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【4】覗き覗かれのサーナイト の履歴の現在との差分(No.5)


#author("2024-04-07T08:02:22+00:00;2024-04-07T07:54:50+00:00","","")
#author("2024-04-07T08:13:19+00:00;2024-04-07T08:08:26+00:00","","")
''&size(30){覗き覗かれのサーナイト};''

#ref(【アイコン】サーナイト.jpg)


RIGHT:[[たつおか>たつおか]]





LEFT: この作品には以下の要素が含まれます。



LEFT:''【登場ポケモン】'' : 
CENTER:サーナイト(♀)
LEFT:''【ジャンル】''   : 
CENTER:おねショタ・逆レ
LEFT:''【カップリング】'' : 
CENTER:サーナイト(♀) × 少年(♂)
LEFT:''【話のノリ】''   : 
CENTER:重い


LEFT:(※ 作中の画像はPony Diffusion V6 XLにより生成されています)




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''&size(20){目次};''
#contents




*第1話・セクハラ配信 [#q130f505]


 底辺のゲーム実況配信者だった僕に転機が訪れたのは、放送事故といっても過言ではない些細な出来事だった。
 なんて事の無い僕の実況中に、相棒のサーナイトがゲームプレイ中の背後を通り過ぎたのだ。

 途端にコメント欄には[ 今の誰? ][ サーナイト? ][ 可愛い♡ ]などのコメントが溢れ、数分後には僕の実況などそっちのけで「今のサーナイトを出せ」という流れになった。
 その時の僕もまた、マンネリと視聴人数の少なさに倦んでいたことからも、半ばやけくそで彼女を隣(ゲスト)に座らせた。

 なんのことやら何も分かっていないサーナイトに、「みんながお前を見たい」ということを知らせてやり、さらには流れるコメントを指し示しながら「これが応援だよ」とも教えると──意外にもサーナイトは小さな微笑みと一緒に手を振った。

 そのリアクションに、たちどころにコメント欄は盛り上がる。
 しまいにはどこから聞きつけたのか、元の実況には全く興味もないであろう第三者までもが加わり、僕の配信史上初となる高額のギフト(投げ銭)を得てその日の配信は終了した。

 それでもしかし終了後には嬉しさよりも空しさの方が勝った。
 いかに『底辺』とはいえ、毎回のゲーム選びには僕なりのセンスを以てチョイスをしていたし、その日のトークだってわざわざ台本まで用意して挑んでいるのだ。
 それがたった一瞬背後を通り過ぎたサーナイトによってすべて覆されてしまうなんて……。

 しまいにその感情が静かな怒りへ傾き始めると、「ならば開き直ってやろう」と僕の中の悪魔が鎌首をもたげた。

 次の週──予定していた配信には、そのスタートからサーナイトを同席させた。
 ゲームもいつものマニアックなレゲーではなく、サーナイトが参加しやすいように彼女の好きな某メジャー系のパーティーゲームをチョイスした。

 あとは適当に……本当にテキトーに独り言のトークなどしながら、プライベートでサーナイトと遊ぶ時のように『ただの素人のゲームプレイ』を時間いっぱいに垂れ流してやった。
 ……にも拘らず、その日の収益も過去のものを更新。もはやその額たるや、僕達の生活水準を明らかに向上させるほどの額となった。

 以来、僕のチャンネルのスタイルはがらりと変わった。
 とにかく主役はサーナイトだ。内容なんてどうでもいい。事実、何をやってもウケた。

 その頃にはサーナイトもまた自分が受け入れられていることと、そして注目されていることを理解してか、自分から進んでリアクションを取っては実に能動的にチャンネルを盛り上げてくれた。

 その中でも特に好評だったのは、サーナイトと視聴者たちによる『会話』だ。
 もっとも、当然ながらポケモンたる彼女が喋れるはずもないので、視聴者と交わされるそれとはフリップにサーナイトが文字をかき込む『筆談』である。

 もっともそれも『会話』と呼べるほどに高度なものではなく、視聴者からの質問や挨拶に対して、本当にごく簡単な単語をサーナイトが筆記し、そのたどたどしく文字をしたためる様や、ミミズがのたくったような単語を見て皆で楽しむという緩い内容であった。

 そんな数か月ばかりの毎日は心から楽しかった。
 サーナイトもまた日々色々な単語を覚え、最近では簡単な歌さえ鼻歌で口ずさめるようになった。
 僕自身もその頃には一端のプロデューサー気取りで、もはや本来のスタイルであったゲーム実況などからは完全にかけ離れた企画とネタ作りに没頭していた。

 そして、事件が起きたのはそんな頃であった。

 いつものよう流行り物のオモチャで遊んでいるその最中、不意に[ トレーナー君とキスして ]なんていうコメントが流れた。
 そのコメントに周囲もまた盛り上がり、瞬く間にコメント欄には[ キス! ][ チュウ! ][ ベロチュー! ]などといったコメントで溢れかえる。

 いったい何をバカなことを──と、その時の僕は焦る演技の裏側でひどく冷めていた。
 この手の『性』を意識させるような下ネタが書き込まれることは珍しいことではない。
 事実、こんなことが書き込まれるのも初めてではなかった。

 だからこの時も僕は、発言をした視聴者を軽くいなして番組を続行しようとしたのだがしかし──そんな僕の前にサーナイトが立ちはだかる。




#ref(【1】-2.jpg)




 そして、突如として立ち上がった彼女の意図を問おうと僕も言葉を紡ぎかけた次の瞬間──サーナイトは僕の頬に両手を添えたかと思うと、一切の迷いもなく僕の唇を奪った。

 斯様にしてリクエストを実行したサーナイトの『キス』はしかも、何度も僕の唇を食み、さらには粘着質に舌同士を絡めるという濃厚極まりないものであった。
 そのあまりに突然の出来後に固まってしまう僕は、ただ為されるがままにサーナイトからのキスを受け続けるのみ……。

 この時僕は、彼女の知能レベルを完全に見誤っていた。
 日々、配信に向けて文字の読み書きを勉強していた彼女には、[ トレーナー君とキスして ]程度のコメントなどは十分に読解可能であったのだ。

 一方で、そんな展開にコメント欄は再び多種多様のコメントが狂い咲き、これまた多額のギフトが送られて来る。
 それら祝福のコメントが画像をチラつかせる光の明滅を横目に捉えながら……サーナイトが妖艶に微笑むのを僕は見逃さなかった。

