験ですっかり虜になり、鏡には屈強な男が望む命の営みに向けて踊り子にエスコートされる卑猥な姿を晒していた。
 打ち付けられる鼠径部に青色の羽毛が貼り付いていく。黒いチンポと赤黒いマンコで混ざり合う営みの粘りが、チンポ伝いに硬く締まった金玉を濡らし、手でその硬さとぬめりを味わう。汚れた手は蒸れた男と鳥の臭いを強く発し、俺の子供達はこの魅惑の臭いに誘われて、むさ苦しい男から魅惑の踊り子へと流れて行くだろう。そのために男親は、踊り子に抽送させられてチンポを膨らませる気持ちよさに病み付きになり、これから更に精巣をぐっと体内に持ち上げる。
 腹筋を覆うベルトの下に居座る、丸太のように太く濡れそぼって気持ちよく搾られ続けるチンポと、その根元で固くなった雄の膨らみ。黒々としたそれらがぬめった照りを発しているのは、男としてたまらない気分になる。やがてぷりっとしてカリ高になった亀頭が、奥の強い当たりを捉える。それは俺がウェーニバルに導かれて迎えたい、最高の瞬間を象徴するものでもあった。
「あっ、あっ、あぁっ!」
「うっ、ぐうっ! ふぅっ!」
 途端にウェーニバルの喘ぎが増える。尾羽を広げて腰つきがより積極的になった上にマンコの圧まで強まる。踊り子の責めに必死に耐える立派なチンポも限界が近づき、根元の方に子供達が集まるむず痒さを覚え始める。俺がウェーニバルのためにせっせと作り続けた子供達だと主張するかのように、黒い股間の膨らみから蒸れた玉臭が強く鼻をくすぐる。
「ぐうっ! やばっ!」
 亀頭が意思とは無関係に奥を抉じ開け始め、大きな襞から舐められるように刺激される。亀頭のぷりっとした感触も伝わり、マンコに甘やかされたチンポが男らしくパワフルになっているのを強く感じられる。濃厚で手遅れな俺の雄堕ち秒読みの汁が、開き切った鈴口から奥の空間に搾り出される。
「うおぉ! チンポッ! 爆発しちまう!!」
 とうとう子壺の襞を突き抜け、命の爆発を目前に、俺は最も屈強で大きな男へとウェーニバルに導かれる。ウェーニバルは腰を押し付け、そのまま密着する。鳥マンコの締め付けだけになってもその刺激で汗だくの男臭い肉体を強張らせ、前立腺は流れ込む俺の子で膨らんで破裂寸前の快楽を発し、チンポはエラが奥の襞に引っ掛かって準備万端と言わんばかりに張り詰める。
「あ、あぁっ!! できっ……!!」
 前立腺が決壊して、最も濃厚な体液が駆け出す。種付けを遂げようとする子壺に包み込まれて、刺激的な寵愛と搾取を一身に受け続けた末に、男は抗えないまま胎内で隆々と筋張って突出するしかなかった。俺は喜んで踊り子に白旗を上げ、大量の遺伝子を搾り出されようとするチンポの強い快楽の中で、これから生まれるかもしれない子供の父親になってしまう男の運命を受け入れた。開き切った鈴口を押し広げて漏れる瞬間は、格別だった。
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 鏡に映る、ウェーニバルに抱かれた俺は、チンポが発した親になるかもしれない衝動で情けないイき顔を曝け出していた。細身の胎内に、全力を込めて大量の俺の子達を噴射する。そのパワフルな律動に合わせて生まれる快楽の波動が、汚れた俺の体を断続的に震わせる。
「いっちゃうぅぅぅっ!!!」
 ウェーニバルが身を戦慄かせて果てた。水色の尾羽が絶頂によって一層花開くのが鏡越しに見て取れる。マンコの圧が変わり、吸い付くような感じになる。結合部を白く染める、ウェーニバルの子種。俺から搾り出される分は、亀頭が奥の襞に引っ掛かってほとんど逆流しない。一滴も漏らさず、彼の胎内は何としてでも孕むぞと意思表示しているように感じられる。チンポは喜んでそれに応え、果てても尚もたらされる刺激によって、一滴でも多く搾り出そうと律動を続けていた。



