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咲いた御殿の薔薇の花、鼻に香るは栗の花、主が咲かせた雄の華 の変更点


''注意事項''
-''♂×♂''の露骨な性描写があります
-&color(white){臭いフェチ、身分差のあるわいせつ行為};があります



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 荒涼とした砂漠の一角に、それは立派な石造りの大きな建物が聳え立つ。「御殿」と周りから呼ばれる異国の遺跡を模したその佇まいは、見る者をあっと言わせた。しかしながら内部は宗教施設ではないにも関わらず女人禁制が敷かれ、ミステリアスな雰囲気を漂わせていた。
 御殿の主はルカリオ。しかも一般的な個体よりも遥かに大柄な、いわゆるオヤブン個体である。日々鍛える肉体に、古代の異国の王様並びに神様をモチーフとした衣装が映える。先代からバトルで地位を築き上げてきた事もあってバトルの腕も優れ、実力と雄の魅力満載のルックスを兼ね備えた彼に惹かれた者も少なくない。その中でルカリオに認められた者が、従者としてこの御殿で暮らし、彼を旦那様と呼び慕う。かく言う俺は御殿の外で暮らすため、厳密には従者ではないものの、旦那様御用達として御殿の出入りを許され、土木と建築の業で御殿の管理補修を行ってきた。

 ある晩、世話係を通して旦那様からお呼びが掛かった。水浴びをすべく腰布を解こうとする頃合いだったが、すぐに来いと言われ、やむなく家を出て御殿へと足を運ぶ。砂漠の町外れに居を構える俺だが、御殿からは距離が近いため、歩いてもさほど時間は要しない。厳重な警備の敷かれた立派な門扉の前に立つと、大きな扉がゆっくり開き、その奥で世話係が待っていた。彼の後を付いて行く。広大な庭を通り、入口の大きな扉を開けて中へ入る。灯籠の火が揺らめく中、石畳を歩く俺達の足音が、古代の飾り模様の美しい石壁に幾重にも反響する。旦那様の父親の生まれた地に残る古代の王宮をモデルに造られた立派な御殿。目に見えるこの光景をここまで綺麗に整えたのは、無論この俺だ。間取りやら何やら全て頭に叩き込んで管理補修を行う立場から見ても、先代が築き上げた富の礎にあっと息を呑む。
 それはさておき、なぜ彼に呼ばれたのか聞いていないため、何かやらかしたかと不安が募る。やがて耳に入るせせらぎの音。道中にある、井戸の地下水を流し込んだ水場。荒涼とした砂漠の環境に於いても、ここは常に潤っている。鉢植えが整然と置かれ、旦那様の好きな薔薇の花が青々とした葉の中で引き立つ。散った花びらが水面を斑模様に彩っていた。
 水場を過ぎてすぐの石段を上った先に、旦那様の部屋の入り口がある。世話係が扉の横に佇む。一気に高まる緊張の中、俺はゆっくりとノックした。
「失礼致します!」
「入れ」
 扉越しに低い声が聞こえた。ゆっくり扉を開け、中へと入った。綺麗な模様が描かれた石壁や装飾が美しい、広い部屋が目に飛び込む。同時に室内に置かれた薔薇の微かな芳香がふわりと鼻腔を撫でる。一角にはこれまでの輝かしい戦績を証明する記念品がずらりと並ぶ。玉座を思わせる立派な椅子に、旦那様が座っていた。彼の前で畏まる。
「薄汚れた姿で失礼します」
「構わん。顔を上げよ」
 恐る恐る視線を上に向けると、青緑を基調とした異国の高貴な衣装と金色のアクセサリーに彩られた、凛々しい顔立ちの大きなルカリオが映る。元々鋭い目つきのため、真顔だと不機嫌か否か読み取りづらい。
「案ずるな。罰を与えに呼び出したわけではない」
 後頭部の房を立てた旦那様が、微かに笑みを浮かべる。波導とかいう能力で、俺達の心は何でもお見通し。考えてみれば恐ろしい事だが、一まず安堵した。
「お前のお陰で立派な庭が完成した。お前に任せて正解だった。誠に感謝の限りだ」
「お……恐れ入ります!」