 
 そしてその日を境に僕の──……否、僕達の動画配信は再びその性質を変えることとなる。

 以降このチャンネルは、いかにして僕がサーナイト(ポケモン)からのセクハラに反応するかを視聴者に視姦させる、『セクハラエンターテイメント』の特色を確立していくこととなるのだった。





*第2話・女王サーヤ [#z20c2dcf]


[ サーヤちゃんのオッパイ見せて~ ]

 その日は配信が始まるなりそんなコメントが寄せられた……。
 ここで言う『サーヤ』とは僕のサーナイトに皆が勝手につけたニックネームだ。
 僕も別段否定せずにスルーしてしまったことから定着し、今やサーナイトはすっかりみんな『サーヤちゃん』となってしまった。

 ともあれ人気が出て視聴者も増えれば、こういったコメントを寄せる輩も出てくる。
 本来ならばそういうコメントには厳正に対処しなければならないところなのだろうが……

「あ、コラ! 勝手にリクエストに応えちゃダメだってば!」

 サーヤ嬢はその程度のことなら問題なく応えてしまう。
 今やすっかり字の読み書きができるようになったサーナイトはむしろ、書き込まれるリクエストに応え、それに対する反応を見ることに喜びさえ見出していた。
 今だって件のリクエストに、サーナイト特有の胸からの突起物を両手ですくい上げ、さながら乳房を寄せるような仕草をとってみせては、視聴者からの大反響を楽しんでいる。

 そんなコメントの中に……

[ トレーナ君にもオッパイ飲ませてあげて~ ]

 さらに理解に苦しむリクエストを見つけて僕も困惑を表情に出してしまう。
 そもそもがあの突起を『乳房』と仮定していること自体が意味不明であるのに、それを更に僕に飲ませようとする行為は、もはや謎行動以外の何物でもなかった。
 もちろんのことながらそんなものはスルーをして、本来の番組進行に戻ろうとした僕であったが……

「──え? わわ、な、なにッ?」

 突如として傍らのサーナイトが動いた。
 末広がりの大きな両手で僕の背を包み込んでは抱き寄せたかと思うと、まるで赤ん坊でもあやすかのようサーナイトは自分の膝の上に僕を乗せてしまった。
 そうしてただ為されるがままの僕の鼻先へと……サーナイトは先の胸の突起を突き付けた。

 状況から察するにここへキスか、あるいは赤ちゃんのように吸い付けということなのだろう。
 膝の上からも不満気に見上げる僕の仏頂面とは対照的に、見下ろすサーナイトは慈愛に満ちた笑みを見せては何とも楽しげだ。

 チラリとモニターもまた確認すれば、案の定このサーナイトのアドリブに視聴者達も大いに盛り上がっている。
 ここでこれを拒否してしまうのは、もはやマイナス以外の何物でもないと判断し……仕方なく僕もこの茶番に付き合うことにした。




#ref(【2】-1●.jpg)




 サーナイトの突起へと口元を寄せ僕の唇が僅かに吸い付くや、彼女はその一瞬強く体を跳ねあがらせては息を飲んだ。
 僕自身もサーナイトのこの部分が存外に体温を持っていて、なおかつ柔らかい表皮に包まれていることを確認する。
 もっと爪や牙といった角質的なパーツであるのかと思いきや、なるほどこの柔らかさと体温ならば『オッパイ』でも通用するのだなと一人納得などしてしまう。

 ともあれリクエストには応えたのだから、これで視聴者も満足したことだろう。
 あとはサーナイトの膝から降り、恙無く今後の番組をスタートさせようと思う僕をよそに──サーナイトは僕を膝の上に抱える両腕に力をこめた。
 すっかりホールドされる様に抱きかかえられ、降りることはおろか身動きすらとれない。

「え……? さ、サーナイト? 番組を進めないと……」

 これを視聴者達にハプニングと取られては大事だ。
 小声で膝の上から語りかけては解放を促す僕であったが、一方のサーナイトの表情を確認した瞬間、それがもはや無理なことを僕は悟る。

 見下ろしてくるサーナイトの顔はどこまでも無表情だった。
 瞳孔を目一杯まで広げた瞳で僕一点を見つめるその顔は、彼女が何か一点に夢中になっている時の顔であることを僕は知っている。
 そのままサーナイトはより深く僕を抱き込んで顔を寄せると──僕の唇を奪った。

 そんな抱擁に、コメント欄は無数のコメントで滝の流れのように流動しては、さらに多数の投げ銭(ギフト)もまた受領しては小気味の良い音を奏でる。

 そんな数あるコメントの中に、サーナイトの反射神経はとある一文を瞬間目に焼き付けて実行した。
 それこそは……

[ 今度はトレーナー君のチンチンからミルクを飲んでみようか? ]

 そんな一文を、同じくに僕も捉えていた。
「まさか」とは思った。
 いかに字が読めるとはいえ、この文章の意味を僕のサーナイトが理解出来るわけがない。
 そもそもがまだボキャブラリーが豊富ではない彼女では『チンチン』の意味すら分からないだろう。

 ならば適当に言いくるめてこの状況を脱しようと画策した矢先──サーナイトは一切の躊躇なく、僕の短パンを下着もろともに剥ぎ取った。
 
 包皮の先端がよじれた、豆のさやのような僕のペニスがカメラの前に晒されてしまう。
 そのことに驚愕しては、僕も必死に足を閉じて両手でそこを覆い隠そうと躍起になるも、すべてはサーナイトに妨害されてしまう。
 同時に画面には、先のキス以上の勢いでコメントが怒涛の縦列を為していた。
 こんなみじめな体を晒してさも哂い者にされていると思いきや……

[ 可愛い♡ ]
[ トレーナー君のチンコ可愛すぎる…… ]
[ 美味しそう ]
[ 早くむきむきして中を見せて ]……──

 等々、そこに溢れていたものはわが目疑う賛辞とそしてギフトの数々であった。
 本気か? ──と訝る僕をよそに、サーナイトは更なる行動に出る。
 今までは膝の上で互いの体が直交するように抱き上げていた体位を、今度は正面に重なるように僕を完全にひざの上へ置いては、その背後から僕の両足をカメラに向けて左右に展開させてしまうのだった。

「わ、わああッ! やめて! 見ないでッ‼」

 M字に開脚させられるという、さながら幼児がトイレをさせられるかのような姿勢で持ち上げられる僕は、ペニスはおろかお尻の穴まで視聴者達に晒す格好となってしまった。
 比例して視聴者達の熱気も最高潮に達すると、もはやこの場は誰もが制御できない無法地帯へと化していた。