 生命の営みが徐々に鎮まるのを感じる中、俺は愛しい踊り子の肩回りに生える白い羽毛に顔を埋め、蒸発した汗の湿気を多量に含んだ芳しい雄鳥の空気を吸い込んで肺を満たす。
「ほんと好きだよね……僕の汗臭いにおい……」
「なんかやみつきになっちゃうんだよな……」
 吐き出された鼻息の熱が、羽毛に籠る。ウェーニバルの体臭はさほど強い訳ではなく、現に彼に食われて搾り取られるまでの過程で体を密着されても、俺の鼻に飛び込んだのは俺の体から発する臭いと、主導権のない交尾で発情して分泌した雄のフェロモンと汗が蒸れた臭い、そしてチンポが種付けによって汚れ、蒸れて発した時々刻々変化する臭いがほとんどを占めていた。そこに貪欲なマンコの鳥臭さが混ざる程度で、彼の体臭は発情してフェロモンを分泌したとしても、空気中では俺の臭いが強すぎてすぐに上書きされてしまっていた。だから顔を埋めたりしないと、この魅惑の体臭は味わえない。
「お前の方こそ、俺の臭いがきつく感じたりしないのか?」
「平気だよ。逆に君が気持ちよくなってどんどん雄臭くなってく方が、テンション上がっちゃうから……」
 ウェーニバルは鼻を鳴らして、俺の臭いが卓越する空気を吸い込み、吐き出した。
 彼に唆された種付けを終え、チンポが急速に縮んでいく。亀頭という蓋を失った体内から、搾り出された体液が逆流するのをチンポ越しに感じる。それはやがて、結合部から立ち上り始めるつんとした臭いとして表れた。
 ウェーニバルが、俺と密着していた鼠径部をゆっくり離す。営んだ汚れが無数に糸を引き、真っ黒な俺の鼠径部に付着した彼の青系統の羽毛が大いに目立つ。彼のマンコから引き抜かれる黒チンポは粘液に塗れて露出し、先端に向かってより露になると、白い汚れが目立ってきた。子壺に気持ちよく虐められ、最奥に達して膣奥を塞いで張り詰めた末に俺の子を大量に噴射した亀頭が、包皮に包まれ白に塗れた状態で露になり、完全に抜けると重力に任せてぶらんと垂れ下がる。その先端からねっとり白く滴り、あんなに硬く締まっていた金玉はすっかり伸び切って、汚すぬめりに塗れて艶めきながらぶらぶら左右に揺れていた。


「そしたら今度はデザートだね」
「デザート……?」
 出し切った爽快感に見舞われる中、首を傾げる。
「僕に弄ばれるがままに気持ちよく中で果てて汚れた君の姿も、味わい深いものさ」
 彼は俺の横に並んだ。事を終えて汗だくになり、下腹部には羽毛が貼り付き、萎えたチンポから白が垂れる俺の姿が、鏡に映る。その隣でウェーニバルが、さっきまでチンポを咥え込んでいた下の口を、手指で広げて鏡に映す。そこから止め処なく流れ落ちる白濁。さっきまで交尾していた事実を見せ付けられて赤面する。そして彼は、男臭く汚れた俺の筋肉に存分に触れる。一際強烈に臭う、腋やベルトと腹筋の隙間に顔を近づけた彼が、二、三度噎せる。それも含めて存分に楽しんでいるようだ。
 ゆっくりしゃがむと、嘴を開けて俺の萎えたチンポを咥え込んだ。予想外の仕草に戸惑う俺。嘴の中は少し温かかった。再び出されたチンポは彼の涎を纏っていた。途端にムラムラしてきて、チンポは急速な勃起を鏡に映してしまう。
「今度は手で気持ちよくなろうか」
 ウェーニバルは復活して上向きに張ったチンポを手で握り、上下に動かして扱き始める。
「うっ、あ、あぁ!」
 汚れたマッチョな肉体を震わせて、俺は手コキの快楽と鏡越しの情けなく悶える俺の姿への羞恥に、早いペースで上り詰めようとしていく。
「僕の中で迎えた雄の瞬間を、今度は直接見せておくれ」
「い、嫌でも見せてしまう……あ、うあぁっ!」
 チンポは段々くっきり筋張ってじわじわ膨れ、金玉は再び固く締まって、出し切れなかった俺の白い子供達が、チンポの根元へと流れ出す。自然と腰を突き出し、鈴口から粘りが駄々漏れするチンポがより鮮明に鏡に映った。
「ぐうぅっ! イくっ!!」
 発射を目前にして、紅色の亀頭を目立たせながら黒々と更に張り詰め、子供達が移動し切ってほぼ空の、控え目な丸みを映し出す黒い金玉とは正反対の卑猥な雄姿が、ウェーニバルによって曝け出される。尿道を駆け上がる衝動に、情けない表情を浮かべながら戦慄いた。
「うおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
 鈴口から白が溢れ、ビュルッビュルッと性感を伴って噴き上がった。最初にあれだけ子壺によって大量に溜め込まされた子種を搾り取られた筈なのに、間髪入れない二度目もそれなりに射出される。これもひとえに、俺が卑猥な踊り子に惚れ込んで虜になってしまっているからだろう。俺の子を彼に身籠らせたい。彼が相手なら一方的な行為だろうと喜んで俺は父親になる。そんな睦み言を、青臭く汚れる快楽の中で直接彼に伝えた。
「ありがとう、そこまで言われるとうれしいよ」
 嘴を、俺の頬に軽く触れる。そして俺の手首を掴んで、引き締まった細身に触れさせる。汗で水気を含んだ羽毛、その下の火照りが抜け切らない肉体は、俺みたいに露骨に隆々としていないものの、胸や腹にダンスの賜物たる筋肉の存在を十分感じ取れた。彼のしなやかで力強い妖艶な肉体に、虚空への種付けを終えようとしていたチンポが喜び、一滴でも多く搾り出そうと脈動を強めて終わりを更に引き延ばす。今触れている腹の奥で、つい先程俺が放った子供達が一つでも育ってくれれば……。叶う訳ないと知りつつ、願わずにいられなかった。