 思わぬ感謝の弁に、かえって恐縮してしまう。古くなった庭の一角を作り直す事になり、その総監督を俺に命ぜられた。御殿に対して浮いてしまわないよう石造りを基調としつつ、彼の大好きな薔薇で彩る、そのバランスに苦悩した。ロゼリアやロズレイドの元へ足を運んで助言を貰い、従者のポケモン達に指示を出しながら、俺自らも石を割って整えたり運んで積み上げたりしてようやく先日完成したばかり。それだけに大きな喜びを感じつつも、旦那様の前で糠喜びするのは憚られた。見透かされているのは解っていてもである。そんな俺の反応を楽しんでいるように見える旦那様。
「遠慮するな。まあよい。お前に褒美をやらねばならんが、用意できていない故、それは後日にさせてくれ」
「はっ、それは一向に構いません!」
「すまんな。その代わり、今ここでできる褒美をやろう」
 椅子から立ち上がる旦那様。頭頂部までで230センチ程ある大きな体は、高さ180センチでこれでも平均よりかなり大きい俺ですら見上げてしまう。部屋の隅で待機している世話係に部屋から出るよう命じ、俺とふたりきりになる。ゆっくり俺に歩み寄り、筋肉質な腕で抱き寄せる。丁度顔の辺りに位置する胸の棘の硬さを頬に感じながら、俺の体は衣装と獣毛に覆われた彼のマッチョな肉体に押し当てられた。
 青緑色の布や硬めな黄色い毛に覆われていても、胸板の盛り上がりは目で十分知覚できる。無論衣服のない腹部は腹筋が見える。ここからは見えずとも、旦那様の太腿は筋肉の塊で、その下の黒い足もムキムキなのは幾度となく見てきた。俺もマッチョ体形であり、以前旦那様とは筋肉について語らい、触れ合った事こそあれ、ここまで密着するのは初めてで、濃密な肉体美をこれ程味わえるのは並の従者では不可能に近かろう。ましてや従者でもないお抱えの身であるが故にそれだけでも畏れ多く、俺は充分幸せだ。
 そして鼻には、衣装に焚き付けられたお香のエキゾチックな香りと、旦那様の獣臭さが混ざり合って吸い込まれる。腋から発せられるフェロモンも少し感じ、段々ドキドキしてきた。
「私の体に腕を回してもよいのだぞ?」
 からかうように笑みを浮かべる旦那様。仰せのままに腕を回す。胴の最も&ruby(くび){括};れた部分ではあるが、元来の巨躯と筋肉の盛りによってかなりの太さになっている事に驚かされた。
「どうだ? 私の体は」
「最高の……出来栄えでございます……!」
 骨抜きにされた俺は、惜しみない賛辞を贈った。
「そうか。日々の鍛錬の甲斐があったな……」
 あまり顔には出さないが、彼は嬉しそうだ。
「お前の頑張りは波導だけでなく、その身なりやにおいで十分解るぞ。主たる者、それに報いねばな」
「う、俺……」
 ちょっとショックではあったが水浴び前だし、何より旦那様の筋肉を堪能できた事に比べれば屁でもない。
「……まさか、これで満足してはいまいな?」
「え?」
 耳を疑う。密着していた俺をそっと離し、ゆっくり歩いて再び椅子に座る。そして手招きする。大きく足を開いている旦那様。足の間に垂れる金色の布は、一部を丸く盛り上げている。ごくりと生唾を呑む俺。座ったり、時には歩いている際にも丸い膨らみが目立ち、後ろを向いている時には、引き締まったお尻の下から覗く膨らみの主。これまで幾度も目にしては湧き上がる何かを抑えてきたが、今度ばかりは流石に無理だ。
「遠慮するな。咎めはせん。同じ雄だろう?」
 完全に俺の心を読んでいる。でもこれで我慢する必要がなくなった。姿勢を低くして、魅惑の絶対領域に顔を近づける。むわっと強い臭いが立ち込める。
「すまん、これから替えるのでな」
「いえ、大丈夫です……!」
 言葉では謝っているも、口元はにんまりしていて、おそらく確信犯だろう。元々替えが少ないのと、丁寧に洗って乾かすため、四、五日毎に着替えているらしい。言葉は悪いが、あくまで趣味の範疇なのにも関わらず本気である証だ。つまりその蓄積分が前掛けに染み込んでいる事になる。ゆっくり息を吸う。主成分は尿と汗だが、それに混じって股間を雄の臭いたらしめる営みの証と、旦那様とは違う臭いを感じる。よくできた旦那様とはいえ、所謂アラサーの俺よりも歳は下だ。若くして親から家督を継いだ彼。勿論盛んな所もある。
「旦那様、奥様と仲睦まじく……」