 ……否、ただ一人を除いてはだ。
 それこそは、

[ サーヤ様、ねがいします! そのトレーナー君のチンコからミルク絞ってあげてください! ]
[ サーヤ様~ お尻の穴もいじって~♡ ]

 僕の背後に控える『サーヤ様』こそが、この場の全てを牛耳っていた。

 そしてそんな無慈悲な女王の御手は──哀れな下僕のペニスを持ち上げると、それを皆へ見せつけるかのよう悠然としごき始めたのであった。




*第3話・シンクロ [#ud84e1d2]


 僕自身ですら何が起きているのか分からなかった。
 背後からサーナイトに自由を奪われ、こともあろうか配信視聴者の前で開脚してペニスまで扱かれている……。

 しかもそんな恥辱にまみれた仕打ちにも対して、それに興奮している僕もまたいた。
 時折り目の端でとらえるパソコン画面に視聴者からの大量のコメントが溢れかえっているのと、そして鳴りやまない投げ銭(ギフト)音の残響に承認欲求もまた刺激され、いつしか興奮から忘我に達した僕は一切の抵抗を止めていた。

 サーナイトの肉厚で巨大な手が、その武骨さからは思いもつかない繊細さで僕のペニスを弄ぶ……。
 茎の根元を摘まみ上げては、手さぐりに様子を見ていた愛撫もある程度僕のペニスが勃起をして硬度を増すと、そこから強く握りしめては大きく上下して往復する手荒い愛撫へと移行した。

 そして包皮越しに先端をつまみ上げると、

「ひぃッ!? きゃうぅんッ!」

 次の瞬間には一思いに僕の包茎を剥き切ってしまう。
 瞬間的な痛みと、次いで持続的に続く表面上のひりつく感覚と冷感を亀頭に感じては、息も絶え絶えに荒い呼吸を繰り返す僕。
 それらは痛みであるはずなのに、なぜかそのどれもがいちいちに快感を伴っては僕の頭の奥をジンジンと刺激するのだった。

 そんな心中を察したかのよう、サーナイトは次なる愛撫(イタズラ)を画策する。

 右手に僕のペニスをつまみ上げたまま、残るサーナイトの左手がそっと僕の肛門に宛がわれた。
 その感触に、瞬間的に括約筋を収縮させては僕も我に返る。
 それこそは先の視聴者からのコメントにもあったリクエストであったからだ。

[ サーヤ様~ お尻の穴もいじって~♡ ]

 それを思い出して、僕は再び身じろぎをしてはサーナイトからの愛撫から逃れようとする。
 それだけは越えてはならない一線のような気がした。
 こんな様を視聴者の目に晒しながら勃起している僕が言えたものではないけど、それでもアナルを使ってのそれは完全に変態行為であるという認識が僕の中にはあったからだ。
 それを行ってしまっては……もしそれで快感など得てしまってはもう、後には引き返せなくなるような気がした。

 それでもしかし、今の僕の命運を握っているのはこの非情な女王だ。
 サーナイトは嫌がる僕に対し、まるで稚児の駄々をあやすよう耳元に優しく息を吹きかけながら宥めてみせる。
 それから不意打ちにもう一度キスをし、そうして僕の唇を塞いだまま──サーナイトの中指は、その爪の先を僕のアナルに埋めた。

「んんッ!? んッ、んんぅ~ッッ……!」

 まさしく身を引き裂かんばかりの鋭い痛みがアナルに走る。
 その痛みたるや、今までの愛撫で昂っていた感覚が一気に覚めるほどだ。
 そんな痛みに抗議や懇願を求めるも……完全にサーナイトに唇をふさがれた僕からは動物のような野太い呻きが無情に漏れるばかり。
 その様たるや生きたまま肉食獣に食べられる草食動物の断末魔そのものだ。

 口中に侵入するサーナイトの柔らかくて弾力のある舌先に口中を泳がれては呼吸すらままならない。
 そんな酸欠で朦朧とする頭には、いつしか痛みと快感の境界すらもが曖昧となっていった。

 そんなサーナイトの舌先に連動して、アナルに埋められた指先も自在に直腸の中をかき乱す。同時に、依然として行われていた右手による手淫もまた僕のペニスを爆発戦前にまで熱し上げていた。

 まるで嵐の最中にいるかよう様々な感覚が入り乱れる中に、明確な輪郭を持った感覚がひとつ浮き上がり始める。
 ペニスの背をむず痒くさせるその感覚は、射精を予期するものだった。

 もはやこのまま達してしまうのも時間の問題で、しかも体の自由はもとより訴えるべき口唇すら塞がれているとあっては、そのことを伝えることはも叶わない。
 一方でサーナイトの責めもまた比例するように激しさを増した。

 この時サーナイトと僕の感覚は、すでにテレパシーによってシンクロしている状態にあった。
 未知の感覚と痛みの中に在っても、その奥に快感の感覚もまた残っていたのは、サーナイトの興奮をコレによって僕も共有していたからだ。

 だからこそ、僕の絶頂が近いということはサーナイト自身のエクスタシーもまた近いことの証明であり、その最後の快感を得たいが為に、どんどんと浅ましくなってはサーナイトも責めの手を強めていく。
 
 そしてついにその瞬間が来た。

 一際強く中指を僕の直腸に突き入れ、その内部から前立腺を潰さんばかりの勢いで突き穿った瞬間──……

『ん゛ぅッ! ん゛もぅおおぉ……ッッ♡♡♡』

 僕達は、浅ましく達してしまうのだった。




#ref(【3】-2●.jpg)



 
 涙と洟に汚れた僕はもとより、あの端整なサーナイトでさえもが上目を剥いては鼻の下を伸ばしながら窄めた口唇を突き出させるという最低の痴態を、僕達は視聴者達の前に晒していた。

 それを目の当たりにし……──

[ こんな汚いサーナイト見たことないw ]
[ 最悪www あってはならないこと ]
[ ラルトスからやり直せ ]
[ トレーナー君の汚い声と可愛いチンチンのギャップがチンコに悪すぎる ] 
[ 幻滅しました 最高ですww ]

 一連の僕達に対する侮蔑と好奇、あるいは賛辞と羨望の様々な言葉が、ギフトとともに投げつけられてはコメント欄を高速回転させていた。

 しかしそんな騒乱とした画面も次の瞬間にはフリーズして暗転する。
 みれば傍らのサーナイトが震える指先でノートパソコンを指差していた……どうやら最後の力(サイコパワー)を振り絞って配信を終わらせたらしい。