 すっかり萎えて下を向いた亀頭に出来た白い水玉を、ウェーニバルは指先で掬い取ってから舐めた。筋トレのために飲んでいるプロテインのせいで苦くて、喉に不快感が強く残る筈なのに、嫌な顔一つしない彼。
「ごちそうさまでした」
 それどころか満面の笑みまで浮かべる。こんなむさ苦しい俺でいいなら、お粗末様だ。
「一緒にシャワー浴びよう」
「あぁ、喜んで」
 レッスン室を綺麗にしてからシャワールームに入る俺達。個室を仕切るカーテンを、ウェーニバルが自ら開けた。蛇口を捻り、真上のシャワーヘッドから出たぬるめのお湯を浴びる。最初に足元に流れ落ちたお湯は、見て分かる程に濁っていた。俺を強く臭わせる部分を次々と手際よく洗っていく。ふと隣のウェーニバルを見ると、洗っている俺をずっと見ていたらしく、笑顔を見せた。
 今度はウェーニバルが体を洗う。羽毛を傷付けないよう激しく擦る仕草は見せない。豪快な俺とは正反対な、上品さを滲ませる所作に、踊り子としての気質のようなものを感じる。水で羽毛がくっ付いたお陰で、露になった彼の肉体の詳細。先程手で触れた凹凸が視覚として現れるのは、普段は味わえない格別な美しさだ。それを俺に曝け出してくれた事を、心の中で感謝した。


 洗い終えて、俺達は体を拭いた。次にこんな事が出来るのはいつなんだろう、ふさふさな毛並みを取り戻すウェーニバルを見つつ思い耽った。
「ありがとう。それじゃあ部屋に戻って。僕はあの子の世話をしなきゃいけないから」
「わかった」
 俺は素直に自分の部屋に戻った。割と自由にさせてもらえるからそうは見えないだろうが、俺はウェーニバルに捕らわれ、&ruby(しもべ){僕};にされた身である。故にここではウェーニバルの指示は絶対で、無闇に外出も出来ない。その代わり筋トレや日光浴、バトル等、ある程度自由を設けて快適に暮らせるようにしている訳だ。そんな境遇になった者は、俺以外に五匹いて、いずれも俺より前に彼に魅了されて捕らわれた者ばかりだ。そんな彼らとは極上の鳥マンコにチンポを気持ちよくさせられた者同士仲よくさせてもらっているし、決定権を持つウェーニバルの気を引き付けるために切磋琢磨し合ってもいる。


 部屋の外から微かに聞こえるウェーニバルの声、そして一緒に聞こえる幼子の声。今日みたいなオフの日に知り合いの子供を預かっているとは聞いていた。けど俺がその子を目にした時に、進化前ながら彼とよく似た部分がいくつかあると感じた。そうでない部分に関しても、どこかで見たような覚えが拭えずにいた。
 まさかとは思うが、俺はある考えを持っていた。知り合いの子とは言うが、それにしては彼に似過ぎてはいないだろうか。本当に偶然かもしれないが、俺はあの子が彼の子供だと睨んでいる。仮にそうだとしよう。彼はダンサーという仕事柄、異性に人気があるにも関わらず、一夜の関係はおろかデートのような一切の浮いた話が出ない。一方で、俺達六匹の雄を厳選して丸め込むのだから、生粋のゲイなのは間違いない。俺達とは一つ屋根の下で生活していて、彼の生活スタイルを見ている限り、異性とそのような行為をしたとは到底考えにくい。無論そんな行為は僕たる俺達六匹としかしていないのだ。そして俺達の内の一匹に、ウェーニバルと卵グループが同じ奴がいる。あのクワッスにも、そいつに似てなくもない部分を感じる。その上、そいつの誕生日は七月七日だ。しかもだ、俺が捕まってしまうよりも前だが、ウェーニバルは一時期仕事を休んで余り姿を見せなかった時期があると聞いた事があった。ここまで来れば、これ以上は話さずとも察せられるだろう。
 壁に着いた拳に、ぐっと力を込める。七月七日の奇跡という物はあるのかもしれない。しかしどうしようもない物だってある。それでも俺は、彼に放ったあの言葉を実らせたくてたまらなかった。


 そんなやるせなさを、筋肉への負荷という形で昇華する、今の俺に出来る事はそれだけだった。




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【原稿用紙(20x20行)】	22.3枚
【文字数】	7867文字
【行数】	92行
【台詞:地の文 台詞率】	36:47行 43% / 660:7207文字 8%
【かな: カナ: 漢字: 他: ASCII】	4217: 559: 2451: 638: 2文字
【文字種%】	ひら54: カタ7: 漢字31: 他8: A0%
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