「着替えてすぐに求められてな」
 数日前の事を語る彼は苦笑を浮かべた。旦那様は家督を継ぐ前から既に所帯を持ち、俺達が奥様と呼ぶバシャーモと一緒に暮らしている。奥様と呼ぶが、れっきとしたオスだ。オスならではのアレがないだけで。ちなみに奥様は既に就寝中で、そもそもこういった事も容認しているから問題ないとは旦那様の弁。そんな夫の一面を滲ませる雄の臭いに、俺はすっかり夢中になる。勇気を出して前掛けを掴んでめくり上げると、膨らみの正体が露になった。鞘に包まれても太く長い棒状の突出と、その下に鎮座する重量感たっぷりの大きな雄の袋。恐る恐る触れてみるとむにっと柔らかく、包み込まれる双玉の想像以上の大きさに驚く。そのままだときつい臭気が立ち上り、再び前掛けで覆ってから顔を押し付ける。棒の硬さと袋の柔らかさを同時に感じ取れる。
「お前もそのようなにおいが好きか」
「はいぃ……」
 ぶっちゃけ、雄臭いのは大好きだ。旦那様は少しばかり嬉しそうにしている。俺のチンポはムクムクと成長して、皮が剥けながら腰布を持ち上げ始めていた。旦那様のモノも成長が始まって鞘ごと膨らみ、その先端から本体が飛び出す。それは前掛けを鋭い一点で持ち上げ、横から見ると旦那様の若い雄の漲りを隠蔽し切れない状態になっていた。
「ここまできたのだ。共に気持ちよくなろうではないか……」
「喜んで……!」
 俺も旦那様も、身分は違えど急所を膨らませて息を乱す雄という点では全く相違ない。彼自ら前掛けをめくり上げ、扱けと命じる。表した全貌に、目を丸くした。
「でっか……いや、立派でございます……!」
 思わず敬語を忘れる程の大きさだった。ただでさえオヤブンサイズである上に、臍を大きく越えて鳩尾まで届きかねない長さ。それに比例した太さもある。恐る恐る手を伸ばして握ると、その太さや表面の筋張り等の凹凸、熱と心拍が直接伝わる。
「これで奥様を満足させてらっしゃるのですね……!」
「まあ、な。根元の瘤はまだ触るな」
「はっ、心得ました……!」
 頬を赤らめつつも得意気な旦那様。立派な柱を握る手を、ゆっくり上下に動かす。蒸れているとはいえ滑りが悪いので、強く擦れないよう加減する。
「んっ……!」
 凛々しい顔立ちに滲む快楽。心拍とは異なる脈動が手指に伝わる。
「んおっ!」
 触れてもいない俺のチンポが突然気持ちよくなり、野太い声が漏れて汗臭いマッチョな肉体が大きく跳ねる。
「お前にもいい思いをさせないとな……!」
 と言葉にする旦那様の手が仄かに光る。その正体はサイコキネシス。彼が言うには、波導の力を借りているので自在に刺激できるらしい。そして見えない力で腰布が剥がされ、いきり勃った我ながら自慢の大きさのチンポが晒される。
「お、おぉぉ……!」
 触れる物のない突出に再び刺激を与えられ、声を漏らす。快楽のエネルギーを感じて俺のチンポに目をやると、溜まったエネルギーが解放され、病み付きになる気持ちよさを伴って強まる張りで艶を増し、裏筋を隆起してより上向きに持ち上がり、開いた鈴口から濃厚で透明な、快楽に苛まれる雄の証たる汁を漏らして再び元の勃起に戻る。それも脈動の前より僅かに膨らんでいるような気がした。俺も負けじと旦那様の立派な柱を扱く。
「うおっ、おぉっ!」
 俺の目の前で野太く甘い声を発して悶える。奥様や一部の者以外は普段見る事のない、快楽に興じる姿。俺と同じように、溜まったエネルギーの解放で刹那に体積を増やすが、そのパワー、表面の張り、筋の隆起は俺とは桁違いで、ましてや先端から搾り出される我慢汁はビュッと飛ぶ勢いを持っていた。見応えのある旦那様の雄の一面は、刺激されるチンポと相まって俺に激烈な昂りをもたらす。
「うおあぁ!」
「ぐぅ! すごい……!」