 後は僕達2人はともに力尽きてはそのままベッドに沈んだ。
 感覚を共有していた分、快感も2倍ならばそこに感じる疲労もまた2倍だった。

 そうして気絶するよう眠りにつこうとするその酩酊の中、サーナイトが僕を抱きしめる。
 あの胸の突起が僕の鼻先に突き立つようになり、自然と僕はその先端を咥えるような形になる。

 彼女の鼓動と血流をそこに感じながら徐々に意識を失う感覚は、母の腕の中で眠りにつく赤ん坊の気持ちそのものだった。




*第4話・フェラチオ [#x89b9f79]


 公開搾精をお披露目してしまった翌日……僕は何をする気力も起きずにベッドで横たわり続けていた。
 その間に何度かサーナイトが様子を見に来てくれて、被るシーツ越しに僕の体を揺すったりさすったりもしてくれたが、僕は狸寝入りを決め込んではそれらを無視して通した。

 あんな醜態を晒してしまう羽目になったサーナイトの仕打ち(アドリブ)に対して怒っている訳ではない。……まあいくらかは思うところもあるけど、けっしてへそ曲がりからふて寝をしている訳ではないのだ。

 何というか僕は、サーナイトのことが信じられなくなってしまった。

 そもそも僕の出自というのが特殊で、孤児であった僕は真っ当な幼少期を経験することなく今に至っている。
 当然のことながら人に言えないようなことも多くしたし、今だって世間一般に比べてもイレギュラーな存在であることの自覚もある。

 こんな僕と今日まで共に歩んできてくれたのが、今のサーナイトであった。
 そんな存在だけに、昨晩のように僕をみんなの前で辱めた彼女の行動が理解できなかった。
 
 それでもしかし人間なんて都合の良いもので、腹が減ってくるとそんな悩みはその一時、空腹に追いやられて忘れることが出来た。
 そんな僕の元へ、サーナイトはトーストを焼いて持ってくる。

 トーストはサーナイトが唯一出来る料理のひとつだ。
 普段は進んで作ってくれることも無いけど、今のようにケンカした時には決まってその仲直りに作ってきてくれる。
 この予定調和の約束事はいつ頃からか僕達の間で定着して、僕がサーナイトに謝る時にもこの儀式は欠かせないものとなっていた。

 今も香ばしいパンの香りが鼻孔をくすぐるに、僕は仕方なくといった体で起き上がる。
 振り向けば、トーストが2枚乗せられた皿を両手に待つサーナイトが上目遣いにこちらを見つめていた。

 無言で僕がトーストを1枚取ると、彼女もまた隣に腰かけては僕の食べる様を見下ろす。
 この瞬間はいつも無言ではあるのだけど、長年続けてきた慣習による効果もあってか何口かトーストを齧る頃には、僕の不信も不安もすべて取り払われてしまっていた。

 空腹も手伝い、瞬く間に1枚を平らげて2枚目を手に取ると、サーナイトは食事をする僕を傍らから抱き寄せてその頭に頬ずりをした。
 なんだかうまく誤魔化されたというか、チョロくやり込まれてしまった感もなくはなかったが、それでも僕もまたサーナイトと仲直りできたことに安堵もしていた。

 今後はあんなことなど起きないことを願いつつ、僕は咀嚼していたパンを飲み込むと大きく息をひとつした。


CENTER:■     ■     ■



LEFT:「ダメェ! ダメだって、サーナイトぉ! もうチンチン吸わないでぇッッ‼」


 それから数日後の配信において──僕はサーナイトからの激しいフェラチオに晒されては息も絶え絶えの痴態を視聴者達に晒していた……。

 この日の配信が始まってすぐに、
[ 前回はトレーナー君のミルクを飲んでなかったよね? ]
 ……という不穏なコメントが寄せられ、直後に視聴者達はサーナイトから僕へのフェラチオをリクエストしてきた。

 もちろん僕はそんなもの受け付ける気もなかったからスルーを決め込んだが、やはりその時においても動いたのサーナイトであった。
 ベッドに腰かける隣から上半身を僕の腰元へと這わせるや、瞬く間に短パンのフライからペニスを取り出してはそれを咥え込んだ。

 ヒトよりも体温の高いサーナイトの口の中で、唾液と弄ぶ舌先の粘膜に晒されて瞬く間に勃起した僕は、以降暴力的とも取れる勢いのフェラチオを受けては意識を白くさせていた。

 口中で舌全体をペニスに絡めながら頬を窄めると、粘膜のぬめりが茎全体を締め上げてはさながら女性器の中に挿入したかのような快感を僕に覚えさせた。
 当然ながら未知のこの感覚に何度も蟻の門渡りを収縮させると、射精を予期したペニスは幾度となく痙攣しては跳ね上がる。

「やだあ……もういやぁ……みんなの前で、イキたく、ないぃ……ッ!」

 快感にもしかし、痴態を公衆の面前に晒す羞恥に耐えかねては僕も泣きじゃくりながらの懇願をサーナイトにする。
 そんな僕からの力ない抵抗を頭の上に乗せられた手の平から感じつつも、サーナイトの奉仕は緩まない。

 先の時と同じように、テレパシーで僕と感覚を共有しているサーナイトにはいま僕が感じてる快感の全てが体中を巡っているのだ。
 再び射精の感覚を得たい彼女のフェラチオはさらに激しさを、そして浅ましさを増していく。

 端整な元の顔つきが崩れるほどに引き伸ばした口唇をペニスの茎に吸い付かせる表情は、完全に僕の知る相棒の姿ではない──そんな浅ましい雌ポケモンが時折り体に走る快感に野太い声を漏らす様はもう、見ず知らずの獣そのものだった。

 そしてこの日も僕はまた、

「い゛やあぁ……ッッ、ッ♡♡」

 醜態をみんなの前に晒した……──
 喉が見えるほどに頭を仰け反らせては快感に震える僕は、思いの限りの射精をサーナイトの口中に果たしてしまう。
 それを受け止めるサーナイトもまた、僕と共有する絶頂とそして呼吸器をふさがれている酸欠から大きく目を剥いては何度も痙攣して打ち震える。
 
 初めての口内射精に対し、打ち出されるザーメンを口中で持て余したサーナイトの鼻腔から逆流したそれが洟のようにドロリと漏れた。
 そんな僕らの痴態を視聴者達は目の当たりにし、

