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コメント/廻り道は雨 の変更点


[[廻り道は雨]]

- オオタチうわぁぁぁっぁぁぁああん!!クンカクンカ(ry
 嘘ですが、雨、とオオタチ、それに家族というテーマを入れた、寂しい少年の一つの時間の物語でしたね。さみしいと思うことはいたって普通の感情であり、家族を恋しがるのや、恋人を思うことや、友達の安否を何の気なしに考えること、それはおそらく日常ではよくあることなんだと思いました。日常の非日常というコンセプトが多いアカガラスさんの作品の中で、ひときわ異彩を放っていたような気がするこの廻り道は雨という作品ですが、正直なところすごく引きこまれました。始まり方は一つの言語から引っ張っていく形で始まり、長すぎることなくあっさりとした描写で、この主人公が何を思って何を考えて、そしてそれをどんな行動で見せるのか、そこに力を入れたような気がしてみていて生唾ごくりです。溜飲が下がります。
 主人公は軽いホームシックのようなものだと思いながら読んでいましたが、別段本当に恋しいわけじゃないんだなぁとは思いました。彼のパソコンに送られてきたひとつの写真に映っていた切り抜きの家族の思いを眺めて、それでもやっぱり何か気分転換をしなければとさっさっと切り替えていけるのはさばさばした感じでとてもわかりやすくていいなと思いました。人間は切り替えが大事という言葉がありますが、この主人公は多少鈍くても切り替えができていいなぁと思いました。私自身が切り替えがそううまくない人間だからこそなのかも知れません。
 公園にやってきた主人公が、多少の睡眠から目覚めたときに見舞われた驟雨ですが、これはこれで本当にありそうですね、雨に見舞われるというのは日常ではよくあることですし、どこかで雨宿りして帰る時間が遅れた―なんてのもありそうですごいなぁと思いました。日常のワンシーンを丁寧に切り取って自分の小説にすっぽりと収める技術は見ていて感嘆ものです。こういう作風もアカガラスさんならではだなぁと思いつつ、続きを読み進めるための指がかちゃかちゃ動きまくるのもこのお話が魅力的なんだなぁと思いました。
 雨の中から現れたオオタチはまるで人間のような行動をとりましたね、恩返しというよりは、困っている人を放っておけない優しい性格という印象を受けました。自分よりも下、自分よりも上、そういう考えが昨今では起こりがちですが、このお話を見ていると生き物の優劣というのがいかに無意味であるかをよくわからせるような感覚がしました。個人見解なのでそこまで考えて執筆してはいないような気もしますが(汗)オオタチのくれた傘に対して、ちゃんとお礼を言う主人公も礼儀正しい性格なんだなという一つの固定概念が生まれました。ありがとうございます、とかありがとう、とかお礼の種類は千差万別ですが、この主人公が気さくに砕けた感じに話すのは、こういう性格だからと思って読むことができればとても自然で、溶け込みやすくわかりやすいなぁと思いました。こういう書き方をしっかりと作っていけるアカガラスさんの執筆能力には脱帽です。おそらく参考にならないのはこういうことがあるからだなぁと思いました。でもやっぱり参考にしちゃう(ry
  雨の中をひた歩く一人と一匹。お互いに言語は通じませんが、言語以上に行動で示していたような気がして、意思疎通は言葉だけじゃないというのも考えさせられました。オオタチは人懐っこいのか、それとも送り迎えするのが好きなのか、ただ単にだれかとか並んで歩くことに何かを感じているのか、それとも主人公に何かを感じ取っていたのか、そのあたりが言語が通じないからちょっともどかしいですが、そのくらいがちょうどいいんだなぁと思いました。水たまりからオオタチを守る行為も、やっぱり傘をくれた恩人を汚したくはないといういちずな思いから来ているような気がしました。こういう身を挺して何かを守る主人公というのは心の底から震えるようなものがございます。すごいぞかっこいいぞー。
 家まで見送ってくれたオオタチを招き入れるときに、少しだけオオタチが戸惑っていましたが、やっぱり他人の家には招かれないと入れないというような感覚でも持っているのだろうかと思いましたが、それは吸血鬼だと思いなおして、たぶん違うけど気恥ずかしいものがあるんじゃないかと思いました。もしそうだとしたらかわいいなぁと思いました。妄想ですすいませんorz
 一つの出来事が一人と一匹を出合わせて、再会の約束を立てる。オオタチと少年が雨という中で出会った一つの物語。一物書きとして、一アカガラスさんのファンとして、とても心に響くものがありました。総合的に何がいいたいかというと、この作品呼んでよかったと思えました。なんかこう、雨の日に公園に傘を持たずに突っ込んでいきたい衝動にかられました。もちろんあるはずがないと思っていても、何か期待してしまう。そんな雰囲気を持ったこの不思議な作品【廻り道は雨】を読めることに、最大級の感謝を申し上げます。
 最後になりますが、とてもまとまった短編で、ほっこりした気分になれました。これから先にアカガラスさんがまた同じような短編を書くのだとしたら、そのときにまたじっくりと読ませてもらえればいいかなァーと思いました。これからも執筆マイペースに頑張ってくださいませ。最後にもう一度、ありがとうございましたー!!!
――[[ウロ]] &new{2011-08-31 (水) 11:52:34};
->ウロ様
オオタチ可愛いよ(ry
コメントありがとうございます。いつもは堅苦しいテーマぶち上げて執筆に臨むことが多かったので、さくっと読めて雰囲気も日常のそれに限りなく近い作品を作ってみようと思い立ち、この作品を書いてみました。満足とはいかないまでも、自分の表現したいものをあるレベルまで表現できたという点ではうまく仕上がった作品だと思います。
非日常を描くときは、想像力、妄想力が作品の面白さに影響します。しかし、日常を描くときは、突飛な発想を反映させにくい分だけ、どれだけ「日常的」な細かい描写を読者に共感してもらうことができるかが、その作品の面白さを決める重要な部分になると思うのです。
「日常の非日常というコンセプトが多い」と仰られましたが、突き詰めていくと、私が目指すべき小説は「非日常の日常を如何に描くか」ということになると思います。それを気づかせていただいたウロさんには感謝ですね。
コメント返信が短くなってしまい申し訳ありません。しかし、感想は2000字を超えるほどに深く読み込んでいただけたのは、作者としても嬉しい限りです。
読了、並びにコメントしていただき、ありがとうございました。
――[[アカガラス]] &new{2011-09-03 (土) 01:13:02};
-こんにちは。廻り道は雨読ませていただきました。読了から少し間が空いてしまいましたがコメントさせていただきます。
まずふと小説を読みたいなと思ったときに、真っ先に思いついたのがこの作品でした。前々から評判は聞いていましたし、親切にも作者ページにて字数が書いてあるので手に取りやすかったです。本編はもちろん、こういう読み手に優しい設計は素晴らしく、この点もぜひ参考にしたいと思いました。