 俺達の嬌声と濡れた音、旦那様の藻掻きで発する太腿の丸鎖の金属音が、部屋の石壁に反響する。滲み出す汗が筋肉を濡らし、強烈な汗臭さを感じながら旦那様を扱く。曝け出された俺のチンポはうねりのある肉壺に扱かれるようなエラへの引っ掛かりを感じる刺激を受け続け、性感を数日味わっていない、ましてや挿入を伴う行為は更にご無沙汰な俺には効果覿面。近づく絶頂を予感させる誇らしい姿で脈動して、漏れる度に俺を喜ばせる、より濃厚で臭い汁を滴らせて真下に粘つく水溜まりを作っていた。俺のたわわで黒ずむ金玉が、忘れるなよと言わんばかりに強い雄臭さを汗臭とチンポ臭に混じって立ち上らせる。意識を向けるとすっかり硬く縮み、生命を繋ぐ雄になれよと、その表舞台を気持ちよく立派なチンポに譲ったような感覚になって、俺はなかなか好きだ。手を伸ばして触れると、分厚くなった皮は搾り出された俺の我慢汁でぬるっと汚れ、金玉のぷりぷりした感触も伝わる。ねっとり糸を引いて汚れた手は、強烈に臭かった。
 一方の旦那様も太いモノの表面に血管と筋をくっきり浮き立たせ、嬌声と芯に響く衝動を伴って我慢汁を断続的に噴き出す。俺と同様に黒ずむ、俺よりも遥かに大きな睾丸はきゅっと硬く締まり、彼もまた新たな生命を作る瞬間が近いのが分かる。俺とは異なる強い臭いのする汗で獣毛や衣服が貼り付いて、より明瞭になる筋肉の凹凸。そこに噴き出した我慢汁が降りかかって汚れていく様は余りに卑猥過ぎて、俺の劣情を強く煽った。
「うおっ! 漏れる!」
 突如旦那様が声を上げる。そして扱く巨柱にパワーが集中する。
「ぐおぉぉっ!」
 イヌ科独特の形状の先端からビュルビュルと体液が漏れ出す。着弾した上半身が椅子もろとも更に汚れていく。
「も、もう果て……!?」
「ま、まだだっ……! 瘤まで……扱いてくれ……!」
 俺が根元の瘤に目をやると、既に先程よりも大きく膨らみ始めていた。命令通りに根元まで扱くと、旦那様は瘤でより強い反応を見せる。
「うあっ! い、いいっ!」
 もぞもぞ動き、アクセサリーのぶつかる金属音が強く立つ。身分としては下な俺に雄の証を弄ばれて立派な姿を晒しながら汚し、目を細めて眉間に皺を寄せながら、牙を剥き出しにして快楽に抗う姿のなんと色っぽい事か。そして俺は俺で、見えない力で快楽を与えられ続けて雄々しく卑猥になっていくチンポを旦那様の目の前で晒され続ける新鮮な感覚に触発されて、子供を設けるために汗だくの厳つく雄臭いマッチョから飛び出そうと生じる快感を、体内へ持ち上げられた金玉とぬめって張り詰めたチンポに覚え始める。
「うおぉ! 私の、絶頂はっ、すごいぞ! がうっ!」
 旦那様も、陰嚢に持ち上げられた睾丸からの流れを感じ始めたか、悶えながら俺に宣言する。硬く縮んでぬめる彼の陰嚢に触れ、彼もまた、ここで作られたものを出したい衝動に駆られている事を実感する。俺を凌駕する大量の粘液を浴び続けた旦那様は、隆々とした雄柱のみならず頭や上半身、座っている椅子をも既にドロドロに汚し、広い御殿の凛々しい主とは程遠い、着飾った卑猥なオヤブンマッチョルカリオに成り下がっていた。不意に巨柱がエネルギッシュに漲る度に、透明な粘り気と甘く野太い声を搾り出す。
「瘤を! 瘤をっ!」
 彼が要求してきたため、言われるままに根元の熱く膨らんだ瘤を掴む。
「ウグルルルルルッ!!」
 ぐっと目を瞑り、身を強張らせて筋肉を盛り上げながら、牙を剥き出しにして快楽に唸った。立派な突出も忽ち強く張り詰めて体液を飛ばす。
「うあっ! 無礼、お許しくださいっ!!」
 旦那様の目の前で、サイコキネシスを受け続けて破裂寸前まで成長し、鈴口から粘度の高まった危険な汁を搾られるチンポの根元で、前立腺が押し寄せる子種で膨れ上がって臨界状態を迎える。裏筋やエラが張り出し、旦那様へ向かって伸びつつじわじわ上向きに反って、決壊が秒読みになる。
「でるっ! でるぞっ!! ウオォッ!!」
 持ち主の肉体により相応しく、太い血管と筋を明瞭に隆起させた巨塔が、握った瘤からの刺激で更に筋を膨らませて急に濃く臭い汁を漏らす。旦那様が最も雄々しく立派な瞬間を迎えようとしているのが手指に伝わる。突如俺に襲い掛かる強烈な快楽。前立腺の出口が内圧に耐えられずに破られ、尿道を歪に膨らませながら駆け上がる、包み込む見えない肉壺からの容赦ない責めに一秒でも長く耐えたご褒美が、透明な汁を押し出しながら鈴口に差し掛かった。ムクッと最も誇り高く膨れ上がって艶めくチンポに白い水玉がぷりっと現れ、外へ飛び出す背徳的快感が劇的に強まる。惚れ惚れする俺の雄臭さに混じって鼻に感じ始める俺の仔の刺激的な香り。そして俺の手に弄ばれ続けた旦那様の雄塔も太筋がバキバキに硬く膨れ、更に太く長く変貌しながら先端から白く溢れ出し、俺達は絶頂を目前にして雄の遺伝子を体外に晒す。