[ 汚い! サイテ~ww ] 
[ このサーナイト、エロ過ぎやろw ]
[ 飲んで! 全部飲んで! ]
[ 一回手の上に出してほしい…… ]
[ っていうかトレーナー君の喘ぎ声いつ聞いても汚くて可愛い♡ ]

 コメント欄はもとより今日もまた多額のギフトが投げ込まれる。

 かくしてサーナイトはリクエスト通りに、両手の杯の上に一度僕のザーメンを吐き戻すと、その後は卑猥な水音を立ててはそれをすすり残らず飲み干してみせた。
 
 鼻先や口の周りに粘性のザーメンをこびり付かせたままカメラに向かって微笑む彼女を見おろしながら……僕はいよいよ、コイツのことが分からなくなっていくのだった。




#ref(【4】-2.jpg)






*第5話・前戯 [#iadbe0b0]


 前回の動画を公開して以降、僕の配信はただひたすらにサーナイトとの卑猥な内容だけを垂れ流すチャンネルとなった。
 僕ももう半ば捨て鉢気味になっていたから、そこにて繰り広げられる内容の中には、あの淫奔な視聴者達でさえもが時に言葉を失うようなものもあるほどだった。

 それでもしかし、そこまで堕ちてもなお僕は最後の一線だけは守り続けた。
 それこそはサーナイトとの肉体的結合……僕のペニスをサーナイトへと挿入する『セックス』だけは思い止まり、そして踏み止まってきた。
 
 とはいえそれも今日までだ。
 いい加減こうした配信に疲れ果ててしまった僕は今日、相棒のサーナイトとセックスすることを事前に視聴者達へと告知した。

 その配信を前に、視聴者の待機するラウンジには既に過去最大人数が詰めかけてはボク達のショーが始まるのを今かと待ちわびている。
 PC上にて覗えるそんな視聴者達の期待をどこか冷めた思いで一瞥すると、僕は今日の準備に取り掛かるのだった。

 ベットを横から映し、そして部屋全体が移るよう少し引き気味にカメラを設置すると、その仕上げとばかりに入室してきたサーナイトがベッドへと座って僕の覗き込むファインダー内に収まった。
 しばし僕も顔を上げずにファインダー越しに彼女を覗き続けた。
 向こうもまたそれに対して戸惑うこともなければ何か言葉を発することもない。

 しばしそうして互いを観察し合いながらふと、

「お前は……これを望んでるのか?」

 依然としてカメラ越しにサーナイトを見つめたままに僕は問う。
 それに対してサーナイトはただ小首をかしげる。

 そのリアクションが意味するものは白痴か侮蔑か……その意味を問う前に時間となってしまった。

 配信を始めるや、怒涛のコメントがなだれ込んでくる……。

[ こんばんわー! 今日はエッチしちゃうんですよね!? ]
[ 能書きいいから早く始めて! ]
[ サーヤちゃんのオマンコ見たいぃ…… ]
[ 今日はサーヤちゃんが産卵するところまで撮ろう ]

 何なんだコイツら? もはやため息しか出てこない。
 そして、もうトークをするのも面倒になって……僕は無言のままサーナイトの座るベッドへと近づいていく。

 その隣に静かに座りカメラを正面に見据えると、傍らからは僕を見下ろしているであろうサーナイトの気配が見ずともに感じられた。
 僕もまた見上げるようにして隣を見遣ると、案の定サーナイトと視線が絡む。
 僕を見下ろしてくるサーナイトの視線はどこか熱に浮かされているような気配さえあった。
 そこには浅ましいほどに、今日ここで僕とセックスしてしまうことの期待が強く窺えた。

「サーナイト……本当にいいのか? 僕は……なんか不安だよ」

 カメラには拾われないよう小声で語り掛けると、サーナイトは変わらずに無言のまま、僕の頬へと手の平を添えた。
 それから顔を近づけてキスをする。
 本来、こんなキスなんて行為はポケモンには無い習慣のはずだ。それでもサーナイトは実に手慣れた様子で、そして味わうように僕の舌先を舐った。

「あ、ああ……やあぁ……ッ」

 それからサーナイトの唇はゆっくりと下降して僕の首筋をついばみ、さらいは胸元まで下りては赤ん坊のように僕の乳首を吸いつける。
 そんな愛撫をしながらも器用に手は動き続けて僕の服の上下を剥いてしまうのだから、もはや人間のプレイボーイ顔負けの手練れさだ。

 そうして最後の一枚であった僕のボクサーパンツもまた剥ぎ取ってしまうと、ここに至るまでの愛撫ですっかり勃起した僕のペニスが天を突いた。
 サーナイトもその先端へ鼻先を突き付けると、既にカウパー腺液を滲ませ始めた僕の皮被りの匂いを至近距離から嗅ぐ。
 あまりに顔を近づけさせるあまり、腺液が鼻の下についたが、サーナイトは仔犬のよう舌先を跳ね上げてそれを舐めると、いよいよ以て昂り始めるのだった。

 僕をそのまま仰向けに横たわらせると、犬の放尿よろしくに片足を上げては僕を跨いで互いの頭が足元に向き合うように体位を直す。
 上に乗るサーナイトの目の前には僕のペニスが屹立し、そして下に敷かれている僕の眼前には、既に蜜を滴らせたサーナイトの割れ目が露となっていた。

 それを前にして先に動いたのはサーナイトだ。 
 一切の焦らしや前振りもなく、噛みつくよう一息に僕のペニスを咥えた。
 それから音を立てて吸い上げては僕のペニスを貪り始める様からも、彼女にこの行為に対する後ろめたさは一切無さそうであった。




#ref(【5】-12●.jpg)




 そして僕もまたサーナイトへの愛撫を始める。
 雫を一粒ずつ滴らせていた恥丘の脇に両手を添えて左右に開くと、そこから溢れ出した愛液が飛散しては、しとどに僕の鼻先を濡らす。
 ……コイツはどれだけ興奮しているのだろう?
 