キーワードは「雨」と「オオタチかわいいよオオタチ」だそうですが、どちらも寂しくも優しい描写で分かりやすく表現されていたのでその魅力がよく伝わりました。オオタチは可愛いポケモンながらあまり取り上げられるのをみないので、この作品のオオタチが私のオオタチ像となるかもしれません。ある種族にその作品での姿をイメージづけるというのはとても重要ながら当然難しいので、それをできるアカガラスさんはとても素晴らしいです!
雨というと冷たい、憂鬱、寂しいと言ったマイナスのイメージばかりが付きまといますが、そう言った負の要素を詰め込んだ中に、正の要素を物量は小さく、でも濃密に描くととても映えますね。真っ黒の紙に白い絵の具を垂らすと映えるのと同じだと思います。対極を利用した構成のおかげで、私にとって短く読みやすい中でもとても印象に残る作品でした。このような素晴らしい物語を読むことができてよかったです。ありがとうございました。
それでは、執筆お疲れさまでした。これからもお互い頑張りましょう!
――[[クロス]] &new{2012-02-11 (土) 14:19:45};
-オオタチの魅力、醸し出す雰囲気をなんとか出そうと書いていましたが、それがうまく伝わったようで何よりです。私がこの小説を書くきっかけとなったのが、他所で公開されていたある一枚のオオタチの絵なのですが、そこからオオタチは優しくて温もりに溢れるポケモンなんだと思いましたね。それをどうにか表現したいと。
雨はクロスさんの仰るようによくないイメージが先行しますが、その中で取り留めのない話をうまく展開できると内容が鮮やかになるんですよね。多分。少なくとも自分はそう思います。
雨じたいをプラスに描ければさらに物書きとしての質を向上させることができると思いますが、そこは精進したいところですね。個人的に、雨はそういう魅力も持っていると思うので。
短めで、私が書いた短編の中でも派手さは抑えてあるだけに、印象に残る、と言ってくださったのはうれしい限りです。
同じ物書きとして、実力の向上、そしてそれに伴ってこの場所を盛り上げられるよう、一緒に頑張っていきましょう。
コメントありがとうございました。
――[[アカガラス]] &new{2012-02-13 (月) 11:29:12};

IP:219.173.58.226 TIME:"2012-02-13 (月) 11:29:12" REFERER:"http://pokestory.rejec.net/main/index.php?%E5%BB%BB%E3%82%8A%E9%81%93%E3%81%AF%E9%9B%A8" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; WOW64; rv:10.0.1) Gecko/20100101 Firefox/10.0.1"

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