「うおぉぉぉぉぉぉっ!!!」
「グゥゥオォォォォォォッ!!!」
 貴賤主従関係なしに雄叫びを発し、激しく噴出する。斜め上に飛んだ俺のエキスは旦那様の股間へ向かって飛び、悦びに躍動する巨塔や引き締まった睾丸、そしてパンパンな太腿に背徳的な白を塗り広げる。座ったまま果てた旦那様の迫力ある一発目は、高い天井に迫る程に飛び、そのまま白く粘つく雨として俺達を汚していく。これが数日前に奥様の体内で起きていたなんて驚くばかりだ。
 律動を重ねるにつれて汗だくだった肉体はどんどん白く上塗りされ、部屋の薔薇や旦那様の衣装に焚き付けたお香がとうに影を潜める程の、春の栗畑の如き強い青臭さに支配される。そして俺達の分泌した水分が、砂漠の乾燥した空気に加湿していくのを感じる。サイコキネシスが気持ちよすぎて久々にドバドバ出してしまった。それでも次第に脈打つチンポは力を失い、徐々に下を向いて玉袋も伸び始める。だが旦那様の屹立は脈動こそ減ったものの、その大きさを保ち続けて先端から白くドロドロ流れ出す。
「旦那様……まだ立派でいらっしゃいます……!」
「お前のようにすぐ萎えぬのだ……困ったものよ」
 頭を掻きながらも、解放感と雄としての自信が表出している。以前イヌ科の種族の従者が実際に見せてくれた通り、激烈な射出の後も漲りを保って白濁を垂れ流し続けていて、恍惚の中で感慨に浸る。主の股間を汚す卑しい俺の子種をゆっくり洗い流しながら、見る間に座面を濡らし、その下の床まで滴り始める。
「結構な量ですね……!」
「お陰で嫁の腹はパンパンだ」
 旦那様との愛の営みで瘤に捕らわれて腹部が膨れ上がる奥様を妄想すると、なかなかにそそられるものがある。よいものだろう、とまた波導で心を読まれ、俺は苦笑しつつも肯定した。肉柱に触れる手も、徐々に旦那様の体液で濡れていく。彼の臭いが染み付いたその手を舐めると、即座に苦みと塩気、金気が口内を支配し、遅れて甘味が広がった。
「所詮数十分はこの状態だ、好きに舐めて味わってもよいぞ」
 旦那様が大胆な事を口にした。俺は無意識に、聳え立つ立派な一物に顔を近づけていた。舌を伸ばし、直に濡れた表面を舐める。再び広がる体液の風味に加え、旦那様の熱と肉感の強い硬さが伝わる。付近を走る極太の血管を舌でなぞると、なかなか押し潰されない強い弾力に、息づく雄を漲らせる熱い血潮を感じ取る。尿道に沿って盛り上がる立派な筋も、搾り出す命の栄養の流路を確保すべく。血管以上に強い弾力を有していた。こちらを見ている旦那様はご満悦のよう。雄の魅力の塊と称するに相応しいそのお姿は、既婚者にも関わらず俺の心を常に惹き付けにかかる。
 柱の根元の硬い肉塊はパンパンに膨れて張り出し、表面を走る血管がその力強さを引き立てる。この立派な瘤で奥様の膣内から抜けなくして確実に全部注ぎ込んでいるに違いない。想像するだけでもかなり卑猥でたまらないが、比較的細く締まった体型ながら、これだけのモノを受け止める奥様の懐の広さも大したものだと思う。
 旦那様の口角が吊り上がる。どうせ全部お見通しなんだろう。ただでさえガードのない俺だ。またとないかもしれないチャンス、いっその事なら素直に欲に従おうか。俺の手は粘液に塗れた瘤へと伸び、そっと優しく愛撫していた。
「ぐるる……!」
 巨躯をピクッと強張らせ、突出した喉仏の辺りから唸り声を発した。目を細めながら、弄ばれる巨大な突出に目を向ける。
「……お気に障りますか?」
 怖そうな表情故に、恐る恐る旦那様に伺う。彼は首を横に振った。
「いや、嫁の&ruby(なか){体内};だと常に包まれるが故、逆に些か物足りぬくらいだ。もっと触れてもよいのだぞ」
「かしこまりました」