 鼻から下を既にサーナイトの愛液で濡らしながら、僕も彼女の膣に舌を這わせた。
 塩気の中に舌先を痺れさせるような濃い粘液の感触が広がる。この味と感覚にもすでに慣れた……今日の放送に至るまでに、僕は幾度となく彼女の膣を舐めてはサーナイトが絶頂し悶え狂う様を配信したのだから。

 そしてこの日も例に漏れず、サーナイトは僕からのクンニリングスを受けて背を仰け反らせた。
 その一瞬咥え込んでいたペニスを解放しては、鼻先を天につき上げて痙攣をする。たったこれだけでイッてしまったようだった。
 僕もまたそんな彼女におかまいなしで尚も膣の中を舌で掻き回し続ける。

 粘性の高い愛液が舌先で撹拌されると、さながらカエルの鳴き声のような空気の漏れ出る音が膣から漏れ出る。
 サーナイトは依然として天を向いたまま、眉元を苦しげに歪めてはきつく瞳を閉じて僕の愛撫に意識を集中させる。
 そうして舐めるだけにとどまらず、僕の中指が膣に挿入された瞬間──サーナイトが鳴いた。

 ヒトには決して発声できないであろう甲高いその声を解き放つのを皮切りに、以降は一変して野太い声で長く喘ぎ続ける。
 しばしそうして僕からの愛撫を堪能していたサーナイトではあったが、突如として体を倒したかと思うと再び僕のペニスに食らいついた。
 まるで自分にもこれと同程度の激しい愛撫を求めるかのよう、これ見よがしに音を立ててペニスからの腺液をすすり上げるサーナイトのハードフェラに、僕もまた彼女の膣をかきまぜる指の動きを強く激しくさせる。

 手の平が膣口を打ち鳴らすほどに深く中指を挿入しながら、胎内からクリトリスの裏側を突き上げるように刺激しているとやがて──再びサーナイトは野太く吠え、握りしめた僕の目にペニスへすがるように横顔を付けては体を硬直させた。

 この日初めての深い絶頂に、彼女の機能は完全に制止させられる。……僕の勝ちだ。

 しかしながらこうなってしまうとサーナイトしばし動けない。
 下に組み敷かれている状態では本当に何をすることも叶わず、ふと首を巡らせてはPCを覗き込んで視聴者の反応を確認する。

[ イッた? サーヤちゃん、イッちゃった? ]
[ クソ雑魚マンコ最高かよ ]
[ サーヤちゃんのジュース美味しそう……飲みたい ]
[ トレーナー君のセーシも見たかった…… ]

 そこには多種多様の欲望が確認できると同時に、多額のギフトもまた投げ入れられていた。
 こんな配信をしておいてなんだけど……こいつらは本当にポケモンの痴態なんか見て楽しいのかと疑問に思ってしまう。

 そうして眺め続けるコメントに[ サーヤちゃん復活! ]──そんな文言を見つけて僕も我に返る。
 このコメントにはタイムラグがあるはずだ。だとしたらもう……

「……ッ? うわ!」

 ふと横に向けていた顔を正面に戻すと、そこにはいつの間にか体位を直し、正面から僕を見下ろしては鼻息を荒くさせるサーナイトの顔面がすぐ眼の前に迫っていた。
 そこから飼い犬よろしくに、舌の腹を押し付けるよう深く濃厚に僕の顔を舐めだすサーナイト。
 やがてそんな舌先は再び僕の口中に侵入しては、『キス』というにはおこがましい唾液の交換会に発展していった。

 そうしてしばし僕の味を堪能し尽くすと……サーナイトは、つと体を起こしては目を閉じて大きなため息をひとつ。
 やがては僕の上から降り、その傍らで仰向けに寝そべる。
 
 両膝を立てて開脚すると、その膝の隙間から股座を通してサーナイトは熱い視線を僕に送った。
 その完全に受け入れる体制を前に、僕もその瞬間がついに来てしまったことを悟る。

 同じくに僕もまた身を起こすと、立ち膝のままそんなサーナイトの股座へとにじり寄った。
 かくして両膝の間に体を収めると僕はサーナイトの上に体を重ね、ペニスの先端が膣の入口へ向くように調整をする。

 そうして亀頭の先が僅かに陰唇に触れると──そこに感じた互いの熱に、僕達は揃って短い呻きを上げた。
 準備は万端だ……あとはこのまま腰を沈めれば、僕のペニスはサーナイトに挿入される。
 今までの前戯どまりの真似事なんかじゃない、正真正銘の『セックス』を僕はポケモンと果してしまうのだ。
 
 しかしながらその最後の一線を越えるべくに踏み出したのは、僕ではなくサーナイトだった。
 末広がりの大きな掌の両手を目いっぱいに広げると、小さな僕の背中全体を包み込むように抱き寄せる。


 そうしてしばし僕の背中をさすり、その両手が強く窄められては僕を抱き込んだ瞬間──
 僕のペニスは一息に根元まで、サーナイトの中へと挿入されてしまうのだった。





*第6話・失楽園 [#uc5ea595]


 初めてのセックス……僕には人間とも経験はなかったけど、それでもペニスに感じるサーナイトの膣は、人間のそれとは全くの別物であることが理解できた。

 まるで粘度の強い液体のよう隙間もなくペニスへまとわりつく膣壁は同時に、無数の瘤によってコリコリと茎全体も締め上げてくる。
 その感触たるや、まるで無数の臼歯で食まれている感覚にすら近い。そんな硬軟の弾力に富んだ膣が、まるで射精を促す自我を感じさせるように蠢いては僕のペニスを締め上げてくるのだった。

「あ、あぁ……もう気持ちいいのか、苦しいのかわかんない……!」

 少しでも動けばそのまま達してしまいそうになる感覚から、ただ胸元へしがみつくばかりの僕をサーナイトは包み込むように抱き込んでくれる。
 後ろ頭に手の平を回して抱き寄せると、胸元の突起を僕の横顔に押し付けた。

 慈しみつつもしかし、サーナイトもまた僕からの愛撫を望んでいる……それを察し、僕もサーナイトの充血した突起を強くついばむ。
 案の定に彼女もまた歓喜の声を上げると、今まで以上に深くそして強く僕を抱きしめてくれるのだった。

 やがて僕を縛り付けていた快感の第一波が体を過ぎ去ると、ようやく僕は結合された腰同士をぶつけようと尻を引いた。
 真空状態から引き出されるペニスに、肉の内壁が張り付いては茎と一緒に外部へと引きずり出される。
 目が覚めるほどに真っ赤なサーナイトの膣壁はまさに内臓を思わせるほどの鮮明さで、その眺めとそこから立ち上がる膣の香りに僕の発情はさらに促された。

「サーナイトッ!」

 もはや絶頂してしまうこともおかまいなしに、僕は再び強く、引きずり出していたペニスを根元まで打ち込んだ。
 それを受け、サーナイトは顎を突き上げて身を反らせると激しく痙攣をひとつしては、強く失禁をする。……どうやら思いもかけない反撃に驚くと同時に、浅く絶頂してしまったようである。