 仰せのままに、両手と舌を駆使して強く刺激しないよう配慮しつつ立派な柱と戯れる。あっという間に旦那様の汁で汚れる俺の手と顔面。それでもまだ流れ続けて床の石畳に大きく広がっている。
 立派な柱のすぐ下に居座る、締まりながらも重量感たっぷりの陰嚢に改めて触れる。分厚い皮の弾力越しに、息を呑む程の立派な大玉が二個収まっている。これが旦那様を立派な雄に仕立て上げ、同時に色気を醸し出す。無礼覚悟で陰嚢に顔を埋めた。未だ硬めながらもむにっと伝わる魅惑の感触。無論俺の金玉でも味わえるが、この大きさは格別だ。息を吸い込むと、強烈な臭いに嗅覚が痺れる。満遍なく汚していた粘液が鼻に入り込んで思わず噎せてしまった。顔を離して目に飛び込む、すっかり呆れた様子の旦那様。気持ちよくしろと言わんばかりに目配せしてきた。再び巨柱を優しく刺激する。じわじわ乱れる旦那様の息遣い。突然硬くパンパンに張って力強い風貌を晒した。
「ウグルルルル!!!」
 歯を食いしばって気持ちよく唸る旦那様。刹那に雄々しさを増した柱から再び生じた快楽の噴水が、粘つく雨となって降りかかった。
「旦那様……またお果てになりましたね……!」
「嫁とまぐわうと毎度こうなる。抜けない間は弄ばれて難儀なものだ……!」
 快楽を伴う苦悩を零す旦那様。俺からすれば何とも羨ましい限りだ。奥様には遠く及ばないだろうが、手と舌を駆使して刺激を与え続けた。旦那様は憚る事なく低く艶めかしい喘ぎを零し、時折自慢の怒張を膨らませて果てると悦びを表出する。その光景を否応なく見せ付けられ、落ち着きを取り戻していた筈の俺の卑しい突出が、再び反応して上向きに反る。再び実体のない何かに刺激され、身を戦慄かせて悶える。刺激し合ううちに思いの外早く限界が迫り、金玉に残っていたものが集められながら、旦那様の目前で不躾にぬめったチンポが張り詰めて強烈な性感を生み出す。強張る身に呆気なく訪れた二度目の種漏れ。旦那様に少し降りかかるも、常に溢れ続ける彼の体液に流れていった。白い糸を引きつつ徐々に垂れ下がるチンポ。少し遅れて旦那様も勢いを失い始めた。


 旦那様の部屋に入ってからどれ程経っただろうか。それすらも定かでなくなるくらいに濃密な時間の流れだった。聳えていた巨柱もすっかり倒れて鞘に収まりつつあるお陰で、汁だくの旦那様がよく見える。俺達を汚すものは、その殆どが旦那様由来であると、臭いや質感から解る。すっかり醒めて正気を取り戻し、目の前で起きた現実に胸騒ぎを覚えて再びバクバク高鳴る心臓。
「いかがであったか? 私からの褒美は」
「わ、わたくしめにはもったいないくらいで……天にも昇る境地でございます……!」
 床が濡れているのも厭わず畏まる。少し声が震えていたかもしれない。
「案ずるな、私自ら望んだ事だ。お前が気にする必要などない」
「恐れ入ります……」
 俺が顔を上げると、旦那様は椅子から立ち上がった。後ろを付いて来るよう言われ、素直に従う。到着したのは、豪華な造りの浴室だった。
「お前を汚してしまい、誠に申し訳ない。存分に体を洗い流すがよい」
「ありがとうございます」
 旦那様は汚れた衣装を脱ぎ、装飾品を外していく。滅多にお目に掛かれないありのままの姿。着飾らずとも、旦那様は充分に魅力的である。
「どうした?」
「いえ、なんでもございません!」
 逃げるように浴室へと入り、置かれていた桶で頭から豪快に水を浴びた。流れ落ちる間に濁りを含み、床に叩き付けられる水音は幾重にも浴室内で反射する。こびり付く仕事の汚れとぬめりを擦り落としつつ、繰り返し水を被る。見えない力で弄ばれたチンポや金玉も、臭わないよう念入りに洗った。濁った水は排水溝へと吸い込まれていく。初めは気付かなかったが、仄かに心地よい香りがすると思ったら、隅に薔薇の鉢が置かれていた。実に旦那様らしい。
 ふと耳に入る水音。旦那様も頭から水を浴びている。横を向く精悍な顔立ちと、俺よりも大柄な肉体から流れ下る水、濡れた毛皮に浮き立つ筋肉が揺らめく灯火に照らされ、色気が一層引き立つ。足元から流れ出す水も、一層濃い濁りを含む。俺如きがこの姿を拝んでもいいのかと葛藤しつつも、その光景を目に焼き付けた。