 その様を配信で見守る視聴者からは、

[ え・・・まじイッた? ]
[ まさかポケモンが人間イカされるとは・・・・ ] 
[ 雑魚マンコがよ ] 
[ お願いしますトレーナーさん! サーヤちゃんを一晩僕に貸してください ]

 卑猥かつ、下卑た内容のコメントで埋め尽くされる。
 しかしながら依然として喉を仰け反らせ、長く舌を吐き出しては涙に濡れた目を剥いて快感に身悶えるサーナイトは、どんな動物よりも浅ましくて醜かった。
 でもそんな今の彼女は、この世のどんなものよりも淫りがわしく僕の目には映るのだ。
 この世界で最も愛しい僕のサーナイトだ。

 普段の物静かな印象からはかけ離れた乱れ様で獣の如くに咆哮するサーナイト。
 窄めた口唇から梟のような声を上げる彼女の姿は視聴者の嘲笑の的であった。
 それでもしかし、彼らもまたそんなサーナイトに発奮されているのは疑いようもない……なぜならこんな僕らの痴態へと投げ込まれるギフトはもはや、7桁を超える金額に達しようとしていた。

 そんなサーナイトを抱きしめながらに、僕もまた必死のていで腰を動かす。
 童貞の悲しさか、経験のない僕は上手く正常位で腰を動かすことは出来ないが、そこはサーナイトもまた補助をしてくれる。
 頭の後ろで両手を組み、背中と尻をしっかりとベッドに固定させると、ガニ股に開いた腰元を僕のたどたどしいピストンに合わせては何度も前へ突き出した。
 密着された膣壁がペニスと一緒に引きずり出され、そして再びそれが挿入と同時に押し込まれると、サーナイトの膣からは放屁よろしくの水音が下品に奏でられる。
 
[ マンへw ]
[ マン屁www ]
[ 失望したわ・・・オレ明日からもうサーナイトのこと真面目に見られない ]

 もはや大量のコメントが高速でスクロールするあまりに、コメント欄は文字のグラデーションをそこに彩っている。
 そこへさらにはギフトの投入を知らせるコインのSEが幾重にも重なってはもう、遠い異国の教会の鐘の音にすら僕達には聞こえていた。

 そんな異界の中において腰をぶつけ続けていると、やがては僕にもまた限界が訪れた。

 これまでに感じたこともない痛痒感がへその奥から湧き上がる。
 射精を予期した僕の体は、もはや自我を超越し別個の生物のように腰を打ち付けていく。

「あ、あああ……あああ……も、もうダメェ……サーナイト、出るよぉッ‼」

 目一杯に両腕を広げては包み込める限りに彼女を抱きしめる僕を、サーナイトもまた強く掻い繰っては、僕の頭に自分の額も押し付ける。
 そして一際強く、深くに腰を打ち付けた次の瞬間──

「んぎゃう! んぎゅううぅ~……ッッ!」

 僕はサーナイトの膣内に射精をした。




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 まるで体内から固形物でも引き抜かれているのかと思うくらいに尿道は広がって、大量の精液をサーナイトの中へと吐き出していく……。
 従来の一区切りごとに切っては精液を打ち出していく射精と違い、いま僕が行っているそれは排尿よろしくに体の精液全てが一度に外部へと流出するかの如くだ。

 それを受けるサーナイトもまた、キャパシティを越えて膣内を──さらには子宮を余るところなく灼熱の精液で埋め尽くされる苦しみに身悶えては、目を剥き口角に泡を溜める。

[ イッた? トレーナー君のザーメン出てる? ]
[ 出てる。ボタボタ垂れてるのがそう ]
[ これ精子なの? 俺の10倍は出てるw ]
[ 2人ともすごい苦しそう♡ ]

 もはや視聴者達の目に今の自分達がどう映っているのかなんてどうでも良かった。
 全てを達成した僕の中は……否、僕達の中はお互いで一杯だ。
 この動画配信が始まって以降、ことあるごとに僕を求めたサーナイトの行動の全てが今は理解できるような気がした。

 彼女はきっと、この瞬間を僕と迎えたかったんだ。

 僕はそう思う。そこに疑問の余地などは微塵もなかった。
 大好きな僕のサーナイト……ようやく素直になれた。

 でもしかし、そんな気持ちを伝えられるほどの体力は僕にはもう残されていなかった。
 ただもぞもぞと蠢いては必死に彼女を抱きしめようとする僕に変わって──サーナイトが再び強く抱きしめてくれるのだった。


 しかし、そんな最高の瞬間にこそ『あの事件』が起きたのだ──


 次の瞬間──部屋には見ず知らずの人間の怒号と、激しく家具や建具を打ち鳴らす音が響き渡った。
 その異様さに気付き、辛うじて顔を上げた僕の目に飛び込んできたものは見知らぬ他人とそしてポケモン──先んじて入室してきたポケモンが右腕を僕達へ突き出したかと思うと、一動作のタイムラグを挟んで激しい衝撃が僕達の体を叩いた。

 それを最後に僕の意識は途絶える──
 遠くで強く威嚇を発するサーナイトの声が聞こえたような気がした……──




CENTER:■    ■    ■




LEFT:[ え? なに? なに? ]
[ 凸した? だれ? 迷惑系? ]
[ ポケモンいる。カイリキー? ]
[ トレーナくーーーーーーーん!!! サーヤちゃーーーーーーーーん!!! ]
[ 攻撃してきた! ガチw  ]
[ テロ? マジでテロ? 通報 ]
[ 通報はマズい・・・・俺達もマズい・・・・ ]
[ サーヤちゃん怒ってる・・・・ ]
[ 怖・・・・ ]
[ うはwww 一撃wwwww ]
[ サーヤちゃん強いww ]
[ うわ・・・サーヤちゃん強いww ]
[ あ、もう一匹いる? ]
[ いる・・・・デカヌチャン? ]
[ デカヌチャン出てきた ]
[ あ ]
[ ああ・・・・・ ]
[ ああああああああ! ]
[ 一撃かよぉ・・・・・ ]
[ サーヤちゃん・・・・ ]
[ 死んだ? ]
[ わからん・・・・・ ]
[ ナニコレ恐い・・・・ ]
[ 人がいっぱい入ってきた ]
[ コイツらってもしかして・・・・ ]
[ カメラ気付いた! ]
[ ─レクティ さんが退室しました─ ]
[ ─sankyou1+845 さんが退室しました─ ]
[ ─sankyo1+845 さんが退室しました─ ]
[ ─hujimaru さんが退室しました─ ]
[ ─ヤリポケ さんが退室しました─ ]
[ ─たつおか さんが退室しました─ ]
[ ─ミーヤ さんが退室しました─ ]
・
・
・