「背中を洗ってくれるか? 対して汚れてはいないと思うが」
「か……かしこまりました」
 こ、この俺に背中を洗えと!? 固唾を呑んでゆっくり彼の大きな背中へと回る。きっとまた俺の反応を見て楽しんでいるのだろう。旦那様が水を流し始める。毛皮を傷付けまいと手が震えながらも、言われた通りに洗い始める。背中とはいえぬめりが付いているので、それを全て落とすよう意識する。筋肉の凹凸を感じる広い背中は魅力的ではあったが、かえって緊張の一時をより長く感じてしまい、それどころではなかった。ふと毛が生えていない部分を見つけて手を止める。
「傷跡だが、気にせず洗ってよいぞ」
「はっ……」
 手洗いを再開する。普段は衣装に隠れている部分で全く気付かなかった。何故できた傷なのか、知りたくはあれど古傷を抉るかもしれないので興味ない振りをする。旦那様からも特に何も話さなかった。
 腰回りの黄色い獣毛の縁まで洗い終えると、旦那様はゆっくり振り向く。
「かたじけない、助かったぞ」
 微かに笑みを浮かべて礼を述べた。随所から水を滴らせるマッシブな体格。目を下にやると、彼は気付いていないのか、未だ収まり切らずに赤く先端が覗く雄の象徴と、重量感のある玉袋。彼にその気がないにしても、&ruby(いたずら){徒};に劣情をそそってくるが、どうにか抑え込んだ。
 浴室を出て、旦那様から手渡された布で水気を拭き取る。肌触りで即座に高級な物と分かった。一秒でも長く堪能したかったが、あっという間に水気を吸い取られてしまった。名残惜しくも、それを指定の籠へ入れる。洗濯担当の従者が毎日丹念に洗っていると考えると、頭が下がるばかりだ。
「……きちんとした褒美は近々用意する故、今日はこれで勘弁してくれ」
「と、とんでもございません!」
 突然旦那様からお詫びされたが、俺からすれば分不相応な待遇だ。更に、夜遅いからと俺が泊まる部屋まで手配してくれた。そして旦那様に肩を掴まれる。
「あの時お前と巡り合ってよかったと心から思う。お前にはこれからも、この屋敷がよりよい物になるよう尽力してもらいたい。よろしく頼む」
「……かしこまりました! この体、あなた様に捧げる覚悟でお務め致します!」
 ここまでされたんだ、報わなければ恥である。発する声にも自ずと力が込められていた。俺に向けられた目は灯火に輝き、俺に対する篤い信頼を滲ませていた。


 豪華な部屋を後にして石段を降り、水場で立ち止まる。多くの者が既に就寝に入った頃合いで、水音や灯火の音以外は何も聞こえない。

 ――あの時お前と巡り合ってよかったと心から思う――

 旦那様の言葉が耳に焼き付く。あの時、即ち参加していたバトル大会で初めて旦那様と手合わせした時の事を回顧する。
#hr
 先に述べた通り、俺の生業は土建屋だ。親の代までは順調で俺が継ぐ気満々だったのに、紆余曲折あって俺に継ぐのを待たずに廃業してしまった。それ以来、壊れた道具の修理を引き受けてなけなしの金を稼ぎ、失意の中で細々と暮らす日々を送っていた。そんなある日に見かけたバトル大会の告知。優勝できずともそこそこ勝ち上がれば賞金が貰えると知り、生活の足しになればと、そんな軽い気持ちでの参加だった。そもそも俺はバトルに関して全くの専門外。土方は体が資本だから無駄なバトルはするなと親からきつく言われてはいたが、この状況なら関係なかった。
 ぶっつけ本番でエントリー。いざ参加したら労働で鍛えた肉体のお陰か、なんと二回戦を突破していた。そして三回戦で対峙したのは、異国の装いの見上げる程大きな体格のルカリオ。その出で立ちを見て、俺はこの大会で初めて固唾を呑んだ。無論結果は惨敗。稚拙な戦いにも関わらず、ルカリオはこんな俺に手を差し出したのである。俺は驚きに目を見開くばかりだった。それは他の参加者や観客も同様だった。
「お前、大工仕事をやっていたな?」
 情けない敗北を喫した俺に手を伸ばしつつ、彼は問い掛けてきた。俺はこれまでの事情を簡潔に話した。何か思う所があるのか、真剣な表情で、ルカリオは話を聞いてくれた。