……──────





*エピローグ [#bcf4ea3a]


 自室への襲撃事件から3年が過ぎた……──

 あの日、僕の部屋になだれ込んできた一団は警察関係者達だった。
 一連の、僕とサーナイトの動画を違法と判断し、あの日公開配信の裏をとった警察はそれに合わせて僕の部屋へと強制捜査に入ったのだ。

 警察にとって誤算だったのは、サーナイトが予想外の激しい抵抗をしたことである。
 彼らが部屋に入る直前にその気配を察知したサーナイトは、ドアが僅かに開くなり『念力』を射出──それの直撃を受けた先頭のカイリキーが応戦し、その余波で僕は昏倒するに至った。

 聞くだに、僕が傷つけられたことを確認してからのサーナイトはまさしく鬼神の如くに怒り狂っては抵抗をしたそうな……。
 難なくカイリキーを捻じ伏せ、ついには後ろに控える警官達へも危害を加えようかとなったその時、彼らの協力者の一人とそのパートナーであるデカヌチャンがサーナイトを取り押さえたのだと聞かされた。

 病院で目覚めた僕はそんな一連の報告を受け、一番にサーナイトの安否を尋ねた。
 幸いにも彼女も無事であることを聞いて安堵した僕であったけど……その後の通告に、僕は凍り付くこととなる。

 金輪際、僕はサーナイトと会えないのだと告げられた。

 その言葉が持つ意味合いの深さ、そして残酷さを理解できずに僕は何度も何故を問うた。
 それに対して対応してくれた婦警は、その一つ一つに対して丁寧に説明をしてくれた。

 そもそもが、未成年であった僕はその身分を偽って生活をしていたという社会的イレギュラーな存在であった。
 それに加えて配信稼業で不当な金銭を稼ぎ出し、さらにはポケモンに対して性的虐待を加えた上に、それを公衆の面前に晒しては喧伝したのだ。
 
 それら行為のいずれにも相応の罪状が科され、僕は年齢の幼さからも専用の更生施設への入所を宣告された。
 同時に告げられたのが、今後サーナイトはもとよりしばらくの間はポケモンを迎え入れてはならないという制約であった。

 これはポケモンに対する虐待行為が認められた場合に適用される措置であり、今回サーナイトと共に猥褻な動画を配信していた僕の行為が、それに抵触してしまったが故のものである。
 当然ながら僕もそれの却下を訴える。
 幾度となく謝り、すがり、そしてサーナイトを返してほしいと懇願した。

 彼女は幼いころから僕に付き添ってくれた家族なのだ。
 いかに今回『性的』な交わりがあったとしても、それは一方的な虐待なんかじゃない。
 僕が彼女を思う気持ちは本物であり、サーナイトもまた僕を必要としているであろうことを訴えた。

 思い返すに、傍から聞いていればこんな申し出などは変態トレーナの都合の良い詭弁でしかない。
 しかしその時の婦警は、支離滅裂に懇願する僕に対して侮蔑することもなければ無下に否定することもしなかった。

 都合のいい解釈なのかもしれないけれど、おそらくは僕達の関係やその想いを彼女は理解してくれていたのだと思う。
 それでもしかし、規律とは個人の感傷に左右されてはならない……だからこそ婦警は僕の申し出を全て聞き、それらを受けとめた上で根気強く、そして真摯に僕の罪と罰とについてを説いてくれた。

 永らく彼女と語らいながら、やがては僕も自分が全てを失ったことを受け入れた。

 その後は簡単な裁判とそして取り調べを経て、僕は更生施設へと送られた。
 その中で2年を過ごしたわけではあるが、そこでの記憶などはほとんど無い。毎日のように泣いていたように思う。
 やがては自立支援の下、仕事も斡旋してもらうと──僕は再び外界へと送り出された。

 住む場所も宛がってもらい、それから僕は職場と家の往復をするだけの一年を過ごした。
 何の趣味も持たず、労働後もそして休日もただ家で眠り続けるばかりだった僕はある時──ふと思い立ってはノートパソコンを買った。

 チャット用のカメラが付いたそれを手に入れても、しばらくは電源も入れずにただ感情を失くした自分の顔だけが移るばかりの画面を見つめ続ける日が続いた。
 それと向き合う僕は、もう会うことの叶わないサーナイトとの日々をそこへ繰り返していた。

 ラルトスと鼠のように路地裏を駆け巡り、キルリアと食べ物を探し、ついに我が家を得てからはそこで恙無くサーナイトと暮らした短い日々──そんなあの別れの瞬間までを思い出して、その『次』を考えた時……僕はノートパソコンの電源を入れた。

 それからは様々な準備に追われた。
 型落ちとなった古いゲームハードを買い、3年前に僕が遊んでいたレゲーもまた揃えた。
 そうしてそれらもまたノートパソコンに繋ぐと──僕の準備はすべて完了した。
 
 僕は再び、ゲーム配信を始めた。

 一切の告知もない僕の配信は、ゲームのタイトルに興味を持った数人が時折り覗き込むものの、彼らは住人として定着することもなく、すぐ退室をするという典型的な過疎の様相を呈していた。
 それでも僕は配信を続けた。

 婦警の話によれば、僕のような事例で保護されたポケモンは可能であれば野に返され、そしてそれが難しいようであれば、どこか別の施設にて余生を過ごすのだという。
 思うに僕のサーナイトは後者だ。
 ならば、ヒトのいる環境において彼女がネットに触れる可能性も高い。
 僕は……最後のその可能性に賭けることにした。



 そして僕は今日もまた、

「それじゃ……今日はこのゲームを紹介します」

 誰も顧みないようなレゲーの実況配信に勤しむ。
 これはあの日の続きなのだった。

「昔いっしょに暮らしてたサーナイトとたくさん遊んだゲームです……」

 サーナイトと一緒に過ごしたあの日の続き……。

 彼女は今もあの日の先に待ち続けてくれている。
 いつ僕が帰ってきてもいいようにトーストを焼いて持ってくれている。

 そしていつの日か僕がそこへ追いつけたその時には……──


「みんなからのコメントを待っています。僕は……いつまでも待っています」


 僕達はきっとまた、会えるような気がした。












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''&size(18){【 覗き覗かれのサーナイト・完 】};''


















































CENTER:[ ─ さーや さんが入室しました ─ ]


















































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