「そうか、やり切れなかっただろう。心中誠に痛み入る。そんなお前にだからこそ頼みたい。私の屋敷の管理にどうか携わってくれないか?」
 俺含め、周囲が一斉に耳を疑う。突然の話にまごついていると、誰かが声を上げた。
「おいおいむしろ俺が代わりたいぜ! なんてったってタイトル総ナメのあのルカリオ様だぞ?」
 途端に湧き上がる羨望の声。恥ずかしながら土方一本でやってきた俺は、目の前の精悍な戦士を微塵も知らなかったのである。試合前の只者でないオーラ、惜しげもなく発揮した技の数々、どれもがかっこよくて、ゲイである俺が惹き込まれない筈がなかった。彼の話が本当なら、遊んでいた腕も久々に鳴るだろう。
「……やります!」
 はっきり答え、伸ばされた手を固く握った瞬間に、再び羨望の声と歓声が沸き上がった。かくして彼のお抱えとしてあの御殿へ出入りする日々が始まったが、まずは彼の残りの試合を舐めるように観戦した。無駄のない立ち回り、絶妙な押しと引きのタイミング、相手に合わせて繰り出す技。どれもが素人目に見ても他の参加者の追随を許さない洗練振りで、この大会も文句なしの優勝を飾った。俺は優勝を喜ぶと同時にすっかりこのルカリオに心奪われていた。
 その足で彼に連れられて到着した御殿はとても立派だったが、随所に傷みが見られた。未だ詳細は聞いていないが、先代に一悶着あって凋落したらしい。家督を継いで女人禁制にした時点で色々察せられる。そこから旦那様が徐々に立て直してきたが、荒れた御殿は直せずじまいだったようだ。たとえ財力はあれどこの有様なのだ。俺は確信した。この御殿をこの手でより立派にしていこうと。
 ――以来今日まで心血を注ぎ、廃業前の比にならない給金を頂いたお陰で生活は安定し、仕事に必要な道具にも困らず充実した日々を送れている。
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「――忘れ物だ」
 背後からの声ではっと我に返った。振り向くと、旦那様の部屋へと案内したあの世話係が、手に何かを持って佇む。目にするや、かっと頬が熱くなった。
「も、申し訳ございません!」
 持っていた物を受け取る。それは俺が身に着けていた腰布。しかも先の行為でベトベトになり、強烈な臭いも放っている。そういえば俺、丸裸だった。世話係に不快な思いをさせたと考えただけで、心が痛む。彼は何も言わずに立ち去った。一度洗った体に巻き付ける訳にもいかず、すぐ横の水場で腰布を洗う。波立つ音が静寂を乱し、濁った灰色が溜まった水に広がる。ぬめりを入念に落とし、水を絞った。面倒なのでこのまま丸出しで手配された部屋まで歩いて行く。旦那様を弄び、旦那様に弄ばれたこの肉体を晒すのは、甚だ爽快だった。

 部屋に入り、腰布を干してから整えられた寝床に体を横たえると、卑猥な「ご褒美」が途端に脳内を支配した。俺以外にも活躍する者がいるから、特別な事ではないのだろうが、それでも俺にあのような一面を曝け出した喜びと、旦那様のオスとしての魅力、そして彼からもたらされた強烈な快楽は、麻薬のように脳内に作用していた。いつかまたこれを得られるように、明日以降も全力で働きたい。搾り尽くされてすっかり萎えたチンポに触れつつ幸福感に満たされ、いつの間にかぐっすり眠っていた。



   &size(24){''続編→ [[赤黒い薔薇は危険な香り]]''};


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【作品名】	咲いた御殿の薔薇の花、鼻に香るは栗の花、主が咲かせた雄の華
【原稿用紙(20×20行)】	36.9(枚)
【総文字数】	12950(字)
【行数】	176(行)
【台詞:地の文】	12:87(%)|1630:11320(字)
【漢字:かな:カナ:他】	41:54:3:0(%)|5414:6997:426:113(字)
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